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.●空気圧の調整はタイヤが冷えている状態で行ってください。空気圧はタイヤの温度で変化
するため、 空気圧を調整する前は、 車両を1時間放置するか、 走行する場合は 1.6km以
内にしてください。温まった状態で空気圧を調整すると、 タイヤが冷えたとき空気圧が指
定値を下回るため、 警告灯 /警報チャイムが作動する場合があります。
.●タイヤ空気圧警報システムはタイヤの微妙な変化を感知しています。次のような場合は警
報が早く作動したり、 遅く作動したりすることがあります。
•.サイズ、 メーカー、 型式が指定されたタイヤと異なるとき
•.前後左右のタイヤサイズ、 メーカー、 型式が異なるときや、 磨耗程度が著しく異なる
とき
•.スタッドレスタイヤ、 スノータイヤを使用しているときや、 タイヤチェーンを装着し
ているとき
•.タイヤパンク応急修理キットを使って応急修理をしたタイヤを使用しているとき
•.指定空気圧より極端に高い空気圧で使用しているときや、 走行中のバースト.( 破裂).な
どにより急激に空気圧が低下したとき
•.約 15km/h 未満の速度で走行しているとき .(車両停止時含む ).や、 約 5分未満の短時
間走行のとき
•.極端に荒れた路面や、 凍結路などのすべりやすい路面を走行しているとき
•.ワインディング走行など激しいハンドル操作や加減速が繰り返される走行をしている
とき
•.片側に重い荷物を乗せるなど 1輪に車重が偏っているとき
•.指定空気圧でシステムの初期化をしていないとき
タイヤ空気圧を調整し初期化を行ったあとも警告灯が再点灯する場合は、 タイヤのパンクが考
えられます。
→331ページ「パンクしたとき」
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2. 運転するときに
タイヤ空気圧警報システムについて
タイヤ空気圧警告灯
点灯するとき
タイヤの空気圧が低下したときは点灯します。
タイヤ空気圧を適正空気圧に調整し初期化を行ってくださ
い。
→378ページ「タイヤ空気圧」
調整し初期化を行った後も点灯する場合はタイヤのパンク
が考えられます。
→331ページ「パンクしたとき」
点滅するとき
タイヤ空気圧警報システムに異常があると、 電源ポジショ
ンをONにすると約 1分間点滅し、 その後点灯し続けます。
マツダ販売店で点検を受けてください。
タイヤ空気圧警告灯が点灯または点滅したときは高速走行をしない。
警告灯が点灯または点滅したときは、 ブレーキの効きやハンドルの操作性が低下する
ことがあります。徐々にブレーキをかけスピードを落としてください。高速走行や急
なブレーキ操作などをするとおもわぬ事故につながるおそれがあります。
タイヤ空気圧警報チャイム
タイヤの空気圧が低下したときに吹鳴します。
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タイヤ空気圧警報システムの初期化
タイヤ空気圧警報システムを正常に作動させるために、 次のような場合は初期化が必要です。
必ず実施してください。
.●空気圧を調整したとき
.●タイヤローテーションをしたとき
.●タイヤやホイールを交換したとき
.●バッテリーが完全に放電したときやバッテリーを交換したとき
.●タイヤ空気圧警告灯が点灯したとき
初期化方法
1.安全な場所に停車し、 パーキングブレーキをしっかりと
かけます。
2.タイヤが冷えている状態で、 4輪すべてのタイヤ空気圧
を空気圧ラベルの値に調整します。
3.電源ポジションを ONにします。
4.停車したままで、 タイヤ空気圧警告灯が 2回点滅しビー
プ音が 1回吹鳴するまで、 タイヤ空気圧警報システム
セットスイッチを押し続けます。
.マルチディスプレイ(ドット液晶タイプ)装備車
. メーター内のディスプレイに初期化できたことを示す
メッセージが表示されます。
タイヤ空気圧を調整して初期化を行なってください。調整せずに行うと、 正常状態の
空気圧を検知できないため、 空気圧が低下してもタイヤ空気圧警告灯が表示されなかっ
たり、 正常であるにもかかわらず警告灯が表示されることがあります。
走行中にスイッチを押し続けても初期化は行われません。
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2. 運転するときに
駐車支援システムについて
駐車支援システムとは
駐車支援システムは以下のモニターシステムで構成されています。
.●サイドモニター
•.車両左前方側面の映像上に映し出したガイド線で、 車の前進と左前側面を補助するシステ
ムです。
.●バックガイドモニター
•.車両後方の映像上に映し出したガイド線で、 車の後退を補助するシステムです。
駐車支援システムはあくまでも前進 / 後退操作を行なうための補助装置です。画面に映し出
されている映像と実際の状況は異なることがあります。画面だけを見て前進 / 後退すると障
害物に接触したり、 思わぬ事故につながるおそれがあるため、 必ず前方 / 後方および周囲の
安全を直接確認しながら運転してください。
●以下のような状況では危険ですので、 駐車支援システムを使用しないでください。
• 凍結した滑りやすい路面や雪道
• タイヤチェーン · 応急用タイヤを使用しているとき
• ドアやリヤゲートが完全に閉まっていないとき
• 坂道などの平坦でない道路
●ディスプレイが冷えているとき、 映像が尾を引いたり、 画面が通常よりも暗くなり、 車両
周辺の状況を確認しにくくなる場合があります。必ず後方および周囲の安全を直接確認し
ながら運転してください。
●カメラ部に強い衝撃を与えないでください。カメラの位置や取り付け角度がずれるおそれ
があります。
●カメラ部は防水構造となっていますので、 分解 · 改造 · 取りはずしをしないでください。
●カメラのカバーは樹脂ですので、 油膜取り剤 · 有機溶剤 · ワックス · ガラスコート剤など
を付着させないでください。付着したときは、 すぐにやわらかい布等でふき取ってくださ
い。
●カメラのカバーを強くこすったり、 研磨剤や硬いブラシなどでみがいたりしないでくださ
い。カバーが傷つき、 映像に悪影響をおよぼすおそれがあります。
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.●カメラのレンズに水滴や雪、 泥などがついているときは、 やわらかい布等でふき取ってく
ださい。よごれがひどい場合は、 中性洗剤で洗い流してください。
.●車両側面/後部をぶつけたときは、 カメラ(位置、 取り付け角度)がずれているおそれが
あります。必ず販売店で確認を行なってください。
.●寒いときにお湯をかけるなど、 カメラ部に急激な温度変化をあたえると、 駐車支援システ
ムが正常に作動しなくなるおそれがあります。
.●バッテリーの電圧が低いときや、 アイドリングストップが再始動するときに画面が見えに
くくなることがありますが、 異常ではありません。
カメラの取り付け位置
サイドカメラ
左ドアミラー下部
に取り付けられて
います。 バックカメラ
リヤゲート左下部
に取り付けられて
います。
表示位置
ルームミラーに表示します。
モニターの明るさは自動で調整されます。
サイドモニターに切り替えるには
電源ポジションが
ONのときに、 モニタースイッチを押すとサイドモニターに切り替わります。
モニタースイッチ
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2. 運転するときに
駐車支援システムについて
.●サイドモニターは、 次の状態になると解除されます。
•.電源ポジションをACCまたは OFFにしたとき
•.連続表示が約 4分 30 秒経過したとき
•.車速が約 20km/h以上になったとき
.●バックガイドモニターを表示しているとき、 モニタースイッチを押すと、 サイドモニター
が表示されます。
バックガイドモニターに切り替えるには
電源ポジションが ONのとき、 セレクトレバーを Rに入れるとバックガイドモニターに切り替
わります。
バックガイドモニター作動前にサイドモニターを表示していた場合、 セレクトレバーを R以
外の位置に入れると、 サイドモニター画面にもどります。
サイドモニター
画面に映し出される範囲について
左ドアミラー内に設置されたカメラから、 車両左前方側面を映し出します。
(画面の状況) (実際の状況)
対象物
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ドアミラーを格納したまま使用しないでください。
.●サイドカメラとルームミラーは保安基準適合部品です。サイドカメラとルームミラーが故
障したときは速やかにマツダ販売店にご相談ください。
.●自車の状況や路面状況により、 映し出される範囲は異なります。
.●カメラが映す範囲には限界があります。バンパーの下にあるものやバンパーの両端付近は
映りません。
.●サイドモニターのカメラは特殊なレンズを使用しているため、 画面に映る映像の距離間隔
は実際の距離とは異なります。
.●装備によってはカメラに写りこむ場合があります。カメラの視野に影響をおよぼすもの.
(視野を遮るもの、 光を発するもの、 光沢素材でできているものなど ).は取り付けないで
ください。
.●次のような状況では、 画面が見づらくなることがありますが、 故障ではありません。
•.夜間など暗いところ
•.レンズ付近の温度が高い /低いとき
•.雨天時など、 カメラに水滴がついたときや湿度が高いとき
•.カメラ付近に泥などの異物がついたとき
•.太陽やヘッドランプなどの光がカメラのレンズに直接当たったとき
画面の見方
車両の左前方の映像を映し出して発車時、 駐 ·停車時に周囲の安全を確認するときの補助とし
てご使用ください。
車両前端線
車両平行線進路線表示画面車両平行線(黄色)
.●ドアミラーを含んだ車幅の目安を示します。
車両前端線(黄色)
.●車両の先端の目安を示します。
サイドモニター表示中
カメラ位置アイコン
.●サイドモニターを表示していることを示します。
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2. 運転するときに
駐車支援システムについて
サイドモニターの使用
サイドモニターを使って運転する方法は、道路事情 · 路面状況 · 自車の状況によって違います。
ハンドル操作のタイミング · 操作量は状況によって異なりますので、 周囲を確認しながら状
況に合わせた操作を行なってください。
車両平行線
車両平行線が路肩の縁石などの障害物にかかっていないことを確認します。
路肩の縁石などの障害物と車両平行線が重ならないように車両を幅寄せします。このとき車両
平行線と目標物が平行になるようにハンドルを操作すると目標物と平行に駐車することができ
ます。
(画面の状況)(実際の状況)
実際の画面と路面の誤差
実際の路面と画面上の路面とでは誤差が生じます。距離感の誤差は事故につながるおそれがあ
りますので、 次のような誤差の起こりやすい状況を確認しておいてください。
人や荷物の重みで車が傾いているとき
車両が傾いているときは、 カメラに映る障害物は車体前部からの距離が実際の位置と違って見
えます。
障害物
誤差
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