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草の生い茂ったオフロードなど悪路を走行する際はスマートシティーブレーキサポー
ト(SCBS)を停止してください。
4 輪ともすべて指定されたサイズで、 同一メーカー ・ 同一銘柄 ・ 同一トレッドパター
ンのタイヤを使用してください。また、 磨耗差の著しいタイヤを混ぜて使用しないで
ください。タイヤを混ぜて使用すると、 スマートシティーブレーキサポート(SCBS)
が正常に作動しなくなるおそれがあります。
レーザーセンサーは、 ガラスの汚れを検知してお知らせする機能を備えていますが、
ビニール袋や氷、 雪などが付着した場合など、 状況によっては検知できない場合があ
ります。このようなときは前方車を正しく判断できず、 正しい制御ができないおそれ
があります。常に前方を注意して運転してください。
.●スマートシティーブレーキサポート.(SCBS).は次の条件のとき作動します。
•.エンジンがかかっているとき
•.メーター内のディスプレイにシステム点検や利用ができないことが表示されていない
とき
•.車速が約4.km/h~約30.km/h のとき
•.スマートシティーブレーキサポート.(SCBS).を OFFにしていないとき
•.TCS.OFF スイッチを押して TCSを作動停止状態にしていないとき
•.DSC が故障状態でないとき
•.ドライバーが意図的に運転操作を行なっていないとき .(アクセル操作、 ステアリング
操作、 ブレーキ操作 )
.●スマートシティーブレーキサポート.(SCBS). は近赤外線レーザー光を照射し、 前方車のリ
フレクター.(反射板 ).からの反射を測定して前方車を検知しています。そのため、 次のよ
うなときは、 スマートシティーブレーキサポート.(SCBS).が作動しない場合があります。
•.車両形状等により反射作用が低い車両
•.前方車両が著しく汚れているとき
•.雨 ・ 霧 ・ 雪など天候が悪いとき
•.ウインドーウォッシャー使用中や降雨時にワイパーを使用していないとき
•.フロントガラスが汚れているとき
•.ハンドルをいっぱいまでまわした状態や、 アクセルを踏み込んだ状態で、 前方車に接
近しているとき
•.荷台の低いトラック、 極端に車高の低い車両や車高の高い車両
•.キャリアカーなど、 特殊な形状をした車両
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2. 運転するときに
スマートシティーブレーキサポート (SCBS) について
.●次のような状態のときはスマートシティーブレーキサポート.(SCBS).が正常に作動しない
場合があります。
•.荷室やリヤシートへ重い荷物をのせたとき
•.前方車と部分的な接触の可能性があるとき
•.カーブが連続する道路、 カーブの出入口、 車線内の位置、 事故や故障で不安定な走行
をしているとき
•.ルーフレールなどを装着してレーザーセンサーをおおうような長尺物をのせたとき
•.前方車両の排気ガス、 砂や雪、 マンホールやグレーチングなどからの水蒸気などによ
る煙、 水しぶきが巻きあがっているとき
•.故障車をけん引するとき
.●次のようなときはレーザーセンサーが前方車と判断し、 スマートシティーブレーキサポー
ト.(SCBS).が作動する場合があります。
•.カーブ入口に路側物があるとき
•.カーブですれ違うとき対向車両があるとき
•.路面上に金属物、 段差または突起物があるとき
•.ETCゲートを通過するとき
•.ビニールカーテン、 旗などを潜って通行するとき
•.パイロンなどのプラスチック類
•.2輪、 歩行者、 動物や立ち木
.●偏摩耗の著しいタイヤを装着して走行した場合、 システムが正常に作動しないおそれがあ
ります。タイヤを正常な状態にもどしたあとにマスター警告灯が点灯し続ける場合は、 マ
ツダ販売店で点検を受けてください。
スマートシティーブレーキサポート (SCBS) および AT 誤発進抑
制制御を停止させるとき
AT 誤発進抑制制御およびスマートシティーブレーキサポート( SCBS)を一時的に停止させる
ことができます。
→135ページ「トリップコンピューター」
次回エンジンを始動した際にシステムは再び作動状態になります。
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自動ブレーキ作動表示
SCBSブレーキ作動中やブレーキアシスト . (SCBS.ブレー
キアシスト ).作動中に表示します。
AT 誤発進抑制制御について
.●AT誤発進抑制制御は車両が徐行中 .(約 10. km/h 以下).や停車時、 前方に車や壁などの障害
物があるにも関わらず、 必要以上にアクセルペダルが踏み込まれた .(アクセルペダルを踏み
間違えたと判断した ).ときに、 エンジン出力を抑制することで、 衝突時の被害を軽減します。
システム作動中はメーター内のディスプレイに作動中をお知らせすると同時に、 ビープ音で
運転者に警告します。
.●システムが故障したときは、 メーター内のディスプレイでお知らせします。故障状態につい
ては、 表示されたメッセージの内容によって、 車両の状態を確認するかマツダ販売店での点
検を受けてください。
→143ページ「警告灯、 表示灯」
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2. 運転するときに
スマートシティーブレーキサポート (SCBS) について
AT 誤発進抑制制御を過信せず安全運転に心がける
AT 誤発進抑制制御は、 ペダルの踏み間違いによる事故を回避するものではありません。
発進時はシフトやペダルの位置を十分に確認して操作してください。アクセルやブレー
キなどの操作を怠ると思わぬ事故につながるおそれがあります。
停車中、 むやみにアクセルペダルを踏まない
停車状態を保ったり、 発進を緩やかにするものではありません。また、 障害物の近く
で故意にアクセルを踏み込まないでください。意に反して車が動き出し、 思わぬ事故
につながるおそれがあります。
.●AT誤発進抑制制御は次の条件のときに作動します。
•.エンジンがかかっているとき
•.スマートシティーブレーキサポート.(SCBS).を停止していないとき
•.TCS.OFF スイッチを押して TCSを作動停止状態にしていないとき
•.メータ内のディスプレイに「SCBS システム点検」が表示されていないとき
•.P、R、Nに入れていないとき
.●レーザーセンサーの検知能力には限界があります。次のようなときは、 AT誤発進抑制制
御が作動しない場合があります。
•.前方車両が著しく汚れているとき
•.フロントガラスに氷やビニール袋が付着しているとき
•.ウインドーウォッシャー使用中や降雨時にワイパーを使用していないとき
•.フロントガラスに曇り、 雪、 汚れ、 霜が付着しているとき
•.急カーブ、 急な坂道のとき
•.ハンドルをいっぱいまでまわしたとき
.●次のような障害物は AT誤発進抑制制御が作動しない場合があります。
•.障害物の高さが低いとき.( 低い壁、 低いガードレール、 トレーラーなどの後部 )
•.障害物が小さいとき
•.障害物が細いとき.(標識の支柱など)
•.障害物が自車の中心から外れた位置にあるとき
•.黒い障害物、 汚れた障害物.( レーザーが反射しにくい障害物 )
•.フェンス、 ガラスなどレーザーが透過.( 通過).する障害物
•.荷台の低いトラック、 極端に車高の低い車両や車高の高い車両
•.キャリアカーなど、 特殊な形状をした車両
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.●次のような状態のときはAT誤発進抑制制御が作動しない場合があります。
•.フロントガラスに汚れ、 雨、 雪、 氷などが付着しているとき
•.ボンネットの上に雪などの障害物があるとき
.●次のような状態のときは、 AT誤発進抑制制御が正常に作動しない場合があります。
•.雨 ・ 霧 ・ 雪など天候が悪いとき
•.前方車両の排気ガス、 砂や雪、 マンホールやグレーチングなどからの水蒸気などによ
る煙、 水しぶきが巻きあがっているとき
•.荷室やリヤシートへ重い荷物をのせたとき
•.障害物などと部分的な接触の可能性があるとき
•.カーブが連続する道路、 カーブの出入口、 車線内の位置、 事故や故障で不安定な走行
をしているとき
•.ルーフレールなどを装着してレーザーセンサーをおおうような長尺物を装着したとき
•.車、 二輪車、 自転車などが横から割り込んだり、 飛び出してきたとき
•.自車が進路変更を行い、 障害物のすぐ後ろに接近したとき
.●次のようなときは、 レーザーセンサーが障害物と判断し、 AT誤発進抑制制御が作動する
場合があります。
•.道路沿いの草木、 垣根、 車両、 壁、 フェンスを感知しているとき
•.草の生い茂ったオフロードなど悪路を走行するとき
•.低いゲート、 狭いゲート、 洗車機、 トンネルなどを通行するとき
•.路面上に金属物、 段差または突起物があるとき
•.ビニールカーテン、 旗などを潜って通行するとき
•.パイロンなどのプラスチック類
•.2輪、 歩行者、 動物や立ち木
•.完全に開いていない駐車場ゲートや遮断機
•.シャシーダイナモなど使用するとき
•.キャリアカーに積載するとき
.●踏切内に閉じ込められた場合、 レーザーセンサーが遮断機を障害物と判断し、 AT誤発進
抑制制御が作動することがあります。遮断機を押しのけて進む場合、 あわてずにアクセル
を踏み続けて、 脱出してください。脱出後は、 車両が急加速することがありますので、 注
意して運転してください。
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2. 運転するときに
スマートシティーブレーキサポート (SCBS) について
AT 誤発進抑制制御を停止させるとき
スマートシティーブレーキサポート.(SCBS).を停止させると、AT誤発進抑制制御が停止します。
作動を停止させるときは次のページを参照してください。
→206ページ「スマートシティーブレーキサポート . (SCBS).およびAT誤発進抑制制御を停止
させるとき」
次回エンジンを始動した際にシステムは再び作動状態になります。
AT 誤発進抑制制御表示
エンジン回転中に車両が徐行中.( 約10. km/h. 以下).や停車
時、 前方に車や壁などの障害物があるにも関わらず、 必要
以上にアクセルペダルが踏み込まれる .(アクセルペダルを
踏み間違えたと判断する ).とディスプレイに表示され、 チャ
イムが鳴ります。
レーザーセンサーの取り扱い
スマートシティーブレーキサポート(SCBS)のレーザーセンサーは、フロントガラスの上のルー
ムミラー付近に設置されています。
レーザーセンサー
スマートシティーブレーキサポート( SCBS)の正しい作動のため、 レーザーセンサー付近の
フロントガラス表面は、 いつもきれいにしておいてください。
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レーザーは目を損傷するおそれがありますので、 次の事項を必ず守って
ください。
●センサーは絶対に取り外さないでください。
●取り外したセンサーは IEC 60825-1 規格におけるレーザー等級 1M の条件を満たし
ませんので、 目に対する安全を保証できません。
●センサーから 100 mm 以内の距離で、 拡大鏡 ・ 顕微鏡 ・ 対物レンズなど拡大機能が
ある光学機器を使用して、 センサーをのぞき込まないでください。
レーザー等級ラベル
レーザー説明ラベル
レーザーセンサー放射線データ
最大平均出力:45.mW
パルス幅:33.ns
波長:905.nm
発散角(水平×垂直):28°× 12°
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2. 運転するときに
車線逸脱警報システム (LDWS) について
車線逸脱警報システム.(LDWS).とは
車線逸脱警報システム. (LDWS).は自車が車線から逸脱する可能性があることを知らせる装置で
す。走行中にフォワードセンシングカメラ . (FSC).で車線の白線 .(黄線 ).を検知して、 自車が車
線から逸脱する可能性があるとシステムが判断した場合に、 車線逸脱警報システム . (LDWS).表
示灯.(緑 ).の点滅と車線逸脱警報システム警報チャイム、 メーター内のディスプレイの表示に
より運転者に知らせます。.白線.( 黄線).の整備された道路でご使用ください。
→201.ページ「フォワードセンシングカメラ.(FSC).とは」
次のような状況のときは、 車線逸脱警報システム (LDWS) を使わない。
実際の走行状況にあわせた適切な作動ができず、 思わぬ事故につながるおそれがあり
ます。
●急カーブのある道
●悪天候のとき ( 雨、 霧、 雪のときなど )
車線逸脱警報システム (LDWS) を過信しない。
車線逸脱警報システム (LDWS) の機能には限界があります。常にハンドルの操作で進
路を修正し、 安全運転に心がけてください。車線逸脱警報システム (LDWS) は、 前方
不注意を補助するものではないため、 車線逸脱警報システム (LDWS) を過信しすぎる
と、 思わぬ事故につながるおそれがあります。
サスペンションの改造をしないでください。車高やサスペンションの硬さが変わると、
車線逸脱警報システム (LDWS) が正常に作動しないおそれがあります。
.●自車が車線を逸脱したときは、 車線逸脱警報 .(警報音と警告表示 ).が作動します。適切に
ハンドルを操作し、 車線に沿って車線の中央を走行するようにしてください。
.●車線変更などで方向指示器を操作すると、 車線逸脱警報システム . (LDWS).の警報を自動
解除します。方向指示器を戻し、 車線の中央付近を走行して、 システムが白線 .(黄線 ).を
検知すると、 車線逸脱警報システム.(LDWS).が復帰します。
.●急なハンドル操作、 アクセル操作、 ブレーキ操作をしながら車線の白線 .(黄線 ).へ接近し
たときは、 ドライバーが車線を変更すると判断し、 車線逸脱警報システム . (LDWS).の警
報を自動解除します。
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