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4. 安全装備の取扱い/SRSエアバッグ
4-16
rlšÉ
z
表示と収納場所
“SRS AIRBAG”の表示がある付近に収納
されています。
■ 運転席SRSエアバッグ
70K40040
■ 助手席SRSエアバッグ
70K40050
上図のハンドル、インパネのデザイン
は、代表例です。お車のタイプにより
異なります。
着座姿勢
運転者および助手席の同乗者は、シート に奥深くすわり、背もたれに背中を軽く
つけてください。また、シートを前方に
出し過ぎないようにシートの位置を調節 してください。
とくに助手席の同乗者は、後席の同乗者
のさまたげにならない位置までシートを
後方に移動し、助手席SRSエアバッグか らできるだけ離れてすわってください。
→ 3-24ページ(正しい運転姿勢)
82K183
お子さま用シートの取付け
→ 2-6 ページ(お子さま用シートの使 用について)
→ 4-8 ページ(お子さま用シートの シートベルトによる固定)
→ 4-10 ページ(お子さま用シートの 選択について)エアバッグの収納部分に傷がついて
いたり、ひび割れがあったりすると
きは、マツダ販売店で交換してくだ
さい。エアバッグが正常に作動しな
いおそれがあります。
エアバッグの収納場所を強打したり、
衝撃を加えたりしないでください。 エ
アバッグが正常に作動しなくなった
り誤ってふくらんだりして、思わぬ
傷害を受けるおそれがあります。
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000-AZ 取扱説明書 .book 16 ページ
2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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4. 安全装備の取扱い/SRSエアバッグ
4-17
rlšÉ
z
SRSエアバッグシステムを
正常に機能させるために
SRS エアバッグがふくらむ範囲に物があ
ると、物が飛ばされたりSRSエアバッグ
が正常にふくらまなくなったりするおそ
れがあります。
■ 運転席 SRS エアバッグについ
て
80J094
サスペンションを改造しないでくだ
さい。車高やサスペンションの硬さ
が変わると、SRS エアバッグの誤作
動の原因になります。
車両前部にグリルガードなどを装着す
るときは、マツダ販売店にご相談くだ
さい。車両前部を改造すると、SRS
エアバッグが正常に作動しなくなるお
それがあります。
無線機などを取り付けるときは、マ
ツダ販売店にご相談ください。無線
機の電波などが SRS エアバッグのコ
ンピューターに悪影響をあたえるお
それがあります。
SRS エアバッグが作動しない程度の
事故であっても、事故後は必ずマツ
ダ販売店で点検を受けてください。
システム本来の機能が損なわれてい
ると、万一のときに SRS エアバッグ
の効果が十分に発揮できないおそれ
があります。
SRS エアバッグは、その機能に影響
をあたえる部品に手を加えると、思
いがけないときにふくらんだり、必
要なときに正常に作動しなくなった
りすることがあります。次のような
場合は、システムに悪影響をおよぼ
しますので、事前にマツダ販売店に
ご相談ください。
SRSエアバッグシステムの 取扱い・ハンドルの取外し、ハンドルまわ
りの修理など
・インパネまわり、センターコン ソール付近の修理および電気配線
の修理
・オーディオ用品などの取付け
・ダッシュボード周辺の板金塗装お よび修理
・センターピラーまわりの修理
ハンドルにもたれかかるなどして、
SRS エアバッグ収納部に手や顔、胸
などを近づけないでください。SRS
エアバッグが作動したときの強い衝
撃で、重大な傷害を受けるおそれが
あります。
ハンドルを交換する、ハンドルの
パッド部にステッカーを貼る、色を
ぬる、カバーでおおうなどの改造を
しないでください。万一のときに
SRSエアバッグが正常にふくらまなく
なるおそれがあります。
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4. 安全装備の取扱い/SRSエアバッグ
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z
■ 助手席SRSエアバッグについて
作動したとき
エアバッグは、高温のガスで瞬時にふ
くらみます。事故の発生状況や乗員の
姿勢によっては、擦過傷、打撲、やけ
どなどを負うことがあります。
ふくらんだエアバッグは、すぐにしぼ
む構造になっています。
助手席に乗車するときや、お子さま
を乗せるときは、必ず次のことをお
守りください。守らないと SRS エア
バッグが作動したときの強い衝撃
で、重大な傷害を受けるおそれがあ
ります。
・インパネの SRS エアバッグ収納部
に手足を置いたり、顔や胸などを
近づけたりしないでください。
・お子さまを SRS エアバッグ収納部 の前に立たせたり、ひざの上に抱い
てすわったりしないでください。 お
子さまは後席に乗せて、シートベル
トを着用させてください。
80J095
・シートベルトを正しく着用できな いお子さまは、ベビーシート、
チャイルドシート、ジュニアシー
トに乗せてください。
インパネ上面には、ステッカーを貼っ
たり色をぬったりしないでください。
また、アクセサリーや芳香剤、ETC
車載器やポータブルカーナビなどを
取り付けたり置いたり、傘などを立
てかけたりしないでください。
80J096
フロントガラスやルームミラーにア
クセサリーなどを取り付けないでく
ださい。
エアバッグが作動したあとは、エア
バッグの構成部品に触れないでくださ
い。作動直後は構成部品が熱くなり、
やけどのおそれがあります。
エアバッグが作動すると大きな音がし
て白い煙のようなガスが出ますが、火
災ではありません。また、人体への影
響もありません。
ただし、残留物が目や皮膚などに付着
したときは、できるだけ早く水で洗い
流してください。皮膚の弱い方などは、
まれに皮膚を刺激する場合があります。
エアバッグは再使用できません。
マツダ販売店で交換してください。
SRSエアバッグシステムの 作動
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4. 安全装備の取扱い/SRSエアバッグ
4-19
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こんなとき作動します
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
衝突しても変形や移動をしない構造物
(コンクリートの壁な ど)に、約 25
km/h以上の速度で正面衝突したとき
80J097
車両の前方約30゜以内の方向から、上
図と同等の強い衝撃を受けたとき
80J098
こんなとき作動することが
あります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
車体下部に強い衝撃 を受けると、多くの
場合作動します。
縁石や中央分離帯などに衝突したとき
80J099
深い穴や溝などに落ちたとき
80J100
ジャンプして地面にぶつかったり、道
路から落下したりしたとき
80J101
こんなとき、衝撃が強いと
作動する場合もあります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
後方、横方向からの衝突、横転などでは
基本的に作動しませんが、衝撃が強いと まれに作動する場合があります。
後方からの衝突
80J120
約 30°
約30°
000-AZ 取扱説明書 .book 19 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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4. 安全装備の取扱い/SRSエアバッグ
4-20
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横方向から衝突されたとき
80J109
横転や転覆をしたとき
80J110
こんなとき作動しないことが
あります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
衝突の相手が移動したり、車体が大きく
変形したりして衝撃が吸収されたとき
や、衝突の角度が前方約 30゜を超える
とき、多くの場合は作動しません。
停車している同程度の重さの車に、
50 km/h程度、もしくはそれ以下の速
度で正面から衝突したとき
80J102
トラックの荷台の下などへもぐり込ん
だとき
80J103
電柱や立木などに衝突したとき
80J104
前方約30゜を超える角度で、コンクリー
トの壁やガードレールなどに衝突した
とき
80J105
約30° 超
000-AZ 取扱説明書 .book 20 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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4. 安全装備の取扱い/SRSエアバッグ
4-21
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衝突時に変形、移動しないコンクリー
トのような固い壁に正面衝突したとき
であっても衝突速度が約25 km/h以下
のとき
80J106
衝突の方向が車両の中心からずれたと
き(オフセット衝突)
80J107
80J111
メーターパネル内にあります。
SRS エアバッグ、シートベルトプリテ
ンショナーの電子制御システムに異常
があると、エンジンスイッチが
のときに点灯します。
→ 3-42ページ
(警告灯・表示灯の見かた) 作動していないエアバッグを廃棄すると
きは、決められた手順で作動させてから
廃棄する必要があります。
80J112
SRSエアバッグ警告灯
ON
エアバッグを廃棄するときや、装備車
を廃車するときは、マツダ販売店にご
相談ください。正しく取り扱わない
と、エアバッグが思いがけないときに
ふくらんで、けがをすることがありま
す。
廃棄と廃車
000-AZ 取扱説明書 .book 21 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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4. 安全装備の取扱い/ABS
4-22
>?P
この車は、SRS エアバッグシステムを制
御するためのコンピューターを搭載して
います。このコンピューターは、SRS エ
アバッグシステムが正常に作動している
かどうかを常に診断するとともに、エア
バッグが作動するような事故のときに、
衝突時点やその前後の車両データを記録
するイベントデータレコーダー(EDR)
システムを備えています。
EDRに記録するデータ
SRS エアバッグシステムの故障診断情
報
SRSエアバッグ作動に関する情報
EDRデータの開示について
マツダおよびマツダが委託した第三者
は、EDR に記録されたデータを、車両衝
突安全性能の向上などを目的に取得・利
用することがあります。
なお、マツダおよびマツダが委託した第
三者は、次の場合を除き、取得したデー
タを第三者へ開示・提供しません。
お車の使用者の同意がある場合
法令、裁判所命令その他法的強制力の
ある要請に基づく場合
統計的な処理を行なうなど、使用者や
車両が特定できないように加工した
データを、研究機関などに提供する場
合
ABS(アンチロックブレーキ
システム)とは
ブレーキをかけたときのタイヤのロック
を自動的に防止することで、走行安定性
や操舵性を確保しようとする装置です。
お車のタイプなどにより、記録され
るデータは異なります。
EDRは、一般的なデータレコーダーと
は異なり、 会話などの音声や映像は記
録しません。
イベントデータレコーダー (EDR)とは
常に周囲の状況を確認して、安全運
転に努めてください。ABS による制
御には限界があります。
ABS は、タイヤのグリップ限界を超
えたり、ハイドロプレーニング現象
(※)が起こったりした場合は効果
を発揮できません。
※雨天の高速走行などで、タイヤと
路面の間に水膜が発生し、接地力
を失ってしまう現象。
ABS
ABS装備車の取扱い
000-AZ 取扱説明書 .book 22 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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4. 安全装備の取扱い/ABS
4-23
>?P
制動距離について
ABSは制動距離を短くするものではあり
ません。
ABS作動時の振動や音
ブレーキペダルを強く踏むと、ブレーキペ
ダル、 ハンドル、車体の小刻みな振動を感じ
ることがあります。これは ABS の作動によ
るもので、 異常ではありません。 ブレーキペ
ダルをそのまま強く踏み続けてください。
タイヤについて
急ブレーキをかけたときや、滑りや
すい路面でブレーキをかけたときの
制動距離は、ABS がついていない車
と同等です。
次のようなときは、 ABSのついていな
い車より制動距離が長くなることが
あります。スピードを控えめにして、
車間距離を十分にとってください。
・凸凹道や石だたみなどの悪路
・じゃり道、新雪路
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越
えるとき
・マンホールなど鉄板の上を通過す るとき
・タイヤチェーンの装着時
急ブレーキ時には、ポンピングブ
レ ー キ(※)を せ ず に、ブ レ ー キ ペ
ダルを思い切り強く踏み込んでくだ
さい。ポンピングブレーキをする
と、制動距離が長くなります。
※ブレーキペダルを数回に分けて小 刻みに踏むブレーキのかけかた
路面の状況によりますが、 約10 km/h
以下ではABSが作動しません。
エンジンをかけて発進した直後に、一
時的にモーター音などが聞こえること があります。これはシステムをチェッ
クしている音で、異常ではありません。
ABS は、各車輪の回転速度をセンサー
で検出しています。タイヤ交換時は、
指定のサイズで、4輪ともサイズ、メー
カー、銘柄、トレッドパターン(溝模
様)が同一のものを装着してくださ
い。また、著しく摩耗状態の異なるタ
イヤを使用しないでください。正確な
回転速度が検出できなくなって ABS が
正常に機能しなくなり、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
000-AZ 取扱説明書 .book 23 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分