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冠水した道路を走行しない
冠水した道路を走行しないでください。冠水した道路を走行すると、 エンストをするだけでは
なく、 電気部品や電子部品のショート、 水を吸い込んでのエンジン破損など、 車両に悪影響を
及ぼします。万一、 水中に浸ってしまったときは、 必ずマツダ販売店へご相談ください。
水たまり走行後や洗車後はブレーキの効きを確認する
水たまりを走行したあとや洗車後は、 ブレーキパッドがぬれているため、 ブレーキの効きが悪
くなったり、 ぬれていない片方のブレーキだけが効いて、 ハンドルをとられるおそれがあり危
険です。ブレーキの効きが悪いときは、 低速で走りながら、 効きが回復するまでアクセルペダ
ルを放してブレーキペダルを軽く数回踏んでブレーキを乾かしてください。
横風が強いときは慎重に運転する
横風が強く、 車が横に流されるようなときは、 ハンドルをしっかり握り、 スピードを徐々に落
としてください。トンネルの出口、 橋の上、 山を削った切り通しなどは特に横風が発生しやす
いので注意してください。走行安定性を失い、 思わぬ事故につながるおそれがあります。
ブレーキペダルに足をのせたまま走行しない
ブレーキペダルに足をのせたまま走行しないでください。
.●ブレーキの部品が早く摩耗します。
.●ブレーキが過熱し、 効きが悪くなるおそれがあります。
ブレーキ操作は右足で
.●ブレーキペダルは必ず右足で踏んでください。慣れない左足でのブレーキ操作は、 緊急時の
反応が遅れるなど、 適切な操作ができないおそれがあります。
.●アクセルペダルの操作でブレーキペダルに靴が接触することがないように、 運転に適した靴
で運転してください。
警告灯が点灯 / 点滅したら車を止める
走行中に警告灯が点灯/点滅したときは、 ただちに安全な場所に停車し、 適切な処置を行なっ
てください。警告灯の点灯 /点滅を無視して運転を続けるとエンジンなどを損傷したり、 思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。
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2. 運転するときに
安全なドライブのために
パンクやバースト(破裂)してもあわてない
走行中タイヤがパンクやバースト(破裂)したときは、 ハンドルをしっかり持ち、 徐々にブレー
キをかけスピードを落としてください。
急ブレーキをかけるとハンドルをとられるおそれがあります。
次のようなときはパンクやバースト(破裂)が考えられます。
.●ハンドルがとられるとき。
.●異常な振動があるとき。
.●車両が異常に傾いたとき。
スタックした状態から脱出するときは注意する
325ページの「スタックしたとき」をよくお読みください。
床下に衝撃を受けたら下まわりを点検する
安全な場所に停車して、 車の下にブレーキ液や燃料の漏れがないか、 また各部に損傷がないか
確認してください。
異常があったときは、 マツダ販売店に連絡してください。
そのまま走行すると故障や思わぬ事故につながるおそれがあります。
異常を感じたときはマツダ販売店で点検を受ける
次のようなときは、 車が故障しているおそれがあります。そのまま走行すると、 思わぬ事故に
つながるおそれがあります。マツダ販売店で点検を受けてください。
.●普段と違う音や臭い、 振動がするとき。
.●ハンドル操作に異常を感じるとき。
.●ブレーキ液が不足しているとき。
.●車の下に油のあとが残っているとき。
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運転装置について
オートマチック車を運転するとき
174ページの「オートマチック車を運転するときに」、167ページの「オートマチック車の特
性 」、110ページの「エンジンをかける前に」をよくお読みください。
4WD 車の特性
179ページの「4WDについて」、179ページの「走行するときは」をよくお読みください。
タイヤについて
285ページの「タイヤの点検」、276ページの「タイヤ、 ホイール、 ホイールナットを交換す
るときはマツダ販売店に相談する」、319ページの「タイヤチェーンの取り付け」をよくお読み
ください。
けん引してもらうとき
345ページの「けん引してもらうとき」をよくお読みください。
こんなことにも注意
発進時には安全を十分確認する
発進時は周囲の状況に十分注意してください。
.●信号待ちなどで停車したときや、 駐車後に発進するときは、 周囲の安全を十分確認してから
発進してください。
.●後退するときに十分な視界を得られないときは、 車から降りて後方の安全を確認してくださ
い。
運転中は携帯電話を使用しない
運転しながらハンズフリー以外の自動車電話や携帯電話を使用しないでください。思わぬ事故
につながるおそれがあります。
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2. 運転するときに
安全なドライブのために
路面などと車両との干渉に注意する
次のようなとき、 バンパーやマフラーなど車体の下部を損傷するおそれがありますので、 十分
注意してください。
.●車止めのある場所への駐車
.●路肩に沿っての駐車
.●路肩など段差のある場所への乗り降り
.●駐車場など急な坂道への出入り
.●凸凹やわだちのある道路の走行
違法改造はしない
276ページの「違法改造はしない」をよくお読みください。
タイヤ、 ホイール、 ホイールナットを交換するときはマツダ販売
店に相談する
276ページの「タイヤ、 ホイール、 ホイールナットを交換するときはマツダ販売店に相談す
る 」、285ページの「タイヤの点検」をよくお読みください。
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タイヤバルブキャップは純正品を使用する
285ページの「タイヤの点検」をよくお読みください。
ディスチャージヘッドランプバルブを交換するときはマツダ販売
店に相談する
183ページの「ディスチャージヘッドランプについて」をよくお読みください。
部品の取り付け、 交換はマツダ販売店に相談する
276ページの「部品の取り付け、 交換はマツダ販売店に相談する」をよくお読みください。
ナンバープレートは正しい位置に取り付ける
276ページの「ナンバープレートは正しい位置に取り付ける」をよくお読みください。
アクセサリーを取り付けない
276ページの「アクセサリーを取り付けない」をよくお読みください。
エンジンルーム内のファンやベルトに気をつける
342ページの「オーバーヒートについて」をよくお読みください。
エンジンルーム内に物を置き忘れない
277ページの「点検整備について」をよくお読みください。
ラジエーターが熱いときはキャップをはずさない
342ページの「オーバーヒートについて」をよくお読みください。
バッテリーの取り扱いに気をつける
338ページの「バッテリーあがりについて」をよくお読みください。
航空機内ではキーを操作しない
15ページの「キー」をよくお読みください。
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2. 運転するときに
安全なドライブのために
一酸化炭素中毒に気をつける
自動車から出る排気ガスには、 一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素は、 無色/無臭の有
毒な気体です。体内に入ると、 一酸化炭素中毒を起こします。一酸化炭素中毒の初期症状は、
目まい /吐き気 /頭痛などの体調不良ですが、 症状が進むと意識不明になって動けなくなりま
す。また、 症状によっては死に至ることがあります。万一、 排気管などに腐食や損傷があったり、
排気音に異常を感じたときは、 マツダ販売店で点検を受けてください。また、 車内で排気ガス
の臭いがしたときは、 すべての窓を全開にするか、 空調を手動で外気導入にして新鮮な外気を
とり入れてください。そのまま走行すると、 排気ガスが車内に侵入し、 一酸化炭素中毒になる
おそれがあり危険です。
ライターやメガネを車内に放置しない
炎天下に駐車するときは、 車内にメガネやライターを放置しないでください。車内が高温にな
るため、 ライターが爆発したり、 プラスチックレンズ ・ プラスチック素材のメガネが変形 ・ ひ
び割れを起こすことがあります。
ターボ車の特性
ターボ装置は、 エンジンに多量の空気を過給することにより大きな出力を得る装置で、 非常に
精密に作られています。
またその潤滑はエンジンオイル、 冷却は冷却水によって行われています。
ターボ装置の故障を防ぐため、 次の点を守ってください。
.●エンジンオイル、 オイルフィルターは必ず指定された期間で交換してください。
.●エンジン始動直後の空ふかし、 急加速は行なわないでください。
.●ターボ装置の冷却のため、 高速走行や登坂走行の直後は、 エンジンを停止する前にアイドリ
ング運転を行なってください。ただし、i-stop が作動したときはアイドリング運転は不要です。
運転状況アイドリング時間
高速走行約1分
特殊な連続走行または急な登坂走行約 2分
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駐停車するとき
燃えやすい物のそばに車を止めない
車を止める時には、 次の点を守ってください。
.●そばに枯れ草など、 燃えやすいものがない場所に止めてください。走行したあとは排気管が
高温になっているため、 火災につながるおそれがあります。
.●壁やべニヤ板などが後方にある場合は、 間隔を十分とってから停車してください。排気ガス
により変色、 変形したり、 そのまま放置しておくと火災につながるおそれがあります。
仮眠するときはエンジンを止める
エンジンをかけたままで仮眠しないでください。無意識にセレクトレバーを動かしたり、 アク
セルペダルを踏み込み車が発進したり、 エンジンや排気管の異常過熱による火災など思わぬ事
故につながるおそれがあります。また、 排気管が損傷していたり、 換気の悪い場所では、 知ら
ない間に排気ガスが車内に侵入し、 一酸化炭素中毒になるおそれがあり危険です。
長時間停車するときは空調を外気導入にする
エンジンをかけたまま長時間停車するときは、 空調を手動で外気導入にしてください。空調を
内気循環にすると、 車内の圧力が下がり排気ガスが入り易くなるため、 一酸化炭素中毒になる
おそれがあり危険です。
換気の悪い場所でエンジンをかけたままにしない
換気の悪い場所ではエンジンをかけたままにしないでください。ガレージの中や積雪した場所、
その他周囲が囲まれた換気の悪い場所では、 排気ガスが行き場を失い車内へはいりやすくなる
ため、 一酸化炭素中毒になるおそれがあり危険です。
坂道駐車はパーキングブレーキをしっかりかける
坂道での駐車は、 パーキングブレーキをしっかりかけ、 セレクトレバーをPにいれてください。
急な坂道ではさらに輪止めをしてください。輪止めをしないと車が動き出し、 思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。
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2. 運転するときに
安全なドライブのために
車の移動はエンジンをかける
車を少し移動させるときでも、 必ずエンジンをかけてください。下り坂などで傾斜を利用して
移動させると、 ハンドルがロックされたり、 ブレーキの効きが悪いため思わぬ事故につながる
おそれがあります。
ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く続けない
ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く続けると、 パワーステアリング装置を損傷するおそ
れがあります。
車から離れるときは必ずパーキングブレーキをかけ、 施錠する
車から離れるときは、 必ずパーキングブレーキをかけエンジンを止め、 ドアを施錠してください。
また、 盗難にあわないために、 車内には貴重品を置かないでください。
お子さまを乗せるとき
車から離れるときはお子さまも一緒につれていく
車から離れるときはお子さまだけを車内に残さないでください。
.●お子さまのいたずらにより、 装置の作動、 車の発進、 火災など思わぬ事故につながるおそれ
があります。
.●炎天下の車内はたいへん高温になり、 お子さまが脱水症状を起こすおそれがあります。症状
がひどくなると脳に障害が残ったり、 最悪の場合死に至るなどお子さまの命にかかわる重大
な傷害につながるおそれがあり危険です。
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