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運転するときは/ABS
4-29
4
道路の継ぎ目などの段差を乗り越える
とき
80J1043
80J1044
悪路を走行しているとき
80J1300
80J1046
ABS警告灯
81M40171
メーターパネル内にあります。
ABS の電子制御システムに異常がある
と、エンジンスイッチが のとき
に点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
ブレーキアシスト
ブレーキ踏力を補助する装置です。急ブ
レーキをかけたときに、ABSの効果が十
分に発揮されるまでの時間を短縮しま
す。
しっかりとブレーキペダルを踏まない
と、ブレーキアシストは作動しません。
ブレーキアシストは、本来のブレーキ
性能を超えた制御をする装置ではあり
ません。
¬
~
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運転するときは/ABS
4-30
4
エマージェンシーストップシグナル(ESS)
ESS とは Emergency Stop Signal(エマージェンシーストップシグナル)の略です。
ESSは次の条件をすべてみたしているときに、非常点滅表示灯を通常よりも速く点滅さ
せることで、後続車へ注意を促す機能です。またその際、メーター内の方向指示器表示
灯もあわせて点滅します。
ブレーキペダルを勢いよく踏み込んだときの車速が約55 km/h以上のとき
ABSが作動しているとき、またはABSが作動するような急ブレーキのとき
74P40170
ESSは次の状態になると機能が停止します。
車速が十分に低下したとき
ブレーキペダルを離したとき
ABSの作動が終了したとき
非常点滅表示灯スイッチの位置を にしたとき
ESS は走行中の急ブレーキ時に、後続車に注意を促すことで追突を軽減する機能
で、すべての追突を防ぐものではありません。減速や停車するときは不要な急ブ
レーキはさけ、常に安全運転に努めてください。
ESSの機能を停止させることはできません。
ESSの機能よりも、非常点滅表示灯スイッチの操作が優先されます。
次のような路面を走行中に、一瞬しか ABS が作動しなかったときは、ESS は作動し
ないことがあります。
・滑りやすい路面を走行しているとき
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越えるとき
タイプ別装備
ON
000.book 30 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分
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運転するときは/DSC&TCS
4-31
4
DSC&TCS は、ABS、ブレーキアシス
ト、TCS(トラクションコントロールシ
ステム)およびDSC(ダイナミック・ス
タビリティ・コントロール)などを総合
的に制御して、車両の走行安定性を補助
しようとするシステムです。
■ ABS(アンチロックブレーキシステム)
4-27ページ をお読みください。
■ ブレーキアシスト
ABSのブレーキアシストと同様です。
■ TCS(トラクションコント
ロールシステム)
滑りやすい路面での発進時や加速時に起
こる駆動輪の過度の空転を、ブレーキ制
御およびエンジン出力制御により防ぎ、
適切な駆動力を確保しようとする補助機
能です。
■ DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)
急激なハンドル操作をしたり、滑りやす
い路面で旋回したりするときの車の横滑
りなどを抑制することで、車両の走行安
定性を補助しようとする機能です。
常に周囲の状況を確認して、安全運転
に努めてください。DSC&TCS によ
る制御には限界があります。
DSC&TCS
DSC&TCS装備車の取扱い
次のことをお守りください。
守らないと DSC&TCS が正常に作動
しなくなったり、誤作動につながっ
たりするおそれがあります。
・タイヤの空気圧を指定空気圧に調
整する
→ 8-5ページ(タイヤの空気圧)
・タイヤ交換時は指定のサイズで、 4 輪ともサイズ、銘柄、トレッドパターン(溝模様)が同一のもの
を装着する
・著しく摩耗状態の異なるタイヤを 使用しない
・サスペンションやブレーキを改造 しない(車高やサスペンションの
硬さ変更など)
・サスペンションやブレーキを著し く劣化した状態で走行しない
・エンジンを改造しない(マフラー の改造など)
・LSD(リミテッドスリップデフ) を装着するなどの改造をしない
タイヤチェーンやスペアタイヤ(市
販品) を装着したときなどには、 DSC
&TCS が正常に作動しない場合があ
ります。
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運転するときは/DSC&TCS
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DSC&TCS作動表示灯
65P40080
メーターパネル内にあります。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
DSC&TCS の電子制御システムに異常
があると、エンジンスイッチが
のときに点灯します。点灯中は次のよ
うになりますので、マツダ販売店で点
検を受けてください。
・次の機能が作動しません。・TCS(トラクションコントロール システム)
・DSC(ダイナミック・スタビリ ティ・コントロール)
・レーダーブレーキサポート (タイプ別装備)
→ 4-36 ページ(レーダーブレー キサポート(RBS))
・誤発進抑制機能 (タイプ別装備)
→ 4-41ページ (誤発進抑制機能)
・アイドリングストップシステム (タイプ別装備)
→ 4-48 ページ(アイドリングス トップシステム)
・ヒルホールドコントロール(タイプ 別装備)も作動しない場合がありま
す。
→ 4-34ページ (ヒルホールドコントロール)
・ABSは作動します。
・ブレーキアシストは、故障状況に よっては作動しない場合がありま
す。
次のような状況になると、0.2秒間隔で
小刻みに点滅します。
・発進時や加速時に TCS(トラクションコントロールシステム)が作動し
ている
・急ハンドル時や旋回時にDSC(ダイ ナミック・スタビリティ・コント
ロール)が作動している
次のような操作をすると、一時的に
モーター音やカチッという音が聞こ
えることがあります。これはシステ
ムをチェックしている音で異常では
ありません。
・エンジンスイッチを にしたとき
・ブレーキペダルを踏んだ状態でエ ンジンスイッチを にし、最初
にブレーキペダルから足を離した
とき
・エンジンをかけたとき
・エンジンをかけ、最初の発進時
エンジン回転が高いときにDSC&TCS
が作動すると、エンジン回転の変動や
車体の振動を感じることがあります
が、異常ではありません。
ON
ON
ON
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運転するときは/DSC&TCS
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4
システムが正常な場合はエンジンス
イッチを にしたときに、約2秒間
点灯したあと消灯します。
DSC&TCS OFFスイッチ
次のようなときは、メーター内のDSC
&TCS OFF 表示灯が点灯するまで
DSC&TCS OFFスイッチを押し続けて ください。TCS(トラクションコント
ロールシステム)およびDSC(ダイナ
ミック・スタビリティ・コントロール)
が作動しなくなります。
・車検を受けるときなどテスターに載 せる場合。TCS(トラクションコン
トロールシステム)およびDSC(ダ
イナミック・スタビリティ・コント
ロール)を作動停止の状態にする必
要があります。
・スタックからの脱出などの場合。 TCS(トラクションコントロールシ
ステム)が脱出に適さないときがあ
ります。
次のような操作をすると、DSC&TCS
OFF表示灯が消灯し、 TCS(トラクショ
ンコントロールシステム)およびDSC
(ダイナミック・スタビリティ・コント ロール)が作動可能な状態にもどりま
す。
・もう一度DSC&TCS OFFスイッチを
押す
・一度エンジンを止め、再始動する
74P40180
スタックからの脱出などのあとに通常
走行するときは、DSC&TCS OFF ス
イッチを再度押してDSC&TCS OFF表
示灯を消灯させ、もとの状態にもどし
てください。TCS(トラクションコン
トロールシステム)およびDSC(ダイ
ナミック・スタビリティ・コントロー
ル)は自動復帰しません。(一度エン
ジンを止め、再始動したときを除く)
小刻みに点滅したときは、滑りやすい
路面で、車がスタックまたは横滑りし
やすい状態になっています。とくに慎
重に運転してください。
点灯中は TCS(トラクションコント
ロールシステム)およびDSC(ダイナ
ミック・スタビリティ・コントロール)
は作動しませんが、ABSは使用するこ
とができます。
ON
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運転するときは/ヒルホールドコントロール
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DSC&TCS OFF表示灯
65P40100
メーターパネル内にあります。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
エンジンスイッチが のときに、
DSC&TCS OFFスイッチを長押しする
と点灯します。
・点灯中は、TCS(トラクションコントロールシステム)およびDSC(ダ
イナミック・スタビリティ・コント
ロール)は作動しません。
システムが正常な場合はエンジンス
イッチを にしたときに、約2秒間
点灯したあと消灯します。
ヒルホールドコントロールは、急な上り
坂での発進時に、ブレーキペダルからア
クセルペダルへの踏み替えの間に車が後
退することを一時的に(約 2 秒間)防
ぎ、スムーズな発進を補助するシステム
です。
ヒルホールドコントロールは、坂道で
車を停止させるシステムではありませ
ん。
本システムに異常があると、メーター
内の次の警告灯が点灯し、ヒルホール
ドコントロールが作動しない場合があ
ります。また、アイドリングストップ
システム(タイプ別装備)が作動しま
せん。マツダ販売店で点検を受けてく
ださい。
・ブレーキシステム警告灯(オレンジ 色)(タイプ別装備)
・DSC&TCS作動表示灯 → 3-68ページ (警告灯・表示灯の見かた)
安全のため、DSC&TCS OFF スイッ
チを操作しても、 ABSおよびブレーキ
アシストは作動停止の状態になりま
せん。
レーザーレーダー装備車は DSC&TCS
OFFスイッチの位置が作動停止 (OFF)
のとき、次の機能も停止します。 (※)
・レーダーブレーキサポート(RBS)
・誤発進抑制機能
※ 作動(ON)/作動停止(OFF)切 替え時、ブザーが鳴ります。
→ 4-45ページ (レーダーブレーキサポート
(RBS)OFFスイッチ)
ON
ON
ヒルホールドコントロール
ヒルホールドコントロール
タイプ別装備
000.book 34 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分
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運転するときは/ヒルホールドコントロール
4-35
4
65P40330
■ ヒルホールドコントロールの作動条件
ヒルホールドコントロールは、次の条件
をすべてみたしているときに、ブレーキ
ペダルから足を離すと約 2 秒間、車が後
退することを防ぎます。
セレクトレバーが前進または後退の位
置に入っている
パーキングブレーキを解除している
進行方向が坂の上りである
アイドリングストップシステム装備車の
場合、前記条件をみたしていなくても、
エンジン自動停止後の再始動時ならヒル
ホールドコントロールが作動します。
→ 4-48ページ (アイドリングストップシステム)
常に周囲の状況を確認して、必要に
応じてブレーキペダルを操作して安
全運転に努めてください。ヒルホー
ルドコントロールによる制御には限
界があります。
極端に急な坂道、凍結路、泥道を上
るときや、積載重量によっては、発
進時に車両が後退する場合がありま
す。
ブレーキペダルから足を離したら、
すみやかに発進操作を行なってくだ
さい。ブレーキペダルから足を離し
たまま 2 秒以上たつとヒルホールド
コントロールが解除されるため、勾
配によっては自重で坂道を下り、思
わぬ事故につながるおそれがありま
す。また、エンストしてブレーキを
踏むときに強い力が必要になった
り、ハンドルが重くなったりして思
わぬ事故や故障の原因となるおそれ
があります。
Q2B
作動中にエンジンルームから音が聞こ
えることがありますが、異常ではあり
ません。
000.book 35 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分
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運転するときは/運転支援機能
4-36
この車は衝突の回避や衝突時の被害を軽
減するための、次の機能を搭載していま
す。
レーダーブレーキサポート(RBS)
→ 4-36 ページ(レーダーブレーキサポート(RBS))
誤発進抑制機能
→ 4-41ページ(誤発進抑制機能)
また、急ブレーキをかけたときに後続車
へ注意をうながすための、次の機能を搭
載しています。
エマージェンシーストップシグナル
(ESS)
→ 4-30 ページ(エマージェンシー ストップシグナル(ESS))
レーダーブレーキサポート
(RBS)
RBS と は Radar Brake Support(レ ー
ダーブレーキサポート)の略です。RBS
は低速(約5 ~ 30 km/h)で走行中にレー
ザーレーダーが前方車両との衝突を回避
できないと判断したときに、自動で強い
ブレーキをかけて衝突の回避または、衝
突時の被害軽減を図る機能です。
作動したときの速度が15 km/hより低
いときは、追突を回避できる場合があ
ります。
RBS は DSC&TCS が作動停止のときには作動しません。
作動中は次の方法でお知らせします。
メーター内のRBS作動表示灯が点滅
→ 3-68ページ (警告灯・表示灯の見かた)
ブザーが “ ピピピピピ ” と断続的に鳴
る
74P40200
運転支援機能
運転支援機能
タイプ別装備
RBS の性能には限界があり、すべて
の衝突を回避できるわけではありま
せん。RBS にたよった運転はせず、
走行中は常に周囲の状況を確認し、
必要に応じてブレーキペダルを操作
して安全運転に努めてください。
安全のため、お客様自身で RBS の作
動確認を行なわないでください。周
囲の状況によっては、機能が作動し
ないことや車両が止まりきれないこ
とがあり、思わぬ事故につながるお
それがあります。
走行中は、すべての乗員がシートベ
ルトを正しく着用してください。
RBS が作動したときなどに、身体が
投げ出されて重大な傷害を受けるお
それがあります。
次のような場合は、車高や車両の傾
きが変わり、RBS が正常に機能せ
ず、思わぬ事故につながるおそれが
あります。
・サスペンションの改造(車高の変更など)
・指定サイズ以外のタイヤやホイー ルの装着
・摩耗したタイヤや摩耗差の激しい タイヤの装着
・タイヤの空気圧が適正でない
000.book 36 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分