Page 257 of 416
237
車両前方に勾配の急な上り坂や下り坂があるとき
車両前方に勾配の急な上り坂(下り坂)があるときは、 カメラに映る障害物は車体前部からの
距離が実際よりも遠く(近く)にあるように見えます。
A
A B
B
A
B
実際の障害物 画面上での障害物
実際よりも近くに見える
実際の障害物
画面上での障害物
画面で見える車体から障害物の距離
車体から障害物の実際の距離 実際よりも遠くに見える
車両が坂にある場合でも同じように誤差が生じます。
車両前方に立体物があるとき
車両前端線は水平な路面を基準に表示されているため、 画面に映っている立体物との距離は実
際とは異なります。
(実際の状況)(画面の状況)
Kサ.indb 2372013/09/02 13:34:46
Page 258 of 416
238
2. 運転するときに
駐車支援システムについて
バックガイドモニター
画面に映し出される範囲
車両後方の映像を映し出して駐·停車時に障害物や車間距離を確認するときの補助としてご使
用ください。
車両後部に設置されたカメラから、 ほぼ水平に映し出します。
対象物
バンパーの両端付近は映し出されません
(画面の状況)
(実際の状況)
.●自車の状況や路面状況により、 映し出される範囲は異なります。
.●カメラが映す範囲には限界があります。バンパーの下にあるものやバンパーの両端付近は
映りません。
.●バックガイドモニターのカメラは特殊なレンズを使用しているため、 画面に映る映像の距
離間隔は実際の距離とは異なります。
.●バックガイドモニターは鏡面画像になっています。
.●装備によってはカメラに写りこむ場合があります。カメラの視野に影響をおよぼすもの .
(視野を遮るもの、 光を発するもの、 光沢素材でできたものなど ).は取り付けないでくだ
さい。
.●次のような状況では、 画面が見づらくなることがありますが、 故障ではありません。
•.夜間など暗いところ
•.レンズ付近の温度が高い /低いとき
•.雨天時など、 カメラに水滴がついたときや湿度が高いとき
•.カメラ付近に泥などの異物がついたとき
•.太陽やヘッドランプなどの光がカメラのレンズに直接当たったとき
Kサ.indb 2382013/09/02 13:34:47
Page 259 of 416
239
画面の見方
距離目安線
車幅延長線車幅延長線(黄色)
.●車幅の延長の目安を示すライン
距離目安線
.●車両後方の距離(バンパー後端から)を示すライン
•.赤色のラインは約 0.5m先を示します。
•.黄色のラインは約 1mと約 2.7m 先を示します。
使用例
バックガイドモニターを使って駐車する方法は、 駐車時の道路事情、 路面状況、 自車の状況
によって違います。ハンドル操作のタイミング、 操作量は状況によって異なりますので、 周
囲を直接確認しながら状況に合わせた操作を行なってください。また、 操作を行なう前は、
必ず駐車スペースに車両が駐車できるかを確認してください。
次に示す状況は、 ハンドルを右側にまわして後退し、 駐車する例を示しています。逆方向か
ら後退し駐車するときは、 左右が逆になります。
1.セレクトレバーを Rの位置にし、 バックガイドモニターを表示します。
2.車両が駐車スペースの中に入るようにハンドル操作を行ない後退します。
(画面の状況) (実際の状況)
Kサ.indb 2392013/09/02 13:34:47
Page 260 of 416
240
2. 運転するときに
駐車支援システムについて
3.車両が駐車スペース内にはいったら、 車幅延長線と駐車スペース左右の間隔が、 車両付近の
位置で同じくらいになるようにハンドルを操作して、 ゆっくり後退します。
(画面の状況) (実際の状況)
4.車幅延長線と駐車スペースが平行になるようにハンドルを操作します。
5.平行になったら、 ハンドルを直進状態にして、 ゆっくり後退します。周囲の状況を十分に確
認し、 最適な位置で停止します。(駐車スペースに区画線がある場合は区画線と車幅延長線
が平行になったら)
(画面の状況) (実際の状況)
.●駐車するときは、 以下のように画面に映し出される映像と実際の状況は異なることがあり
ますので、 必ず後方および周囲の安全を直接確認しながら運転してください。
•.画面に映し出される駐車スペース(車庫など)の後端と距離目安線が平行に見えても、
実際には平行でないことがあります。
•.駐車場の区画線が片側しかないときは、 区画線と車幅延長線が平行に見えていても、
実際には平行ではないことがあります。
Kサ.indb 2402013/09/02 13:34:48
Page 261 of 416
241
実際の画面と路面の誤差
実際の路面と画面上の路面とでは誤差が生じます。距離感の誤差は事故につながるおそれがあ
りますので、 次のような誤差の起こりやすい状況を確認しておいてください。
人や荷物の重みで車が傾いているとき
車両が傾いて後部が下がっているときは、 カメラに映る障害物は車体後部からの距離が実際よ
りも遠くにあるように見えます。
障害物
誤差
車両後方に勾配の急な上り坂や下り坂があるとき
車両後方に勾配の急な上り坂(下り坂)があるときは、 カメラに映る障害物は車体後部からの
距離が実際よりも遠く(近く)にあるように見えます。
AABB
A: 画面で見える車体から障害物の距離B: 車体からの障害物の実際の距離
実際の障害物画面上での障害物実際より
も遠くに
見える
画面上での障害物実際の障害物
実際よりも近くに
見える
車両後方に立体物があるとき
距離目安線は水平な路面を基準に表示されているため、 画面に映っている立体物との距離は実
際とは異なります。
AA
C B
CB
(画面の状況) (実際の状況)
画面上の距離感 実際の距離
Kサ.indb 2412013/09/02 13:34:48
Page 262 of 416
242
2. 運転するときに
ディーゼルパティキュレートフィルター (DPF) について
ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)とは
ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)はディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる
PM(Particulate.Matter:.粒子状物質)のほとんどを捕集し、 除去するものです。
通常走行中はDPFで捕集された PMは自動で除去されますが、 次のようなときは PMが自動で
除去されません。
.●車速約 15km/h 以下で走り続けているとき
.●10分以下の短時間走行の繰り返しやエンジンが暖機できないような走行を繰り返したとき
.●長時間アイドリング状態のとき
走行中に自動で PMを除去しているとき、 エンジン音や排気ガスの臭いが変化することがあ
ります。
システムの故障状態をワーニングでお知らせします。
→143ページ「警告灯、 表示灯」
DPF 表示灯
マルチディスプレイ ( ドット液晶タイプ ) 装備車
ディスプレイに「DPF 内に PM が堆積しています」
と表示されるとき
PM の除去が自動で行なわれず、 DPFで捕集した PMが規
定量以上になると表示します。
PM を除去するために、 時速 40km/h以上でエンジン回転
を2000rpm 以上のまま、 およそ 10分から 15分間走行し
てください。
ディスプレイに「DPF 点検」と表示されるとき
システムに異常があると表示します。
ただちにマツダ販売店で点検を受けてください。
Kサ.indb 2422013/09/02 13:34:48
Page 263 of 416
243
マルチディスプレイ ( セグメント液晶タイプ )
装備車
表示灯が点灯するとき
PMの除去が自動で行なわれず、 DPFで捕集した PMが規
定量以上になると点灯します。
PM を除去するために、 時速 40km/h以上でエンジン回転
を2000rpm 以上のまま、 およそ 10分から 15分間走行し
てください。
表示灯が点滅するとき
システムに異常があると点滅します。
ただちにマツダ販売店で点検を受けてください。
ディスプレイに「DPF 内に PM が堆積しています」と表示されたまま、 または、 DPF
表示灯が点灯したまま運転を続けると、 さらに PM が堆積し、 ディスプレイの表示が
「DPF 点検」に変わる、 または、 表示灯が点滅することがあります。この場合はただ
ちにマツダ販売店で点検を受けてください。点検を受けずにそのまま運転を続けると、
エンジンの不調につながるおそれがあります。
ディスプレイに「 DPF点検」と表示されているとき、 または、 DPF表示灯が点滅している
ときは、 ディーゼルパティキュレートフィルターを保護するために、 エンジン出力は制限さ
れます。
Kサ.indb 2432013/09/02 13:34:48
Page 264 of 416
244
2. 運転するときに
様々な状況での運転のときは
悪天候での運転
雨の日の運転
ガラスが曇るときは
湿度の高い日はガラスが曇りやすくなります。このようなとき、 エアコンを使用して曇りを取
ることができます。エアコンを作動させると吹き出し風が除湿されるため、 効果的に曇りを取
ることができます。
冠水した道路は
冠水した道路を走行しないでください。冠水した道路を走行すると、 エンストするだけでなく、
電気部品や電子部品のショート、 水を吸い込んでのエンジン破損など、 車両に悪影響をおよぼ
します。万一、 水中に浸ってしまったときは、 必ずマツダ販売店へご相談ください。
積雪、 寒冷時の運転
すべりやすい路面を走行するときは
早めに冬用タイヤまたはタイヤチェーンを装着してください。
→319ページ「タイヤチェーンの取り付け」
.●急発進、 急ハンドルや急ブレーキを避け、 ひかえめな速度で運転してください。
.●日陰や橋の上、 水たまりなど、 凍結しやすい場所にさしかかる前では速度を落とし、 注意し
て走行してください。
ハンドルの切れ具合に注意
走行中、 フェンダーの裏側に雪が付着して氷になり、 ハンドルの切れが悪くなることがあります。
ときどき車を止めて点検し、 氷塊が大きくなる前に取り除いてください。
ブレーキの効き具合を確認
ブレーキ装置に雪や氷が付着すると、 ブレーキの効きが悪くなるおそれがあります。
効きが悪いときは、 低速で走りながらアクセルペダルを放してブレーキペダルを軽く数回踏ん
で、 効きが回復するまでブレーキを乾かしてください。
Kサ.indb 2442013/09/02 13:34:49