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運転する前に/シートベルト
3-59
3
前席の背もたれを、後方へいっぱい
まで倒します。
64P30620
後席に当たるまで、前席を後方へス
ライドさせます。
64P30630
もとにもどすとき
「フルフラットにするときは」と逆の手
順で操作します。正しい姿勢でシートにすわり、正しく
シートベルトを着用しないと、シートベ
ルトが本来の効果を発揮できません。
シートベルトは、2-12ページの「シート
ベルトは正しく着用」を参照のうえ、正
しく着用するとともに、同乗者がいる場
合は、安全のため全員着用しましょう。
お子さまもシートベルトを
着用
→ 2-5ページ
(お子さまを乗せるときは)
80J028
5
6
お子さまをシートベルトで遊ばせない
でください。ベルトを身体に巻きつけ
るなどして遊んでいるときに、窒息な
ど重大な傷害を受けるおそれがありま
す。万一の場合はハサミでベルトを切
断してください。
シートベルト
シートベルトについて
000-取扱説明書.book 59 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/シートベルト
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3
妊娠中や疾患のある方は
80J075
シートベルト警告ブザー
運転席のシートベルト着用忘れを防止す
るためのブザーです。
エンジンをかけて走行を開始してか
ら、最初に車速が約 15 km/h 以上に
なったときに運転者がシートベルトを
着用していないと、メーター内のシー
トベルト警告灯が点灯から点滅に切り
替わるとともに、シートベルト警告ブ
ザーが断続的に鳴ります。
→ 3-96ページ
(シートベルト警告灯)
シートベルトの長さ調節
シートベルトは、長さ調節が必要ありま
せん。身体の動きにあわせてベルトが伸
縮し、強い衝撃を受けたときは自動的に
ベルトがロックされて身体を固定しま
す。
妊娠中の方、疾患がある方もシート
ベルトを着用してください。ただし、
衝突のときに局部的に強く圧迫され
るおそれがありますので、医師に相
談して注意事項を確認してください。
妊娠中の方は、腰ベルトを腹部を避
けて腰部のできるだけ低い位置にか
けます。肩ベルトは、首と肩先の中
央から腹部を避けて胸部にかかるよ
うに着用してください。
腹部を避けて
胸部にかける
腹部を避けて
腰部の低い位
置にかける
運転者がベルトを着用すると、警告
灯は消灯します。また、警告ブザー
が鳴っているときは、ブザーも止ま
ります。
警告ブザーは運転者がベルトを着用
しなくても、約95 秒間鳴り続けたあ
とに止まります。ただし、警告灯は
点滅から点灯に切り替わったまま、
エンジンスイッチを または
(OFF)にするまで消灯しま
せん。
ACC
LOCK
000-取扱説明書.book 60 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/シートベルト
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肩ベルトの高さ調節(前席のみ)
身体の大きさにあわせて、ショルダーア
ンカー(2)の高さ調節ができます。
上に調節するときは、アンカーをその
まま適切な位置まで持ち上げます。
下に調節するときは、ロックレバー
(1)を引いたままアンカーを下げ、
適切な位置でレバーを離します。
調節後は、アンカーを下に引いて固定
されているか確認します。
65P30410
■ 着用のしかた
タングプレート(1)とシートベル
トをつかみ、ベルトをゆっくりと引
き出します。
ベルトのねじれを取ります。
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タイプ別装備
(1)
(2)
ベルトがロックされていて引き出せな
いときは、いったんゆるめてから再度
引き出します。それでも引き出せない
場合は、一度ベルトを強く引いてから
ゆるめ、再度ゆっくりと引き出してく
ださい。
シートベルトの着用のしかた
1
(1)
ゆっくり引き出す
ねじれのないこ
とを確認する
000-取扱説明書.book 61 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/シートベルト
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3
タングプレート(1)をバックル(2)
の差し込み口にまっすぐになるよう
にあわせて、カチッという音がする
までしっかりと差し込みます。
74P30740
腰ベルトを、腰のできるだけ低い位
置にかけます。
肩ベルトを、首と肩先の中央にかけ
ます。
ベルトがねじれていないことを確認
し、たるみを取り除きます。
■ 外すときは
バックルのボタン(3)を押します。
シートベルトが自動的に巻きもどされま
すので、ベルトやタングプレートに手を
添え、ゆっくりともどしてください。
80J1328
シートベルトを正しく着用する
70K40011
2
(1)
(2)
3
4
5
(3)
ベルトがねじれていると、ベルトを外
したときに巻き取られないことがあり
ます。ベルトにたるみがなく巻きもど
されていることを確認してください。
シートベルトにねじれやたるみがあ
ると、衝撃を受けたときに局部的に
圧迫されるおそれがあります。
ベルトが腹部にかかっていると、衝
撃を受けたときに強く圧迫されるお
それがあります。
ベルトが肩にしっかりとかかってい
ないと、衝撃を受けたときに前に投
げ出されるおそれがあります。
アームレスト(タイプ別装備)にベ
ルトがかかっていると、シートベル
トが本来の効果を発揮できません。
ベルトは、アームレストの下を通し
てください。
000-取扱説明書.book 62 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/シートベルト
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3
取扱い
乗用タイプ車の場合、後席に人を乗せな
い と き は、シ ー ト ベ ル ト(1)お よ び タ
ングプレート(2)を次の図のようにベ
ルトガイド(3)にかけてください。
64P30190
上図のシートは代表例です。お車のタ
イプにより異なります。
お手入れ
お手入れの方法は、布地などと同様で
す。
→ 6-5ページ(布地、ビニールレザー、
樹脂部品などの手入れ)
シートベルトにほつれや擦り傷、切
り傷があるときは、ベルトを交換し
てください。
バックルが正常に動かないときは、マ
ツダ販売店で点検を受けてください。
衝突などでベルトに強い力がかかっ
たときは、外観に異常がなくても、
機能が損なわれていることがありま
す。ベルトを交換してください。
バックルの内部に異物が入ったり、飲
み物をこぼしたりしたときは、シー
トベルトが正常に機能を発揮しない
おそれがありますので、マツダ販売
店で点検を受けてください。
シートベルトの
取扱いとお手入れ
(1)
(2)
(3)
ベルトをドアにはさまないでくださ
い。ドアを閉める前に、ベルトがた
るみなく巻きもどされているか確認
してください。
ベルトを改造したり、取り外したり
しないでください。
漂白剤、溶剤、染料を使用しないでく
ださい。しみ、変色、強度低下の原因
となり、シートベルトが正常に機能を
発揮しないおそれがあります。
000-取扱説明書.book 63 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/シートベルト
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シートベルトプリテンショ
ナーとは
エンジンスイッチが のときに、次
のような状況になると、肩ベルトを瞬時
に巻き取ります。
車の前方向から強い衝撃を受けたと
き。運転席・助手席 SRS エアバッグシ
ステムと連動しています。
→ 3-70ページ
(SRSエアバッグシステムの作動)
また、運転席側はラップアウタープリテ
ンショナー機構により、腰ベルトも同時
に巻き取ります。
80J1018
正常に機能させるために
シートベルトプリテンショナーの機能に
影響をあたえる部品に手を加えないでく
ださい。シートベルトが思いがけないと
きに巻き取られたり、必要なときに正常
に巻き取られなくなったりすることがあ
ります。
→ 2-39 ページ(部品の取り付け、取
り外し、修理をするときは)
SRSエアバッグ警告灯
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メーターパネル内にあります。
シートベルトプリテンショナー、SRS
エアバッグが作動したまたは電子制御
システムに異常があると、 エンジンス
イッチが のときに点灯します。
→ 1-12ページ(警告灯・表示灯) 作動したプリテンショナーおよびエア
バッグは再使用できません。マツダ販
売店で交換してください。
シートベルトプリテンショナー
(前席のみ)
ON
拘束効果を
高める
ON
000-取扱説明書.book 64 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/シートベルト
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廃棄や廃車
作動していないシートベルトプリテン
ショナーは、決められた手順で作動させ
てから廃棄する必要があります。車の前方向から強い衝撃を受けると、
シートベルト巻き取り装置内のシートベ
ルト可変ロードリミッターが作動し、乗
員に一定以上の荷重がかからないように
肩ベルトを 2 段階に繰り出して、衝撃を
緩和します。
80J1039
82K179
プリテンショナーを廃棄するときや、
装備車を廃車するときは、マツダ販売
店にご相談ください。
強い衝撃を受けたシートベルトは、
ショルダーアンカー部(1)およびタ
ングプレート部(2)の樹脂が強い摩
擦で溶けてベルトに付着し、ベルトが
滑りにくくなります。このような場合
は、シートベルトが本来の機能を発揮
できません。マツダ販売店で交換して
ください。
シートベルト可変ロード
リミッター(前席のみ)
胸に
加わる力を
緩和する
(1)
(2)
000-取扱説明書.book 65 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/SRSエアバッグ
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SRSエアバッグシステムとは
SRS とは Supplemental Restraint
System(サプリメンタル レストレイ
ント システム)の略で、補助拘束装置
の意味です。
■ 運転席・助手席 SRS エアバッ
グシステム
エンジンスイッチが の場合に、車
の前方向から強い衝撃を受け、シートベ
ルトを着用していてもハンドルや助手席
側インパネに顔面が当たるような強い衝
突のときに、運転席・助手席 SRS エア
バッグが瞬時にふくらむ構造になってい
ます。
運転席・助手席 SRS エアバッグシステ
ムは、ふくらんだ SRS エアバッグが
クッションの役割をして、シートベル
トを着用した運転席・助手席乗員の主
に顔面への衝撃を軽減する効果があり
ます。シートベルトは必ず着用してく
ださい。
→ 3-61ページ
(シートベルトの着用のしかた)
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65J106
この車は、イベントデータレコーダー
(EDR)システムにより、SRS エア
バッグが作動したときのデータを記
録・蓄積します。
→ データの記録について
SRSエアバッグ
SRSエアバッグ車を
運転するときは
ON
SRS エアバッグシステムは、シート
ベルトに代わるものではありません。
シートベルトと併用することで、そ
の効果を発揮するシートベルトの補
助拘束装置です。したがって SRS エ
アバッグシステムが装備されている
車であっても、シートベルトを必ず
着用してください。
シートベルトは正しい姿勢で正しく
着用してください。シートベルトを
正しく着用しないと、SRS エアバッ
グの効果が十分発揮できません。
助手席SRSエアバッグは、助手席に乗
員がいなくても、運転席SRSエアバッ
グと同時にふくらみます。
000-取扱説明書.book 66 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分