Page 353 of 416
333
注入ホースをねじ込む前にボトルを振る。
注入ホースをねじ込んだ後にボトルを振ると、 修理剤が注入ホースから飛び散り、 修
理剤が衣服などに付着すると取れないおそれがあります。
修理剤の性質について
0° C 以下の寒冷時では修理剤が固まりやすくなり、 注入作業がしにくくなります。車内など
で暖めると注入作業がしやすくなります。
ボトル
注入ホース
7.
ボトルのキャップをはずします。内ぶたをつけたままの
状態で注入ホースをボトルにねじ込むと、 ボトルの内ぶ
たが破れます。
バルブ
キャップ
コア回し8.パンクしたタイヤのバルブからキャップを取りはずし、
コアまわしの後ろでバルブ内のバルブコアを押してタイ
ヤの空気を完全に抜きます。
バルブ バルブコア
9.コアまわしでバルブコアを左にまわし、 バルブコアを取
りはずします。
Kサ.indb 3332013/09/02 13:35:13
Page 354 of 416
334
5. トラブルが起きたら
パンクしたとき
バルブコアをはずすとき、 タイヤに空気が残っているとバルブコアが飛び出すおそれ
があります。バルブコアは慎重に取りはずしてください。
バルブコアは汚れないように保管してください。
栓注入ホース10.注入ホースの栓をはずし、 注入ホースをバルブに差し込
みます。
バルブ
11.ボトルを逆さまにして持ち、 手でボトルを圧迫し、 修理
剤を全てタイヤの中に注入します。
12.注入ホースをバルブから引き抜き、 コアまわしでバルブ
コアを右にまわし、バルブにバルブコアを取り付けます。
修理剤の回収について
注入が完了した空ボトルは、 タイヤ交換または恒久修理の際に修理剤の回収に使用しますの
で、 ボトルは捨てずにマツダ販売店までお持ちください。
13.運転者のよく見えるところに速度制限シールを貼りま
す。
Kサ.indb 3342013/09/02 13:35:13
Page 355 of 416
335
ハンドルのパッド部に速度制限シールを貼らない。
万一の場合エアバッグが正常に作動しなくなり、 重大な傷害につながるおそれがあり
ます。また、 警告灯やスピードメーターが見えなくなる位置には貼らないでください。
バルブホース
14.エアコンプレッサーのホースの口金を右にまわしてバル
ブに取り付けます。
エアコンプレッサープラグ
15.エアコンプレッサーのプラグを車内の電源ソケットに差
し込み、 電源ポジションを ACCにします。
.→264ページ「電源ソケット」
電源ソケットにエアコンプレッサーのプラグを抜き差しするときは、 エアコンプレッ
サーのスイッチが OFF になっていることを確認してください。エアコンプレッサーの
ON、 OFF はエアコンプレッサー本体のスイッチで行なってください。
Kサ.indb 3352013/09/02 13:35:13
Page 356 of 416
336
5. トラブルが起きたら
パンクしたとき
16.エアコンプレッサーのスイッチを ONにして、 タイヤを適正空気圧まで昇圧します。
空気圧の調整について
.●タイヤの適正空気圧は運転席ドアを開けたボディー側に貼付されているラベルで確認して
ください。
.●エアコンプレッサーは長時間使用すると故障につながるおそれがありますので、 10分以
上連続して作動させないでください。
.●タイヤ空気圧が昇圧できない場合は修理できません。もし、 10分以内に適正空気圧にな
らなければ、 タイヤがひどい損傷を受けている可能性があります。この場合は、 本修理キッ
トで応急修理することができません。マツダ販売店または JAFなどに連絡してください。
.●空気を入れすぎたときはエアコンプレッサーのホースの口金を緩めて空気を抜いてくださ
い。
17.適正空気圧まで昇圧できたら、 エアコンプレッサーのスイッチを OFFにしエアコンプレッ
サーのホースの口金を左にまわしてバルブから抜きます。
18.バルブキャップを取り付けます。
19.修理剤をタイヤ内にゆきわたらせるため、 直ちに走行を始めます。
80km/h 以下の速度で慎重に運転してください。80km/h 以上の速度で走行した場合、
車体が振動することがあります。
20. 10 分間もしくは 5km程度走行後に手順 14の方法でタイヤにエアコンプレッサーを接続し、
エアコンプレッサーに付属している空気圧計でタイヤ空気圧をチェックします。適正空気圧
より低下していたら、 手順 15の作業から再度行ないます。
空気圧が 130kPa(1.3kgf/cm2)以下に低下していたら、 運転を中止し
てマツダ販売店または JAF などに連絡する。
本修理キットによる応急修理はできません。
手順 14 ~ 20 の作業を繰り返しても、 空気圧の低下が認められる場合は、
運転を中止する。
マツダ販売店または JAF などに連絡してください。
Kサ.indb 3362013/09/02 13:35:13
Page 357 of 416
337
タイヤ空気圧を空気圧計で確認するときは、 エアコンプレッサーのスイッチを OFF に
してから確認してください。
21.空気圧が低下していなければ、 応急修理完了です。すみやかにマツダ販売店まで慎重に運転
し、 新しいタイヤに交換をすることをおすすめします。修理 •再使用する場合はマツダ販売
店にご相談ください。
応急修理をしたタイヤとホイールは
.●タイヤパンク応急修理キットで応急修理をしたタイヤは、 できるだけ早く新しいタイヤに
交換をすることをおすすめします。修理 •再使用する場合はマツダ販売店にご相談くださ
い。
.●ホイールは付着した修理剤をふき取れば再使用できます。ただし、 バルブは新しいものと
取り替えてください。
タイヤパンク応急修理キットの点検
タイヤパンク応急修理キットの点検は定期的に行なってください。
.●修理剤の有効期限の確認
.●コンプレッサーの作動の確認
修理剤の有効期限について
修理剤には有効期限があります。有効期限がきれたものは使用できませんので、 ボトルのラ
ベルに記載されている有効期限を確認し、 有効期限がきれる前にマツダ販売店で新しい修理
剤をお求めください。
Kサ.indb 3372013/09/02 13:35:13
Page 358 of 416
338
バッテリーがあがったとき
バッテリーあがりについて
次のような状態はバッテリーあがりです。
.●スターターがまわらない。またはまわっても回転が弱く、 なかなかエンジンがかからない。
.●ホーンの音が小さい、 または鳴らない。
.●ランプ類がいつもより極端に暗い。
正しく安全にバッテリーを取り扱うために、 バッテリー使用前または点検前に
は必ず次の注意事項をお読みください。
必ず保護メガネを着用する。
バッテリー液には有毒で腐食性の高い希硫酸が含まれており、 目に入ると失明など重
大な傷害につながるおそれがあります。また、 バッテリーから発生する可燃性ガスに
引火して爆発するおそれがあります。
バッテリーの近くでお子さまを遊ばせない。また、 バッテリー液をこぼ
さない。
バッテリー液には有毒で腐食性の高い希硫酸が含まれており、 目や皮膚に付着すると
重大な傷害につながるおそれがあります。万一、 目や皮膚に付着したときは、 すぐに
多量の水で洗浄し、 応急処置が済んだら、 医師の診察を受けてください。
絶対に火気を近づけない。
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です。火気
の発生を防ぐため、 ブースターケーブルの接続、 取りはずしのときは、 端子同士やボ
ディーに触れないように十分注意してください。
換気の悪い場所では、バッテリーの充電を行なわない。また、充電中はバッ
テリーに近づかない。
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です。
ブースターケーブルを使用してエンジンを始動する前に必ずバッテリー
液の量を点検する。
バッテリー液の量が下限(LOWER LEVEL)より不足している状態でエンジンを始動
すると、 破裂(爆発)につながるおそれがあり危険です。バッテリー液が不足してい
るときは、 エンジン始動前に必ず補充液または蒸留水を補充してください。
Kサ.indb 3382013/09/02 13:35:14
5. トラブルが起きたら
Page 359 of 416
339
処置方法
押しがけによる始動はできません。
別売のブースターケーブルを使用して、 救援車(他の車)のバッテリーと自車のバッテリーを
接続してエンジンをかけます。
自車と同じ12Vバッテリーを搭載した救援車を依頼してください。
ブースターケーブルを接続するときは慎重に行なってください。ブースターケーブル
がベルトなどの回転部に巻き込まれるおそれがあります。
1.自車のバッテリーと救援車のバッテリーが一番近い位置
になるように、 車を移動させます。
2.ヘッドランプやエアコンなどの電源が切ってあることを
確認します。
3.バッテリーカバーを取りはずします。
4.救援車のエンジンを止めて、 ブースターケーブルを次の順で接続します。
. ブースターケーブルを接続する前に各バッテリーの端子(、)の位置を確認してください。
.●1 本目
.自車のバッテリーの端子
.救援車のバッテリーの端子
.●2 本目
.救援車のバッテリーの端子
.図で表示の箇所(アースを取る)
自車のバッテリー
救護車のバッテリー
Kサ.indb 3392013/09/02 13:35:14
Page 360 of 416
340
5. トラブルが起きたら
バッテリーがあがったとき
バッテリーを取り扱うときは、 絶対に火気を近づけない。
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です。また、
火花の発生を防ぐため次の点を必ず守ってください。
●の接続は自車バッテリーの端子につながないでください。
●ブースターケーブルの接続、 取りはずしのときは、 端子がボディーや端子に触れ
ないように十分注意してください。
5.救援車のエンジンをかけ、 エンジン回転数を高めにします。
6.自車のエンジンをかけます。約 3分間エンジンを回転させて、 応急的に自車のバッテリー
を充電します。
充電中はバッテリーに近づかない。
バッテリー液は希硫酸です。目や皮膚に付着すると重大な傷害につながるおそれがあ
ります。万一目や皮膚に付着したときは、 すぐに多量の水で洗浄し、 応急処置が済ん
だら、 医師の診察を受けてください。
7.ブースターケーブルを接続したときと逆の順で取りはずします。
8.バッテリーカバーを取り付けます。
9.早めにマツダ販売店で点検を受けてください。
バッテリーがあがりやすいときは、 マツダ販売店で点検を受けてください。
Kサ.indb 3402013/09/02 13:35:15