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エンジンが始動しないとき
燃料切れしたときは.(SKYACTIV-D.2.2)
連続して 30 秒以上エンジンを始動しないでください。 30 秒以上連続してエンジンを始動す
るとスターターを損傷するおそれがあります。
最初のエンジン始動でエンジンが始動しない場合、 10 秒待ってから再度エンジン始動を試み
てください。
燃料切れを起こした場合、 少なくとも 10Lの燃料を補給してからエンジンを始動してください。
燃料切れが起きると燃料系統に空気が入り、 エンジン始動に時間がかかることがあります。最
初のエンジン始動でエンジンが始動しない場合、 エンジン始動を数回試みてください。それで
も始動しないときはマツダ販売店へ連絡してください。
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5. トラブルが起きたら
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オーバーヒートしたとき
オーバーヒートについて
次のようなときは、 オーバーヒートです。
.●高水温警告灯(赤)が点灯し、 エンジンの出力が急に低下したとき。
.●エンジンルームから蒸気が出ているとき。
エンジンルームから蒸気が出ているときは、 ボンネットを開けない。
エンジンルーム内が熱いとき、 ボンネットを開けると、 蒸気や熱湯が噴き出してやけ
どなど、 重大な傷害につながるおそれがあります。また、 蒸気が出てない場合でも高
温になっている部分があります。ボンネットを開けるときは十分に注意してください。
エンジンが十分に冷えるまではラジエーターとリザーバータン
クのキャップを開けない。
エンジンが熱いときにキャップをはずすと、 蒸気や熱湯が噴き出してやけどなど、 重
大な傷害につながるおそれがあります。
エンジンルーム内を点検するときは、 ファンやベルトなどの回転部に
触れない。
特に、 エンジンルームが高温のときは、 エンジンが止まっていてもファンが回転する
ことがあるため、 手や指などが巻き込まれるなど、 重大な傷害につながるおそれがあ
ります。
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5. トラブルが起きたら
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処置方法
1.安全な場所に車を止めます。
2.エンジンルームから蒸気が出ていないかどうかを確認します。
エンジンルームから蒸気が出ているときは
. エンジンを止めてください。蒸気が出なくなるまで待ち、 風通しをよくするためにボンネッ
トを開け、 エンジンを始動してください。
エンジンルームから蒸気が出ていないときは
.エンジンをかけたままボンネットを開け、 エンジンを冷やします。
.クーリングファンが作動していることを確認し、 高水温警告灯.( 赤).が消灯したらエンジン
を止めます。
クーリングファンが作動していないときは、 エンジン温度がさらに上昇します。ただ
ちにエンジンを止め、 マツダ販売店にご連絡ください。
3.エンジンが十分に冷えてから、冷却水の量を点検します。量が不足しているときは①ラジエー
ター②リザーバータンクの順に冷却水を補充してください。
. 補充後はキャップを確実に取り付けてください。
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4.早めに最寄りのマツダ販売店で点検を受けてください。
冷却水がない場合は
一時的に水を補充してください。
水を補充したあとは、 冷却水の濃度をもとにもどしてください。
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キーが作動しないとき
キー一時停止機能
キーが車内にあるとき、 車内に置いてあるキーの機能(プッシュボタンスタートでのエンジン
始動、 リクエストスイッチの操作(アドバンストキーレス機能装備車))が盗難防止のため、 一
時停止する場合があります。
次のいずれかの操作で復帰させてください。
.●一時停止したキーのいずれかのスイッチを押す
.●別のキーを携帯し、KEY表示灯(緑)が点灯するまでブレーキペダルを踏み込む
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5. トラブルが起きたら
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けん引について
けん引してもらうとき
けん引はできるだけマツダ販売店またはJAFなどに依頼してください。特に、エンジンがかかっ
ているのに車が動かないときや異常な音がするときは駆動装置の故障が考えられます。必ずマ
ツダ販売店または JAFなどに連絡してください。
長い下り坂を降りるときは、 レッカー車でけん引する。
ロープでけん引をすると、 車間距離を保つためにフットブレーキを多用し、 ブレーキ
が過熱して効かなくなります。このような状態でけん引を続けると、 前の車に衝突す
るおそれがあります。
オートマチック車をロープでけん引してもらうときは、 速度 30km/h 以下、 走行距離
は 30km 以内にしてください。
4WD 車のけん引は、 前後輪すべてを持ち上げるか、 前後輪接地状態で搬送してくださ
い。駆動装置の故障時は、 トレーラーなどに搭載して搬送してください。前輪または
後輪だけを持ち上げた状態でけん引すると、 駆動装置が破損したり、 車輪が台車から
飛び出すなど思わぬ事故につながるおそれがあります。
金属製のチェーンやワイヤーロープなどを使用するときは、 ロープやロープ先端につ
いているフック部に布などを巻いてください。直接バンパーにあたると、 傷がつくお
それがあります。
やむをえずロープでけん引してもらうときは、 車両の前側にあるけん引フックを使用し、 次の
手順で行なってください。
1.けん引フック(ロングタイプ)、 ホイールレンチをラゲッジルームから取り出します。
. →327ページ「工具、 ジャッキの格納場所」
2.マイナスドライバーなどの先端に布を巻いてカバーを取
りはずします。
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5. トラブルが起きたら
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5. トラブルが起きたら
けん引について
カバーはバンパーから完全に取りはずし、 紛失しないように保管してください。
ホイールレンチ
けん引フック
(ロングタイプ)
3. ホイールレンチを使ってけん引フック(ロングタイプ)
を確実に取り付けます。
けん引フック
(ロングタイプ)
4. けん引ロープをフックにかけます。
けん引車
自車
5m以内 25m以内5.ロープは 5m以内にして、 中央に 0.3m平 方(0.3m ×
0.3m)以上の白い布を必ずつけてください。
6.けん引してもらう車はエンジンをかけ、 セレクトレバー
を Nにいれます。エンジンがかからないときは、 電源
ポジションを ACCにします。
やむをえずエンジンがかかっていない状態でけん引される場合は、 慎重
に運転する。
エンジンがかかっていないときは、 ブレーキの効きが悪くなったり、 ハンドル操作が
重くなるなど運転操作が困難になり、 思わぬ事故につながるおそれがあります。
けん引中は電源ポジションを OFF にしないでください。OFF にするとハンドルがロッ
クされ、 操作できなくなり、 思わぬ事故につながるおそれがあります。
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7.パーキングブレーキを解除します。
8.けん引する車の制動灯に注意し、 ロープをたるませないように走行してください。
故障車をけん引するとき
一般路上でやむをえず故障した車をロープでけん引するときは、 後ろ側のけん引フックにロー
プをかけてけん引してください。
けん引フック
(ショートタイプ)
けん引するときは次の点に注意してください。けん引フックや車体および駆動装置を
損傷するおそれがあります。
●自車の重量より重い車はけん引しないでください。
●急発進など、 けん引フックやロープに大きな衝撃が加わる運転をしないでください。
●けん引フック以外にロープをかけないでください。
金属製のチェーンやワイヤーロープなどを使用するときは、 ロープやロープ先端につ
いているフック部に布などを巻いてください。直接バンパーにあたると、 傷がつくお
それがあります。
1. けん引フック(ショートタイプ)、 ホイールレンチをラゲッジルームから取り出します。
. →327ページ「工具、 ジャッキの格納場所」
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5. トラブルが起きたら
けん引について
2.マイナスドライバーなどの先端に布を巻いてカバーを取りはずします。
カバーはバンパーから完全に取りはずし、 紛失しないように保管してください。
けん引フック
ホイールレンチ
(ショートタイプ)
3. ホイールレンチを使ってけん引フック(ショートタイプ)を確実に取り付けます。
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