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7. 万一のとき/パンク
7-8
›
½y
走行後、タイヤ空気圧が 130 kPa
未満に低下していた場合は、本修
理セットによる応急修理ができて
いないことを示しています。走行
を中止して、マツダ販売店や JAF
などのロードサービス事業者にご
連絡ください。
異常がなければ、付属の速度制限
シールを運転者のよく見えるところ
に貼ります。十分注意して80 km/h
以下の速度で走行してください。
82K359
タイヤを応急修理したあとは
応急修理剤を使用したタイヤは、一時的
に使用するものです。すみやかにマツダ
販売店で、タイヤ交換または修理してく
ださい。
タイヤ交換または修理を依頼するとき
は、修理剤を使用したことを知らせて
ください。また、修理剤の抜き取りに
必要なため、空になった修理剤ボトル
を渡してください。
ホイールは、付着した修理剤をふき取
り、バルブコアを新しいものに交換す
れば再使用できます。
タイヤを修理・再使用するときは、付
着した修理剤をふき取る必要がありま
す。ただし、タイヤの損傷の程度に
よっては、再使用できない場合があり
ます。
新しい修理剤はマツダ販売店でご購入
ください。
応急用スペアタイヤ(別売り)は、標準 タイヤがパンクしたときに一時的に使用
するものです。パンクしたタイヤはただ
ちに修理または交換し、できるだけ早く
標準タイヤにもどしてください。応急用 スペアタイヤは、標準タイヤに比べて空
気圧が高く、幅が細く、直径がやや小さ いため、次の事項を守ってください。
必ず空気圧のチェックを行ない、応急
修理の完了を確認してください。
次のような場所には、速度制限シール
を貼らないでください。
SRS エアバッグの収納部。万一のと
きに、エアバッグが正常にふくらま
なくなるおそれがあります。
警告灯やスピードメーターが見えな
くなる位置
16
空気圧や摩耗状態を定期的に点検して
ください。空気圧不足やタイヤの摩耗
は、思わぬ事故につながるおそれがあ
ります。応急用スペアタイヤの空気圧
は420 kPa(4.2 kgf/cm
2)です。
この車は前輪が駆動輪、または前輪が
駆動輪ベースの 4WD です。前輪がパ
ンクしたときは、応急用スペアタイヤ
を後輪に装着し、外した後輪の標準タ
イヤを前輪につけてください。
応急用スペアタイヤ( 別売り) の取扱い
定期的に点検する
前輪には使用しない
000-AZ 取扱説明書 .book 8 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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7. 万一のとき/パンク
7-9
›
½y
他車に注意をうながすため、非常点
滅灯を点滅させます。他車の通行の
じゃまにならず、安全に作業がで
き、地面が硬くて平らな場所に車を
移動します。
パーキングブレーキをしっかりとか
けます。
セレクトレバーを に入れエンジ
ンを止めます。
エンジンを止め、チェンジレバーを
R、または1速に入れます。
必要に応じて、停止表示板(別売
り)を置きます。
交換するタイヤ(2)と対角線の位
置にあるタイヤの前後に、輪止め
(1)(市販品)を置きます。
80J1245
ABS やタイヤ空気圧警報システム
(タイプ別装備)の場合、正確なタ
イヤ回転速度が検出できなくなっ
て、これらの機能が正常に作動しな
い場合があります。
4WD車では、その性能が十分に発揮
できないばかりでなく、駆動系部品
に悪影響をあたえるおそれがありま
す。
応急用スペアタイヤは、高速走行に
は適していません。やむをえず高速
道路を走行する場合は、最低速度
(法令では高速道路の最低速度は
50km/hです)に近い速度で走行し
てください。
応急用スペアタイヤは、標準タイヤ
に比べ直径がやや小さいため、車高
が少し低くなります。突起物などを
乗り越えるときは、車体を接触させ
ないように気をつけてください。
タイヤチェーンを装着した前輪がパン
クしたときは、応急用スペアタイヤを
後輪に使用し、外した後輪の標準タイ
ヤを前輪につけてからタイヤチェーン
を再装着してください。
応急用スペアタイヤは、この車専用で
す。他の車に使用したり、他の車の応
急用スペアタイヤをこの車に使用した
りしないでください。思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。
装着したときの走行は
タイヤチェーンは装着できません
他の車のスペアタイヤを使わない
別売りの応急用スペアタイヤが準備で きない場合は、タイヤパンク応急修理
セット( 7-2 ページ参照)をご使用く
ださい。
タイヤ交換の準備
1
2
オートマチック車
P
マニュアル車
3
(1) (2)
000-AZ 取扱説明書 .book 9 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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7. 万一のとき/パンク
7-10
›
½y
工具、ジャッキ、応急用スペアタイ
ヤを取り出します。同乗者がいると
きや重い荷物をのせているときは、
車からおろします。
万一ジャッキが外れたときに足な
どをはさまないために、取り出し
た応急用スペアタイヤは、交換す
るタイヤの近くの車体の下に置い
てください。
80J323
フルホイールキャップ(タイプ別装
備)を外します。
傷つき防止のため、ジャッキバー
(3)の先端に布(4)をあてがっ てホイールとキャップの間に差し
込み、こじて外します。
64L70260
ホイールナットレンチ(5)でホ
イールナット(4 個)を反時計方向
にまわし、手でナットが軽くまわる
くらいまでゆるめます。
64L70270
ジャッキアップをする前に、パーキング
ブレーキをしっかりとかけてください。
はセレクトレバー
を に入れエンジンを止めてくださ
い。
はエンジンを止め、チェ
ンジレバーをR、または1速に入れてく
ださい。
応急用スペアタイヤを地面に置くとき
は、ホイール表面を上にすると傷つき
にくくなります。
4
5
(3)
(4)
万一ジャッキが外れると、身体がはさ
まれ重大な傷害を受けたり、車が動き
出して思わぬ事故につながったりする
おそれがあります。ジャッキアップす
るときは次のことをお守りください。
地面が硬くて平らな場所でジャッキ
アップしてください。
ジャッキは、タイヤ交換またはタイ
ヤパンク修理だけに使用してくださ
い。
ジャッキはこの車に付属のものを使
用し、他の車のものは使用しないで
ください。また、この車のジャッキ
を他の車に使用しないでください。
6
(5)
ジャッキアップ
オートマチック車
P
マニュアル車
000-AZ 取扱説明書 .book 10 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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7. 万一のとき/パンク
7-11
›
½y
ジャッキバー取り付け部を手でまわ
してジャッキを広げ、ジャッキ頭部
の凹み部を車載ジャッキ指定位置に
軽く接触させます。
ジャッキ頭部を軽くゆすって、
ジャッキ頭部の凹み部が指定位置に
はまっているか確認します。
70K70140
ジャッキに、ジャッキバーとホイー
ルナットレンチを取り付けます。
(下図参照)
ホイールナットレンチをまわして、
タイヤが地面から少し離れるまで、
車体を慎重に持ち上げます。
70K70150
ジャッキは必ず指定された位置にか
けてください。指定以外の位置に
ジャッキをかけると、ジャッキが外
れたり、車を損傷したりするおそれ
があります。
ジャッキで必要以上に車を持ち上げ
ないでください。
ジャッキで車を持ち上げているとき
は、車の下にもぐったり、エンジン
をかけたり、車をゆすったりしない
でください。
ジャッキアップするときに、ジャッ
キの上や下に物をはさまないでくだ
さい。
複数のジャッキを使用して、複数輪
を同時にジャッキアップしないでく
ださい。
(1) 車載ジャッキ指定位置
1
2
(1)(1)
ジャッキバーは下図のように、ホイー
ルナットレンチの穴に差し込みます。
(2) ジャッキバー
(3) ホイールナットレンチ
3
4
(3)
(2)
000-AZ 取扱説明書 .book 11 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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7. 万一のとき/パンク
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›
½yホイールナットを外して、タイヤを
取り外します。外したタイヤは、車
体の下に置きます。
次の場所の汚れや異物を取り除きま
す。
交換するホイールの取付け面(1)
車体側の取付け面(ハブ面) (2)
ボルトやホイールナットのねじ部
(3)
ホイールナットのテーパー面(4)
ホイール穴のテーパー面(5)
65J4033
上図は代表例です。お車のタイプ
により異なります。
このとき、ボルトやナットのねじ
部、ホイールのボルト穴につぶれ
や亀裂などの異常がある場合は、
マツダ販売店で点検を受けてくだ
さい。
ホイールナットのテーパー面(4)
が、ホイール穴のテーパー面(5)
に軽く接触するまで、手で時計方向
にまわして締めます。
71L70400
71L70410
タイヤを地面に置くときは、ホイール
表面を上にすると傷つきにくくなりま
す。
タイヤの取付け・取外し
1
2
(2)
(4)
(1)
(3)
前記の場所に汚れや異物、つぶれや
亀裂などの異常があると、走行中に
ホイールナットがゆるむことがあり
ます。
ナットやボルトに、オイルやグリス
を付着させないでください。必要以
上にナットを締め過ぎて、ボルトが
折れるおそれがあります。
3
スチールホイール装備車
(4)
(5)
アルミホイール装備車
(4) (5)
000-AZ 取扱説明書 .book 12 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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7. 万一のとき/パンク
7-13
›
½y
車体の下に置いたタイヤを取り出
し、タイヤが地面に接触するまで
ジャッキを下げます。
ホイールナットレンチを使用して、
ホイールナットを次の図の順序で 2
~3回に分けて締め付けます。
締め付けトルク:85 N・m (870 kgf・cm)
ホイールナットレンチの柄の先端
にかかる力は330 N(34 kgf)を
目安にしてください。
すべてのホイールナットが確実に
締まっていることを確認してくだ
さい。
82K132
フルホイールキャップ(タイプ別装
備)を付けます。
タイヤの空気注入口 (6)とキャッ
プの切り欠き部分を合わせてか
ら、確実に押し込みます。
71L70420
ホイールナットが確実に締まってい
ないと、ボルトやブレーキ部品を損
傷したり、ホイールが外れたりする
など、思わぬ事故につながるおそれ
が あ り ま す。ト ル ク レ ン チ(市 販
品)を使用せずにタイヤ交換した場
合は、できるだけ早くマツダ販売店
で締め付けトルクの点検を受けてく
ださい。
ホイールナットレンチを足で踏んだ
り、パイプや棒などを追加して締め
付けたりすると、ナットを締め過ぎ
てボルトが損傷し、事故につながる
おそれがあります。
4
5
既定の締め付けトルクで締める場合 は、トルクレンチ(市販品)のご使用
をおすすめします。
6
(6)
000-AZ 取扱説明書 .book 13 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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7. 万一のとき/バッテリーあがり
7-14
šÉ
工具とジャッキを所定の位置に収納し
てください。
タイヤ空気圧警報システム装備車は、
空気圧の調整後にタイヤ空気圧警報シ
ステムの初期設定を行なってくださ
い。
→ 4-25ページ
(タイヤ空気圧警報システム)
次のようなときは、バッテリーがあがっ
ています。
エンジンをかけようとしてもスターター
がまわらない。または、まわっても回転
が弱くてエンジンがかからない。
ヘッドライトが極端に暗かったり、
ホーンの音が小さかったりする。 ブースターケーブルと、12 Vバッテリー
を使用している他のバッテリー正常車が
あれば、エンジンの始動ができます。
1 本目のブースターケーブルを①→
②の順序で接続し、2 本目のブース
ターケーブルを③→④の順序で接続
します。
①バッテリーあがり車の 端子
②バッテリー正常車の 端子
③バッテリー正常車の 端子
④バッテリーあがり車のエンジン本体 (エンジンマウントのボルトなど)
70K70081
①~④の数字は、ブースターケー
ブルを接続する順序を表していま
す。
バッテリー正常車のエンジンを始動
し、エンジンの回転を少し高めに保
ちます。
バッテリーあがり車のエンジンを始
動します。
タイヤを交換してしばらく走行した
あと、ホイールナットにゆるみがな
いか確認してください。
タイヤを交換したあと、車体の振動
などの異常を感じたときは、マツダ
販売店にご連絡ください。
アルミホイール(タイプ別装備)の
場合、タイヤを交換してから 1,000
km 程度走行したあとに、ホイール
ナットにゆるみがないか点検してく
ださい。
タイヤを交換したあとは
バッテリーあがり
バッテリーあがりとは
(1) ブースターケーブル
(2) 正常車のバッテリー
バッテリーあがりのときは
1
(1)
(2)
12V
'
* )
(
2
3
000-AZ 取扱説明書 .book 14 ページ
2012年5月17日 木曜日 午後1時31分
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7. 万一のとき/バッテリーあがり
7-15
šÉ
取り付けたときと逆の順序で、ブー
スターケーブルを外します。
お近くのマツダ販売店またはガソリ
ンスタンドでバッテリーを完全充電
します。
エンジンを停止したままライトをつけ
たり、長時間ラジオ(タイプ別装備)
などを聞いたりしないようにしましょ
う。
渋滞などで長時間アイドリングを続け
ている場合は、電装品の使用を極力避
けてください。
→ 2-3ページ
(バッテリ-の液面を点検する)
バッテリーからは水素ガスが発生して
います。水素ガスは、火気や火花に引
火すると爆発のおそれがありますの
で、次のことをお守りください。
・バッテリーを充電するときやブースターケーブルをつなぐときは、
必ずバッテリー液面を確認してく
ださい。バッテリー液面が下限
(2)以下のままで充電などする
と、バッテリーの発熱や爆発のお
それがあります。また、バッテ
リーの寿命を縮めるおそれがあり
ます。
バッテリー補充液を上限(1)ま
で補給してから、充電などを行
なってください。
82K209
・充電は火気のない風通しのよいところで、すべてのバッテリーキャップ
を外してください。
・④の接続のときに、バッテリーがあ
がった車の 端子につながないで
ください。発生した火花が水素ガス
に引火し、爆発のおそれがありま
す。バッテリーから離れたエンジン本体などに接続してください。
・乾いた布でバッテリーをふかない でください。静電気が発生して引
火するおそれがあります。
4
5
(1)
(2)
バッテリー液は希硫酸です。目や皮
膚につくと、失明などの重大な傷害
を受けるおそれがあります。万一、
付着したときは、すぐに多量のきれ
いな水で洗浄し、医師の診察を受け
てください。
ブースターケーブルは確実に接続し
てください。エンジン始動時の振動
などでブースターケーブルが外れる
と、ファンベルトや冷却ファンに巻
き込まれるおそれがあります。
ショート防止のため、ブースター
ケーブルの 端子は、バッテリーの 端子以外の部分( 端子、ボ
デー、ブラケットなど)と接触させ
ないでください。
は押しがけがで
きません。 も 安全のた
め、押しがけをしないでください。オートマチック車
マニュアル車
バッテリーあがりを 防ぐためには
000-AZ 取扱説明書 .book 15 ページ 2012年5月17日 木曜日 午後1時31分