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運転する前に/SRSエアバッグ
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3
お子さま用シートの取り付け
→ 2-8 ページ(お子さま用シートの使用について)
→ 3-54 ページ(お子さま用シートの シートベルトによる固定)
→ 3-49 ページ(お子さま用シートの 選択について)
SRS エアバッグシステムを正
常に機能させるために
SRS エアバッグがふくらむ範囲にものが
あると、ものが飛ばされたり SRS エア
バッグが正常にふくらまなくなったりす
るおそれがあります。
サスペンションを改造しないでくだ
さい。車高やサスペンションの硬さ
が変わると、SRS エアバッグの誤作
動の原因になります。
車両前部にグリルガードなどを装着
するときは、マツダ販売店にご相談
ください。車両前部を改造すると、
SRS エアバッグが正常に作動しなく
なるおそれがあります。
無線機などを取り付けるときは、マ
ツダ販売店にご相談ください。無線
機の電波などが SRS エアバッグのコ
ンピューターに悪影響をあたえるお
それがあります。
SRSエアバッグシステムの 取扱い
SRS エアバッグが作動しない程度の
事故であっても、事故後はマツダ販
売店で点検を受けてください。シス
テム本来の機能が損なわれていると、
万一のときに SRS エアバッグの効果
が十分に発揮できないおそれがあり
ます。
SRS エアバッグは、その機能に影響
をあたえる部品に手を加えると、思
いがけないときにふくらんだり、必
要なときに正常に作動しなくなった
りすることがあります。次のような
場合は、システムに悪影響をおよぼ
しますので、事前にマツダ販売店に
ご相談ください。
・ハンドルの取り外し、ハンドルま
わりの修理など
・ インパネまわり、センターコンソー
ル付近の修理および電気配線の修理
・オーディオ用品などの取り付け
・ダッシュボード周辺の板金塗装お よび修理
・前席シートの交換およびシートま わりの修理
・センターピラーまわりの修理
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運転する前に/SRSエアバッグ
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■ 運転席SRSエアバッグについて
80J094
■ 助手席SRSエアバッグについて
ハンドルにもたれかかるなどして、
SRS エアバッグ収納部に手や顔、胸
などを近づけないでください。SRS
エアバッグが作動したときの強い衝
撃で、重大な傷害を受けるおそれが
あります。
ハンドルを交換する、ハンドルの
パッド部にステッカーを貼る、色を
ぬる、カバーで覆うなどの改造をし
ないでください。万一のときに SRS
エアバッグが正常にふくらまなくなる
おそれがあります。
助手席に乗車するときや、お子さまを
乗せるときは、必ず次のことをお守り
ください。守らないと SRS エアバッ
グが作動したときの強い衝撃で、重大
な傷害を受けるおそれがあります。
・インパネの SRS エアバッグ収納部に手足を置いたり、顔や胸などを
近づけたりしないでください。
・ お子さまを SRS エアバッグ収納部
の前に立たせたり、 ひざの上に抱い
てすわったりしないでください。 お
子さまは後席に乗せて、シートベル
トを着用させてください。
80J095
・シートベルトを正しく着用できな いお子さまは、お子さま用シート
をご使用のうえ、後席に乗せてく
ださい。
→ 2-8 ページ(お子さま用シー トの使用について)
→ 3-49 ページ(お子さま用シー トの選択について)
エアバッグ収納部およびその周辺に
は、ステッカーを貼ったり色をぬっ
たりしないでください。また、アクセ
サリーや芳香剤、ETC 車載器やポー
タブルカーナビなどを取り付けたり
置いたり、傘などを立てかけたりし
ないでください。
80J096
フロントガラスやルームミラーにア
クセサリーなどを取り付けないでく
ださい。
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運転する前に/SRSエアバッグ
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作動したとき
エアバッグは、高温のガスで瞬時にふ
くらみます。事故の発生状況や乗員の
姿勢によっては、擦過傷、打撲、やけ
どなどを負うことがあります。
ふくらんだエアバッグは、すぐにしぼ
む構造になっています。
こんなとき作動します
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
衝突しても変形や移動をしない構造物
(コンクリートの壁など)に、約 25
km/h以上の速度で正面衝突したとき
80J097
車両の前方約 30゜以内の方向から、
前図と同等の強い衝撃を受けたとき
80J098
エアバッグが作動したあとは、エア
バッグの構成部品に触れないでくださ
い。作動直後は構成部品が熱くなり、
やけどのおそれがあります。
エアバッグが作動すると大きな音がし
て白い煙のようなガスが出ますが、火
災ではありません。また、人体への影
響もありません。
ただし、残留物が目や皮膚などに付着
したときは、できるだけ早く水で洗い
流してください。皮膚の弱い方などは、
まれに皮膚を刺激する場合があります。
作動したプリテンショナーおよびエア
バッグは再使用できません。マツダ販
売店で交換してください。
SRSエアバッグシステムの作動
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運転する前に/SRSエアバッグ
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こんなとき作動することが
あります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
車体下部に強い衝撃を受けると、多くの
場合作動します。
縁石や中央分離帯などに衝突したとき
80J099
深い穴や溝などに落ちたとき
80J100
ジャンプして地面にぶつかったり、道
路から落下したりしたとき
80J101
こんなとき、衝撃が強いと
作動する場合もあります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
後方、横方向からの衝突、横転などでは
基本的に作動しませんが、衝撃が強いと
まれに作動する場合があります。
後方からの衝突
80J120
横方向からの衝突
80J119
横転や転覆をしたとき
80J110
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運転する前に/SRSエアバッグ
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こんなとき作動しないことが
あります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
衝突の相手が移動したり、車体が大きく
変形したりして衝撃が吸収されたとき
や、衝突の角度が前方約 30゜を超える
とき、多くの場合は作動しません。
停車している同程度の重さの車に、
50 km/h程度、もしくはそれ以下の速 度で正面から衝突したとき
80J102
トラックの荷台の下などへもぐり込ん
だとき
80J103
電柱や立木などに衝突したとき
80J104
前方約30゜を超える角度で、 コンクリー
トの壁やガードレールなどに衝突した
とき
80J105
衝突時に変形、移動しないコンクリー
トのような固い壁に正面衝突したとき
であっても衝突速度が約25 km/h以下
のとき
80J106
³ ° /
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衝突の方向が車両の中心からずれたと
き(オフセット衝突)
80J107
81M30841
メーターパネル内にあります。
SRS エアバッグ、シートベルトプリテ ンショナーが作動したとき、または電
子制御システムに異常があると、エン
ジンスイッチが のときに点灯し
ます。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯) 作動していないエアバッグを廃棄すると
きは、決められた手順で作動させてから
廃棄する必要があります。
80J112
この車は、SRS エアバッグシステムを制
御するためのコンピューターを搭載して
います。このコンピューターは、SRS エ
アバッグシステムが正常に作動している
かどうかを常に診断するとともに、エア
バッグが作動するような事故のときに、
衝突時点やその前後の車両データを記録
するイベントデータレコーダー(EDR) シ
ステムを備えています。
SRSエアバッグ警告灯
ON
エアバッグを廃棄するときや、装備車
を廃車するときは、マツダ販売店にご
相談ください。正しく取り扱わないと、
エアバッグが思いがけないときにふく
らんで、けがをすることがあります。
廃棄と廃車
イベントデータレコーダー
(EDR)とは
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運転する前に/お子さま用シート
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EDRに記録するデータ
SRS エアバッグシステムの故障診断情報
SRSエアバッグ作動に関する情報
EDRデータの開示について
マツダおよびマツダが委託した第三者
は、EDR に記録されたデータを、車両衝
突安全性能の向上などを目的に取得・利
用することがあります。
なお、マツダおよびマツダが委託した第
三者は、次の場合を除き、取得したデー
タを第三者へ開示・提供しません。
お車の使用者の同意がある場合
法令、裁判所命令そのほか法的強制力
のある要請に基づく場合
統計的な処理を行なうなど、使用者や
車両が特定できないように加工した
データを、研究機関などに提供する場
合
お子さま用シートは、この項目をよく
読んだうえで、お子さまの年齢や体格
にあった適切なものを選んでください。
2-6 ページ の「お子さまを乗せるとき
は 」もよくお読みください。
2006 年 10 月 1 日施行の新保安基準に
適合したISOFIX対応チャイルドシート
固定専用金具(ISOFIXアンカーおよび
テザーアンカー)を装備しています。
→ 3-56 ページ(ISOFIX 対応チャイ
ルドシ-ト固定専用金具)
ECE R44の基準に適合するお
子さま用シートの認証マーク
について
ECE R44(※1)の基準に適合するお子さま用シートには、次のような認証マー
クが表示されています。
51K1022
前図の認証マークは代表例です。
※1 ECE R44 とは、お子さま用シート に関する国際法規です。
※2 前図の「 Universal」は、汎 用 カ
テゴリーの認可であることを表し
ます。
お車のタイプなどにより、記録され
るデータは異なります。
EDRは、 一般的なデータレコーダーと
は異なり、会話などの音声や映像は記
録しません。
お子さま用シート
お子さま用シートの選択 について
(1) 法規番号
(2)
お子さま用シートのカテゴリー(※2)
(3) 対象となるお子さまの体重範囲
(4) 装置の仕様
(5) お子さま用シートを認可した国番号
(6) お子さま用シートの認可番号
この車のマツダ純正お子さま用シート
は、 ECE R44の基準に適合しています。
(6) (5) (4)
(3)
(2) (1)
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運転する前に/お子さま用シート
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ECE R44 の基準に適合するお子さま用
シートの、座席位置
別適合性一覧表の見かた
→ 3-52ページ(ECE R44の基準に適
合するお子さま用シートの、座席位
置別適合性一覧表)
■ 質量グループについて
ECE R44の基準に適合するお子さま用
シートは、次の5種類に分類されます。
代表的なお子さま用シートには、次の
ようなものがあります。
後ろ向き、または横向き装着のお子さま
用シートで、首がすわっていないお子さ
ま、ひとりすわりのできないお子さまに
使用します。ECE R44 基準のグループ
0 、0+ に相当します。
64L30810
前向き装着のお子さま用シートで、シー
トベルトが首やあごにかかるときや、腰
骨にかからないようなお子さまに使用し
ます。ECE R44 基準のグループⅠ に相
当します。
64L30820
前向き装着のお子さま用シートで、シー
トベルトが首やあごにかかるときや、腰
骨にかからないようなお子さまに使用し
ます。ECE R44 基準のグループⅡ、Ⅲ
に相当します。
64L30830
質量グループ お子さまの体重
グループ0 10kgまで
グループ0+ 13kgまで
グループⅠ 9~18kg
グループⅡ 15~25kg
グループⅢ 22~36kg
ベビーシート
チャイルドシート
ジュニアシート
000.book 50 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分