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3. 運転装置の取扱い/オートマチック車
3-78
tÐ’¨‹Éy~
マニュアルモードの使いかた
CVT 車は自動的に無段階に変速します
が、マニュアルモード(手動変速モー
ド)にすると、任意に変速することがで
きます。マニュアルモードにするとき
は、セレクトレバーを から に動
かします。
メーター内の M(マニュアル)モード
表 示 灯(1)が 点 灯 す る と と も に、現
在のギヤポジションが表示されます。
70K147
70K148
■ マニュアルモード時のシフト
操作
ギヤポジションを走行速度に応じて 1 速
から7速まで選択できます。
ハンドルの右側にあるパドルシフトス
イッチ( +側)を手前に引きます。手を
はなすと、スイッチは自動的にもとの位
置にもどります。
70K209(2) ギヤポジション表示
マニュアルモード付CVT車
DM
(2)(1)
セレクトレバーを から に動
かした直後のギヤポジションは、 のときに自動的に選択されてい
たギヤポジションです。
セレクトレバーを に動かさなく
ても、走行中 のままパドルシフ
トスイッチを手前に引くと、一時的
にマニュアルモードにすることがで
きます。
→ 3-79 ページ(一時的にマニュ アルモードにするときは)
DM
D
M
D
シフトアップしたいとき
000-AZ 取扱説明書 .book 78 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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3. 運転装置の取扱い/オートマチック車
3-79
tÐ’¨‹Éy~
ハンドルの左側にあるパドルシフトス
イッチ(-側)を手前に引きます。手を
はなすと、スイッチは自動的にもとの位
置にもどります。
70K210
■ マニュアルモードシフト警告
走行性能を確保するため、またはトラン スミッション保護のため、シフト操作を
しても希望するギヤポジションに変速さ
れない場合があります。
このようなときは、警告ブザーが「ピッ
ピッ」と鳴ります。
■ マニュアルモードを解除する ときは
セレクトレバーを から にもどす
と、マニュアルモードが解除されます。
■ 一時的にマニュアルモードにするときは
で 走 行 中(低 車 速 時 を 除 く)に、パ
ドルシフトスイッチを手前に引きます。
メーター内の M(マニュアル)モード表
示 灯(1)が 点 灯 す る と と も に、現 在 の ギヤポジションが表示されます。
70K148
次のような操作または状況になると、
マニュアルモードが自動的に解除さ
れ、もとの制御にもどります。
・変速しないで、一定時間アクセルペ ダルを踏み続けたとき
・低車速になったとき
連続して変速したいときは、パドル
シフトスイッチから指をはなしてか
ら、スイッチを引き直してくださ
い。スイッチを引いた状態のままで
は、連続して変速できません。
左右のパドルシフトスイッチを同時
に操作すると、変速しないことがあ
ります。
エンジンおよびトランスミッション
保護のため、シフト操作をしなくて
もエンジンが高回転になると、自動
的にシフトアップします。また、上
り坂走行などでCVT油温が高くなる
と、自動的にシフトアップするエン
ジン回転が通常より低くなる場合が
あります。
シフト操作をしなくても車のスピー
ドが低下すると、自動的にシフトダ
ウンし、停車するとギヤポジション
は1 になります。
アクセルペダルを大きく踏み込む
と、マニュアルモード時でもキック
ダウンすることがあります。
→ 3-80ページ(キックダウン)
シフトダウンしたいとき
(2) ギヤポジション表示
MD
D
(2)(1)
000-AZ 取扱説明書 .book 79 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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3. 運転装置の取扱い/オートマチック車
3-80
tÐ’¨‹Éy~
オートマチック車は、クラッチ操作とギ
ヤチェンジから解放されて運転操作が楽
になりますが、オートマチック車特有の
現象や操作上の注意があります。
クリープ現象に注意して
エンジンをかけて停車しているとき、セ
レクトレバーが 以外に入ってい
ると、アクセルペダルを踏まなくても車
がゆっくり動きます。これをクリープ現
象といいます。
キックダウン
走行中(低車速時を除く)にアクセルペ
ダルをいっぱいに踏み込むと、自動的に
シフトダウンしてエンジン回転が上昇し
て、力強い加速ができます。これをキッ
クダウンといいます。
追い越しなどで急加速したいときは、
アクセルペダルをいっぱいに踏み込み
ます。キックダウンして力強い加速が
得られます。
登降坂変速制御
■4AT車
セレクトレバーが および の位置
で作動する制御です。
登坂中と判断するとシフトアップを制
限し、エンジンの回転の変化が少な
い、なめらかな走行ができます。
4 速走行時に降坂中と判断したときは、
ブレーキペダルを踏むと 3 速にシフト
ダウンし、軽いエンジンブレーキがか
かります。
■CVT車
セレクトレバーが の位置で作動する
制御です。
登坂中と判断するとシフトダウンして
エンジン回転数を高く保ち、少ないア
クセル操作でなめらかな走行ができま
す。
降坂中と判断するとシフトダウンし、
エンジンブレーキがかかります。
キーインターロック
誤操作防止のため、次の条件をみたして いるときだけキーが抜けます。これを
キーインターロックといいます。
セレクトレバーを 以外に入れ
ているときは、ブレーキペダルを
しっかり踏んでください。
エンジン始動直後やエアコン作動時
は、クリープ現象が強くなることが
あります。とくにしっかりブレーキ
ペダルを踏んでください。
CVT車もクリープ現象があります。
オートマチック車の特性
PN
PN
通常の加速をするときは、アクセルペ
ダルをゆっくり踏み込んでください。
いっぱいに踏み込むと、キックダウン
して思わぬ急加速をするおそれがあり
ます。
D2
D
プッシュボタンスタート&アドバンストキーレスエントリーシステム非装備車
000-AZ 取扱説明書 .book 80 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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3. 運転装置の取扱い/オートマチック車
3-81
tÐ’¨‹Éy~
セレクトレバーが 位置
セレクトレバーのボタンから手をはな
している
→ 3-70ページ(キーを抜くときは)
トランスミッション警告灯
80J219
メーターパネル内にあります。
4AT または CVT のシステムに異常があ
ると、エンジンスイッチが のと
きに点灯します。
→ 3-42ページ
(警告灯・表示灯の見かた)
(リバース)ポジション
警告ブザー
セレクトレバーを に入れると室内で
警告ブザーが鳴り、セレクトレバーが に入っていることを運転者に知らせ
ます。
ペダルの踏み間違いに注意
ペダルの踏み間違いを防ぐため、エンジ
ンをかける前にアクセルペダルとブレー
キペダルを実際に足で踏んで、位置を確
認してください。
ブレーキペダルは右足で踏む
82K004
左足では適切なブレーキ操作ができませ
ん。ブレーキペダルは右足で踏む習慣を
つけてください。
(リバース)ポジション警告ブザー
は、車外の人に車の後退を知らせるた
めのものではありません。
P
オートマチック車を運転するとき
ON
R
R
R
R
アクセルペダルとブレーキペダルを踏
み間違えると、思わぬ事故につながる
おそれがあります。
(1) パーキングブレーキペダル
(2) ブレーキペダル
(3) アクセルペダル
(1) (2)
(3)
000-AZ 取扱説明書 .book 81 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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3. 運転装置の取扱い/オートマチック車
3-82
tÐ’¨‹Éy~
セレクトレバーを操作すると
きは
前進と後退を繰り返すときなどは、セ
レクトレバーを に入れたことを忘
れることがあります。車を後退させた
あとは、すぐに から に入れる
習慣をつけてください。
切り返しなどで前進と後退を繰り返す
ときは、完全に停車してからセレクト
レバーを操作してください。
セレクトレバーの位置は目で
確認
始動時や降車時は 、前進時は 、
後退時は にあることを目で確認して
ください。
車から離れるときは
82K083
上図のセレクトレバーは代表例です。
お車のタイプにより異なります。
アクセルペダルを踏んだままでセレク
トレバーを操作しないでください。急発
進して事故を起こすおそれがあります。
R
RN
PD
R
エンジンをかけたまま車から離れない
でください。万一、セレクトレバーが
以外に入っていると、車がひとり
でに動き出すおそれがあります。ま
た、車に乗り込むときに誤ってセレク
トレバーを動かしたりアクセルペダル
を踏み込んだりして、思わぬ急発進を
するおそれがあります。
P
000-AZ 取扱説明書 .book 82 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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3. 運転装置の取扱い/オートマチック車
3-83
tÐ’¨‹Éy~
3-74 ページの「セレクトレバーの操
作」もあわせてお読みいただき、正しい
取扱いをしてください。
運転席にすわって
ペダルが確実に踏めて、ハンドル操
作が楽に行なえる位置にシートを調
節し、ハンドルを調節(タイプ別装
備)します。
→ 3-24ページ(前席シート)
→ 3-37ページ (チルトステアリング)
アクセルペダル(3)とブレーキペ
ダル(2)の位置を右足で確認しま
す。
パーキングブレーキペダル(1)の
位置を左足で確認します。
82K004
エンジンの始動
エンジンのかけかたの詳細は 3-67 ペー
ジ の「エンジンのかけかた 」をお読みく
ださい。
パーキングブレーキをしっかりとか
けます。 セレクトレバーが にあるか確認
します。
70K30010
ブレーキペダルを右足で踏みます。
エンジンを始動します。
発進
■ 通常の発進
ブレーキペダルを右足でしっかり踏
み込みます。
前進時は 、後退時は にセレ
クトレバーを入れ、レバーの位置を
目で確かめます。
パーキングブレーキを解除し、メー
ター内のブレーキ警告灯の消灯を確
認します。
オートマチック車の運転のしかた
1
2
3
(1) (2)
(3)
1
セレクトレバーが の位置でもエン
ジンがかかりますが、安全のため
でエンジンをかけてください。
2P
N
P
3
4
1
2DR
3
000-AZ 取扱説明書 .book 83 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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3. 運転装置の取扱い/オートマチック車
3-84
tÐ’¨‹Éy~
ブレーキペダルからゆっくりと足を
はなし、アクセルペダルをゆっくり
慎重に踏んで発進します。
■ 急な上り坂での発進
、は「通常の発進 」と同じ操作です。
左足でパーキングブレーキペダルを
カチッと音がするまで踏みます。
ブレーキペダルからゆっくりと右足
をはなし、アクセルペダルを慎重に
踏みます。
車が動きだす感触を確認しながら、
パーキングブレーキペダルをもどし
て発進します。
82K202
走行
■ 通常走行
セレクトレバーを に入れて発進する
と、走行速度とアクセルペダルの踏み込
み量により、自動的に変速され走行でき
ます。
■ 急加速走行
追い越しなどをしたいときは、アクセル
ペダルをいっぱいに踏み込みます。 キックダウンして力強い加速が得られま
す。
■ 上り坂走行
上り坂を で走行しているときに、スピードを保つためにアクセルペダルを踏
み込んでいくと、キックダウンしてエン
ジンの回転が急に上がることがあります。
坂の勾配に応じて、あらかじめオーバー
ドライブ(O/D)スイッチを OFF にす
るか、セレクトレバーを に入れてお
くと、エンジン回転の変化が少ない、な
めらかな走行ができます。
坂の勾配に応じて、あらかじめ S(ス ポーツ)モードスイッチを ON にしてお
くと、エンジン回転の変化が少ない力強
くなめらかな走行ができます。
4
12
3
4
5
D
緊急時以外は、走行中にセレクトレ
バーを にしないでください。エ
ンジンブレーキがまったく効かない
ため、思いがけない事故の原因とな
ります。
4AT 車の場合、高速走行中はセレク
トレバーを に入れないでくださ
い。急激なエンジンブレーキがか
かってスリップ事故を起こすおそれ
があります。また、エンジンの回転
が上がりすぎて故障の原因となりま
す。
N
2
D
4AT車
2
マニュアルモードなしCVT車
000-AZ 取扱説明書 .book 84 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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3. 運転装置の取扱い/オートマチック車
3-85
tÐ’¨‹Éy~
■ 下り坂走行
下り坂を のままで走行すると、エン
ジンブレーキの効きが弱くてスピードが
出すぎてしまうことがあります。
坂の勾配に応じて、あらかじめオーバー
ドライブ(O/D)スイッチを OFF にす
るか、セレクトレバーを に入れてエ
ンジンブレーキを併用します。
坂の勾配に応じて、あらかじめ S(ス
ポーツ)モードスイッチを ON にして
エンジンブレーキを併用します。
急な下り坂で、強力なエンジンブレー
キが必要なときには に入れます。
坂の勾配に応じて、あらかじめパドルシ
フトスイッチ(-側)を操作して適切な
ギヤポジションにして、エンジンブレー
キを併用します。
一時停止
セレクトレバーは走行位置のままで
停車し、ブレーキペダルをしっかり
踏み込みます。
急な坂道で一時停止するときは、
必要に応じてパーキングブレーキ
をかけます。
停車時間が長くなりそうなとき
は、セレクトレバーを に入れ
ます。 再発進するときに間違えないよう、
セレクトレバーの位置とパーキング
ブレーキの解除を目で確かめます。
駐車
車を完全に止めます。
ブレーキペダルを踏んだまま、パー
キングブレーキをしっかりとかけま
す。
セレクトレバーを に入れてから
エンジンを止め、ブレーキペダルか
らゆっくりと足をはなします。
セレクトレバーが の位置に
なっているか目で確かめます。
70K30010
急な下り坂や長い下り坂では、エンジ
ンブレーキを併用してください。下り
坂でブレーキペダルを踏み続けると、
ブレーキ装置が過熱してブレーキが効
かなくなるおそれがあります。
D
4AT車
2
マニュアルモードなしCVT車
L
マニュアルモード付CVT車
1
N
一時停止しているときに、空ぶかし
をしないでください。万一、セレク
トレバーが 以外に入っている
と、急発進して思わぬ事故につなが
るおそれがあります。
上り坂などで、アクセル操作でバラ
ンスをとるなどして車を停止させよ
うとしないでください。トランス
ミッションオイルが過熱し、故障の
原因となります。
2
PN
1
2
3P
P
000-AZ 取扱説明書 .book 85 ページ
2012年5月17日 木曜日 午後1時31分