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運転するときは/オートマチック車
4-23
4
車から離れるときは
64P0161
4-17 ページの「セレクトレバーの操作」
もあわせてお読みいただき、正しい取扱
いをしてください。
運転席にすわって
ペダルが確実に踏めて、ハンドル操
作が楽に行なえる位置にシートを調
節し、ハンドルを調節(タイプ別装
備)します。
→ 3-45ページ(前席シート)
→ 3-44ページ
(チルトステアリング)
アクセルペダル(3)とブレーキペ
ダル(2)の位置を右足で確認しま
す。
パーキングブレーキペダル(1)の
位置を左足で確認します。
80P0135
エンジンをかけたまま車から離れない
でください。万一、セレクトレバーが
以外に入っていると、車がひとり
でに動き出すおそれがあります。ま
た、車に乗り込むときに誤ってセレク
トレバーを動かしたりアクセルペダル
を踏み込んだりして、思わぬ急発進の
おそれがあります。
P
オートマチック車の運転のしかた
1
2
3
(1)
(2)
(3)
000-取扱説明書.book 23 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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4
運転するときは/オートマチック車
4-24
エンジンの始動
エンジンのかけかたの詳細は4-9 ページ
の「エンジンのかけかた」をお読みくだ
さい。
パーキングブレーキをしっかりとか
けます。
セレクトレバーが にあるか確認
します。
64P0161
ブレーキペダルを右足で踏みます。
エンジンを始動します。
発進
■ 通常の発進
ブレーキペダルを右足でしっかり踏
み込みます。
前進時は 、後退時は にセレ
クトレバーを入れ、レバーの位置を
目で確かめます。
パーキングブレーキを解除し、メー
ター内のブレーキ警告灯の消灯を確
認します。
ブレーキペダルからゆっくりと足を
離し、アクセルペダルをゆっくり慎
重に踏んで発進します。
■ 急な上り坂での発進
、は「通常の発進」と同じ操作です。
左足でパーキングブレーキペダルを
カチッと音がするまで踏みます。
ブレーキペダルからゆっくりと右足
を離し、アクセルペダルを慎重に踏
みます。
車が動き出す感触を確認しながら、
パーキングブレーキペダルをもどし
て発進します。
64P0239
セレクトレバーが 位置でもエンジ
ンがかかりますが、安全のため で
エンジンをかけてください。
1
2
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運転するときは/オートマチック車
4-25
4
走行
■ 通常走行
セレクトレバーを に入れて発進する
と、走行速度とアクセルペダルの踏み込
み量により、自動的に変速され走行でき
ます。
■ 急加速走行
追い越しなどをしたいときは、アクセル
ペダルをいっぱいに踏み込みます。
キックダウンして力強い加速が得られま
す。
■ 上り坂走行
上り坂を で走行しているときに、ス
ピードを保つためにアクセルペダルを踏
み込んでいくと、キックダウンしてエン
ジンの回転が急に上がることがありま
す。
坂の勾配に応じて、あらかじめセレク
トレバーを に入れておくと、エン
ジン回転の変化が少ない力強くなめら
かな走行ができます。
急な上り坂で、1速と2速の変速を繰り
返すようなときには に入れます。
■ 下り坂走行
下り坂を のままで走行すると、エン
ジンブレーキの効きが弱くてスピードが
出すぎてしまうことがあります。
坂の勾配に応じて、あらかじめセレク
トレバーを に入れてエンジンブ
レーキを併用します。
急な下り坂で、強力なエンジンブレー
キが必要なときには に入れます。
高速走行中はセレクトレバーを や
に入れないでください。急激なエ
ンジンブレーキがかかって、スリップ
事故を起こすおそれがあります。ま
た、エンジンの回転が上がりすぎて故
障の原因となります。
緊急時以外は、走行中にセレクトレ
バーを に入れないでください。エ
ンジンブレーキがまったく効かないた
め、思いがけない事故の原因となりま
す。
D
2
L
N
急な下り坂や長い下り坂では、エンジ
ンブレーキを併用してください。下り
坂でブレーキペダルを踏み続けると、
ブレーキ装置が過熱してブレーキが効
かなくなるおそれがあります。
で走行しているときに、オーバー
ドライブ(O/D)スイッチをOFFにす
ると、上り坂ではエンジン回転の変化
が少ないなめらかな走行ができ、下り
坂では軽いエンジンブレーキが得られ
ます。
→ 4-19 ページ(オーバードライブ
(O/D) スイッチ)
D
2
L
D
2
L
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000-取扱説明書.book 25 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転するときは/オートマチック車
4-26
一時停止
セレクトレバーは走行位置のままで
停車し、ブレーキペダルをしっかり
踏み込みます。
急な坂道で一時停止するときは、
必要に応じてパーキングブレーキ
をかけます。
停車時間が長くなりそうなとき
は、セレクトレバーを に入れ
ます。
再発進するときに間違えないよう、
セレクトレバーの位置とパーキング
ブレーキの解除を目で確かめます。
駐車
車を完全に止めます。
ブレーキペダルを踏んだまま、パー
キングブレーキをしっかりとかけま
す。
セレクトレバーを に入れてから
エンジンを止め、ブレーキペダルか
らゆっくりと足を離します。
セレクトレバーが 位置になっ
ているか目で確かめます。
64P0161
エンジンスイッチを (OFF)
にもどします。さらにアドバンスト
キーレスエントリー&キーレスプッ
シュボタンスタートシステム非装備
車は、エンジンスイッチからキーを
抜きます。
→ 4-13ページ
(キーを抜くときは)
→ 4-14 ページ(エンジンスイッ
チをもどすときは) 一時停止しているときに、空ぶかしを
しないでください。万一、セレクトレ
バーが 以外に入っていると、
急発進して思わぬ事故につながるおそ
れがあります。
上り坂などで、アクセル操作でバラン
スをとるなどして車を停止させようと
しないでください。トランスミッショ
ンフルードが過熱し、故障の原因とな
ります。
1
N
2
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運転するときは/オートマチック車
4-27
4
後退
■ 正しい運転姿勢
車を後退させるときは身体をひねった運
転姿勢になり、ペダルが踏みにくくなり
ます。ブレーキペダルやアクセルペダル
が確実に踏める姿勢で運転操作をしてく
ださい。
■ 前進や後退を繰り返すとき
車庫入れなどで前進や後退を繰り返すと
きは、完全に停車させてから、次の前進
あるいは後退の操作を行なってください。
こんなことにも気をつけて
■ 車を少し移動させるとき
少しだけ移動するときでも、ブレーキペ
ダルやアクセルペダルが確実に踏める正
しい運転姿勢をとってください。
68H20190
■ 停車するとき
前進と後退を繰り返すときなどは、セ
レクトレバーを に入れていたこと
を忘れることがあります。車を後退さ
せたあとは、すぐに から に入
れる習慣をつけてください。
R
RN
坂道などで、セレクトレバーを前進の
位置( 、 、 )にしたまま惰
性で後退したり、後退の位置( )
にしたまま惰性で前進したりしないで
ください。エンストしてブレーキの効
きが悪くなったり、ハンドルが重く
なったりして、思わぬ事故につながる
おそれがあります。また、故障の原因
になります。
車が少しでも動いているときは、セレ
クトレバーを に入れないでくださ
い。トランスミッションが故障する原
因となります。
D2L
R
P
000-取扱説明書.book 27 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転するときは/オートギヤシフト車
4-28
4
セレクトレバーの各位置のはたらき
64P40040
オートギヤシフト車
セレクトレバーの操作
オートギヤシフト車
(1) ボタン
(1)
パーキング
駐車するとき、エンジンを始動・停止するとき、キーを抜く
ときの位置
駆動輪(後輪)が固定されます。
リバース
車を後退させるときの位置
室内で警告ブザーが鳴り、運転者にセレクトレバーが
に入っていることを知らせます。
ニュートラル
エンジンの動力が伝わらない状態の位置
エンジンを始動できますが、安全のため の位置で始動
してください。
ドライブ
通常走行の位置
車の速度とアクセルペダルの踏み込み量により、自動的に
変速され走行できます。
マニュアル
マニュアルモードで走行するときの位置
マニュアル感覚で走行したいとき、坂道や山間路を走行す
るときなどに使用します。
→ 4-31ページ(マニュアルモードの使いかた)
シフトアップマニュアルモードでシフトアップするときの位置
シフトダウンマニュアルモードでシフトダウンするときの位置
P
RR
NP
D
M
+
-
000-取扱説明書.book 28 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転するときは/オートギヤシフト車
4-29
4
セレクトレバーの動かしかた
D(ドライブ)モードまたはM(マニュ
アル)モードのどちらかを選ぶことが
できます。
64P40210
セレクトレバーを操作したときは、必
ずメーター内の表示(セレクトレバー
位置表示またはギヤポジション表示)
を確認してください。
エンジンスイッチが でも、エン
ジン停止中の状態では、セレクトレ
バーを操作しても実際のギヤポジショ
ンは切り替わらないため、メーター内
のセレクトレバー位置表示は N のまま
ですが、異常ではありません。
次のような操作をすると、メーター内
の表示や警告ブザーでお知らせしま
す。
・セレクトレバーが で、ブレーキ
ペダルを踏まないでエンジンスイッ
チを にすると、ブレーキ
リクエストインジケーターが点灯
し、警告ブザーが鳴ります。ブレー
キペダルを踏んで、エンジンスイッ
チの操作をやり直してください。
・セレクトレバーが または 以
外のとき、ブレーキペダルを踏まな
いでエンジンスイッチを
にすると、ブレーキリクエストイン
ジケーターが点灯、メーター内の表
示(セレクトレバー位置表示または
ギヤポジション表示)が点滅し、警
告ブザーが鳴ります。セレクトレ
バーを または にして、ブレー
キペダルを踏んで、エンジンスイッ
チの操作をやり直してください。
・前進と後退を繰り返すときなど車両
が動いている状態で、ブレーキペダ
ルを踏まないでセレクトレバーを
から 、 または に操作
すると、メーター内のブレーキリク
エストインジケーターが点灯、セレ
クトレバー位置表示が N で点滅し、
警告ブザーが鳴ります。ブレーキペ
ダルを踏んで完全に停車してから、
セレクトレバーの操作をやり直して
ください。
・セレクトレバーを操作したとき、セ
レクトレバーの位置とメーター内の
表示(セレクトレバー位置表示また
はギヤポジション表示)が異なる場
合、セレクトレバー位置表示または
ギヤポジション表示が点滅し、警告
ブザーが鳴ります。そのまま少し
(2~3秒)待ってもセレクトレバー
位置表示またはギヤポジション表示
が切り替わらないときは、ブレーキ
ペダルを踏んで、セレクトレバーの
操作をやり直してください。 ブレーキペダルを踏み、ボ
タンを押したままセレクト
レバーを動かします。
ボタンを押さずにセレクト
レバーを動かします。
ボタンを押したままセレク
トレバーを動かします。
セレクトレバーから手を離
すと自動的にもとの位置に
もどります。
ON
N
START
PN
START
PN
NDMR
000-取扱説明書.book 29 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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4
運転するときは/オートギヤシフト車
4-30
■ シフトロックシステム
発進するときなどに、セレクトレバーの
誤操作を防ぐシステムです。
エンジンスイッチが でブレーキ
ペダルを踏んでいるときだけ、セレク
トレバーを からほかの位置に動か
せます。
エンジンスイッチが または
(OFF)のときは、ブレーキペ
ダルを踏んでいても、セレクトレバー
を からほかの位置に動かせません。
セレクトレバーのボタンを押してか
ら、ブレーキペダルを踏まないでくだ
さい。シフトロックが解除されないこ
とがあります。
万一、エンジンスイッチを にし
て、ブレーキペダルを踏んでもセレク
トレバーを からほかの位置へ動か
せない場合、次の「シフトロックの解
除のしかた」をお読みいただき、シフ
トロックを解除してください。
この場合は、シフトロックシステムな
どの故障が考えられます。ただちにマ
ツダ販売店で点検を受けてください。
完全に停車させてから、セレクトレ
バーを 、 または に入れて
ください。車が動いていると、トラン
スミッションが故障する原因となり
ます。
トランスミッション警告灯が点灯し
たときは、ただちに運転をやめて、マ
ツダ販売店で点検を受けてください。
警告灯が点灯しているとき、次のよ
うになることがあります。
→ 3-102ページ
(トランスミッション警告灯)
・セレクトレバーを操作しても変速
できない
・車速が10 km/h以下になると、自
動で N(ニュートラル)になり、
メーター内のセレクトレバー位置
表示が N に点滅し、警告ブザーが
鳴る
・停車時にエンジンが停止
・エンジンが始動できない
の操作は、セレクトレバーのボ
タンを押さない習慣をつけてくださ
い。常にボタンを押して操作している
と、間違って へ入れてしまう
おそれがあります。
DMR
PR
セレクトレバー可動部に飲み物などを
こぼしたり、内部に異物が入ったりし
た場合、そのまま使用を続けるとシフ
トロックシステムが正常に機能しなく
なるおそれがありますので、すみやか
にマツダ販売店で点検を受けてくださ
い。
発進するときは、ブレーキペダルを
しっかり踏んだままセレクトレバーを
操作してください。
ON
P
ACC
LOCK
P
ON
P
000-取扱説明書.book 30 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分