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シフトチェンジ(変速)制限速度
マニュアルモードでは、各ギヤ位置において次の表のような制限速度を設けています。制限速度
範囲内のときにセレクトレバーを操作すると変速します。
シフトアップ
制限速度より低いときはシフトアップしません。
シフトダウン
制限速度を超えているときはシフトダウンしません。
制限速度を超えていてシフトダウンしなかった場合には、ギヤ位置表示が2回点滅し、変速できな
いことを運転者に知らせます。
オートシフトダウン
減速中は、速度により自動的にシフトダウンします。
2速固定モード時は、2速のまま停車します。
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2014年7月31日10:40 AM
Form No.Lチ
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オートマチック車を運転
するとき
オートマチック車の特性
クリープ現象
エンジンがかかっているとき、セレクトレ
バーがP、N以外にはいっていると、アクセル
ペダルを踏まなくても車が動き出します。
この現象をクリープ現象といいます。
l停車中は車が動かないようにブレーキペ
ダルをしっかり踏み、必要に応じてパーキ
ングブレーキをかけてください。
lエンジン始動直後やエアコン作動時は、エ
ンジンの回転数が高くなりクリープ現象
が強くなります。ブレーキペダルをしっ
かり踏んでおいてください。
l渋滞や狭い場所での移動は、クリープ現象
を利用すると、アクセルペダルを踏まずに
ブレーキ操作のみで速度を調節できま
す。
キックダウン
走行中、セレクトレバーがDのときアクセル
ペダルをいっぱいに踏み込むと、自動的に低
速ギヤに切り替わり、急加速させることがで
きます。
この操作をキックダウンといいます。
l追い越しや高速道路での合流など、加速が
必要なときに行ないます。
lすべりやすい路面やカーブを走行すると
きは、急激なアクセル操作はしないでくだ
さい。
発進するとき
¢アクセルペダルを踏んだままセレ
クトレバーを操作しないでくださ
い。
車が急発進し思わぬ事故につながるおそれ
があります。
エンジン始動直後やエアコン作動時は、エ
ンジンの回転数が高くなり、クリープ現象
が強くなります。
ブレーキペダルを踏んだまま、セレクト
レバーを操作します。
前進···D、M
後退···R
セレクトレバーの位置を確認します。
パーキングブレーキを解除します。
ブレーキペダルを徐々にゆるめ、アクセ
ルペダルをゆっくり踏み発進します。
lセレクトレバーをRにいれるとチャイ
ムが鳴り、セレクトレバーがRにはいっ
ていることを運転者に知らせます。
l後退時は身体を後ろにひねった姿勢に
なります。ブレーキペダルを確実に踏
めるよう注意してください。
l少し後退したときなどはセレクトレ
バーをRにいれたことを忘れてしまう
ことがあります。後退したあとは、す
ぐにセレクトレバーをNにもどし、発進
時にはセレクトレバーの位置を確認し
てください。
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2014年7月31日10:40 AM
Form No.Lチ
運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い
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Black plate (199,1)
急な坂道での発進
パーキングブレーキをかけたまま、アクセル
ペダルをゆっくり踏み、車が動く感触を確認
しながらパーキングブレーキをもどしま
す。
走行するとき
¢走行中はセレクトレバーをNにい
れないでください。
トランスミッションの故障につながりま
す。また、エンジンブレーキが全く効かな
いため思わぬ事故につながるおそれがあり
ます。
¢高速走行中、またはぬれた路面や
積雪路、凍結路を走行していると
きは、急激なエンジンブレーキの
使用(シフトダウン)は避けてく
ださい。
タイヤがスリップし、思わぬ事故につなが
るおそれがあります。
通常走行
セレクトレバーをDにいれて走行します。ア
クセルとブレーキの操作で加速/減速しま
す。
(5速オートマチック車)
ギヤは1速から5速の間で、自動的に変速され
ます。
(6速オートマチック車)
ギヤは1速から6速の間で、自動的に変速され
ます。
マニュアルモード走行
停車中または走行中にセレクトレバーをDか
らMにいれると、マニュアルモードにセット
され、マニュアルトランスミッションのよう
な操作ができます。
→194ページ「マニュアルモード」
急加速
セレクトレバーがDのとき、アクセルペダル
をいっぱいに踏み込むと、キックダウンして
急加速できます。
急な上り坂での走行
坂の勾配に応じ、マニュアルモードで変速し
てください。エンジン回転の変化が少ない
なめらかな走行ができます。
下り坂での走行
¢下り坂ではフットブレーキとエン
ジンブレーキを併用してくださ
い。
フットブレーキを使いすぎると、ブレーキ
が加熱して効きが悪くなり、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
エンジンブレーキが必要なときは、マニュア
ルモードにして、低速ギヤにシフトダウンし
てください。
マニュアルモードのときは、走行速度にあわ
せて1段ずつシフトダウンし、エンジンブ
レーキを併用してください。
停車するとき
ブレーキペダルをしっかりと踏んでおき
ます。
必要に応じてパーキングブレーキをかけ
ます。
停車時間が長くなりそうなときは、セレ
クトレバーをNまたはPにいれます。
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Form No.Lチ
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Black plate (200,1)
¢停車中、むやみにアクセルペダル
を踏まないでください。
セレクトレバーがP、N以外にはいっている
とき、誤ってアクセルペダルを踏むと急発
進するため思わぬ事故につながるおそれが
あります。
¢停車後、再発進するときはセレク
トレバーの位置に思い違いがない
よう確認してください。
意に反して車が動き出すと、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に
踏んだり、上り坂でセレクトレバーを前進
位置にいれ、アクセルをふかしながら停車
しないでください。トランスミッションが
過熱し、故障につながるおそれがありま
す。
駐車するとき
車を完全に止めます。
セレクトレバーをPにいれます。
ブレーキペダルを踏んだまま、パーキン
グブレーキをかけます。
エンジンを止めます。
¢駐車するときは、セレクトレバー
をPにいれ、パーキングブレーキを
かけてください。
パーキングブレーキをかけただけや、セレ
クトレバーをPにいれただけで駐車してい
ると、車が勝手に動き出し思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。
¢エンジンをかけたまま駐車しない
でください。
万一セレクトレバーがP以外にはいってい
た場合、クリープ現象で車が勝手に動き出
したり、乗り込むときに誤ってアクセルペ
ダルを踏み、急発進するなど、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
セレクトレバーをPにいれるときは、車を
完全に止めてから行なってください。車が
完全に止まる前にセレクトレバーをPにい
れると、トランスミッションに無理な力が
かかり故障につながるおそれがあります。
そのほかに気をつけること
¢坂道などで、セレクトレバーを前
進位置に入れたまま後退したり、
後退位置に入れたまま前進する
ことは行わないで下さい。
エンジンが停止してブレーキの効きが悪く
なったり、ハンドルが重くなったりして思
わぬ事故につながるおそれがあります。
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運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い
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Black plate (201,1)
4WD★
4WDは、積雪路、砂地、ぬかるみ、急な坂など
すべりやすい路面ですぐれた走行性を発揮
します。
走行するときは
オフロード走行やラリー走行を目的に作ら
れた万能車ではありません。凸凹や岩を乗
り越えたり、川を渡ったりしないでくださ
い。
4WD車であっても、アクセル、ハンドル、ブ
レーキの操作は一般の車と同じく慎重に行
ない、常に安全運転を心がけてください。
4WD警告灯
点灯するとき
l電源ポジションをONにすると点灯し、し
ばらくすると消灯します。
l4WDシステムに異常があるときは点灯し
ます。マツダ販売店に連絡してくださ
い。
点滅するとき
次のようなときは点滅します。警告灯が消
灯するまでエンジンをかけたまま安全な場
所に停車してください。しばらくして警告
灯が消灯すれば走行することができます。
警告灯が消灯しないときは、マツダ販売店
に連絡してください。
lディファレンシャルオイルの温度が異常
に高いとき。
lスタックからの脱出時など、前後輪の回転
差が異常に大きい状態が続いたとき。
¢脱輪やスタックなどにより、車輪
が宙に浮いたときは、むやみに空
転させないでください。
駆動系部品に悪影響をあたえ、駆動系のオ
イル漏れや焼きつきなどにより、思わぬ事
故につながるおそれがあります。
201☆印はグレードや仕様変更などにより装備の有無が異なります。
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2014年7月31日10:40 AM
Form No.Lチ
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Black plate (202,1)
タイヤについて
タイヤの状態が車の性能に大きく影響しま
す。また、駆動系部品に悪影響をあたえない
ために、次の点を守ってください。
lタイヤを交換するときは前後輪を同時に
交換してください。
l前後輪とも指定された同一サイズ、同一種
類のものを使用してください。特にス
ノータイヤなどの冬用タイヤを装着する
ときは注意してください。
l摩耗差の著しいタイヤを混ぜて使用しな
いでください。
lタイヤの空気圧は定期的に点検し、タイヤ
間で空気圧の差が著しくならないように
規定値に調節してください。
適正空気圧は運転席ドアを開けたボ
ディー側に貼付されているラベルで確認
してください。
l前後輪とも必ず指定されたサイズの純正
ホイールを装着してください。
lタイヤチェーンは前輪に取り付けてくだ
さい。
lタイヤチェーンを装着したときは、30
km/h以上で走行しないでください。
l積雪路、凍結路以外では、タイヤチェーン
を装着して走行しないでください。
けん引してもらうときは
4WD車のけん引は、前後輪すべてを持ち上げ
るか、前後輪接地の状態で搬送してくださ
い。駆動装置の故障時はトレーラーなどに
搭載して搬送してください。
前輪または後輪だけを持ち上げた状態でけ
ん引すると、駆動装置が破損したり、車輪が
台車から飛び出すなど思わぬ事故につなが
るおそれがあります。
→283ページ「けん引してもらうとき」
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MPV_Lチ_初版202ページ
2014年7月31日10:40 AM
Form No.Lチ
運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い
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Black plate (203,1)
カメラ★
お客さまのお車にカメラ映像を表示するモニターは装備されておりません。必要に応じてマツ
ダ販売店でお求めください。モニターを装着するときはマツダ販売店にご相談ください。次の
事項については、カメラ映像を表示するモニターの取扱説明書をご確認ください。
lカメラ接続の初期設定
lカメラ映像への切り替え方法
l画面調整
lその他注意事項
¢カメラはあくまでも前進/後退操作を行なうための補助装置です。
画面に映し出されている映像と実際の状況は異なることがあります。画面だけを見て前進/後
退すると障害物に接触したり、思わぬ事故につながるおそれがあるため、必ず前方/後方および
周囲の安全を直接確認しながら運転してください。
lディスプレイが冷えているとき、映像が尾を引いたり、画面が通常よりも暗くなり、車両周辺
の状況を確認しにくくなる場合があります。必ず前方/後方および周囲の安全を直接確認し
ながら運転してください。
lカメラ部に強い衝撃を与えないでください。カメラの位置や取り付け角度がずれるおそれが
あります。
lカメラ部は防水構造となっていますので、分解·改造·取りはずしをしないでください。
lカメラのカバーは樹脂ですので、油膜取り剤·有機溶剤·ワックス·ガラスコート剤などを付着
させないでください。付着したときは、すぐにやわらかい布等でふき取ってください。
lカメラのカバーを強くこすったり、研磨剤や硬いブラシなどでみがいたりしないでくださ
い。カバーが傷つき、映像に悪影響をおよぼすおそれがあります。
lカメラのレンズに水滴や雪、泥などがついているときは、やわらかい布等でふき取ってくだ
さい。よごれがひどい場合は、中性洗剤で洗い流してください。
l車両前部/側面/後部をぶつけたときは、カメラ(位置、取り付け角度)がずれているおそれが
あります。必ずマツダ販売店で確認を行なってください。
l寒いときにお湯をかけるなど、カメラ部に急激な温度変化をあたえると、カメラが正常に作
動しなくなるおそれがあります。
203☆印はグレードや仕様変更などにより装備の有無が異なります。
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2014年7月31日10:40 AM
Form No.Lチ
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Black plate (204,1)
カメラの取り付け位置
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2014年7月31日10:40 AM
Form No.Lチ
運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い