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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
ŒÝ
12V バッテリーがあがったときや、 取りはずしたときなどは
●12V バッテリー脱着後、 最初のハイブリッドシステム始動に失敗することがあ
ります。2 回目以降にハイブリッドシステムが始動できれば、 異常ではありませ
ん。
●車両は常に電源ポジションの状態を記憶しています。12V バッテリーがあがっ
たときや 12V バッテリーを取りはずしたときは、 その時点の状態を記憶してい
るため、 バッテリーあがりからの復旧直後や、 バッテリー()を取り付けたと
きには、 記憶している状態に復帰します。12V バッテリーを脱着するときは、
必ず電源ポジションを OFF にしておいてください。
●12V バッテリーあがり前の電源ポジションの状態が不明の場合、12V バッテリー
接続時は電源ポジションの状態に注意してください。
●シフトポジションが P の状態で 12V バッテリーがあがった場合、シフトポジショ
ンが P から他のポジションに切り替えることができない可能性があります。シフ
トポジションが P から切り替えできない場合は、 前輪が固定されているため、 前
輪を持ち上げないと車両の移動ができません。
●12V バッテリーを再接続したときは、 ハイブリッドシステムを始動させたあと、
すべてのシフトポジションヘの切り替え操作を行なって、 実際に切り替わること
をシフトポジション表示灯およびシフトポジション表示で確認してください。
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5. トラブルが起きたら
バッテリーがあがったとき
高電圧バッテリーあがりについて
高電圧バッテリーが完全に放電し、 ハイブリッドシステムを始動できないときはマツダ販
売店に連絡してください。
高電圧バッテリーの充電について
●高電圧バッテリーの充電は、 ガソリンエンジンの動力や回生ブレーキによって自動的
に行なわれます。そのため、 車外からの充電は必要ありません。ただし、 高電圧バッ
テリーは車両を長期間放置すると少しずつ放電します。高電圧バッテリーあがり予防
のため、 少なくとも 2 ~ 3 か月に一度を目安に、 次のいずれかの運転をしてください。
•約 30 分間走行する
•約 16km の距離を走行する
万一、 高電圧バッテリーが完全に放電し、 ハイブリッドシステムを始動できないとき
はマツダ販売店に連絡してください。
●駐停車時は必ずシフトポジションを P にしてください。また、 渋滞時などでも D ま
たは B で運転してください。シフトポジションが N のときは、 高電圧バッテリーの
充電が行なわれません。
●シフトポジションが N のまま長時間停車したときなど、 高電圧バッテリーの充電量が
低下したときには、 高電圧バッテリー低電圧警告灯が点滅します。点滅したまま放置
すると自動でハイブリッドシステムが停止します。この場合はシフトポジションを P
にしてハイブリッドシステムを始動し、 高電圧バッテリーを充電してください。
●高電圧バッテリーには寿命があります。寿命は車の使い方、 走行条件により異なりま
す。
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
5. トラブルが起きたら
ハイブリッドシステムが始動しないとき
ハイブリッドシステムが始動しないときは
ハイブリッドシステムが始動しない原因は、 状況によって異なります。適切な処置を行な
うために、 次のことを確認してください。
処置の方法がわからないとき、 あるいは処置をしてもハイブリッドシステムが始動しない
ときはマツダ販売店に連絡してください。
正しくハイブリッドシステムの始動操作を行なっても始動できないとき
次の原因が考えられます。
●キー一時停止機能が作動している。*1
→ 432ページ「キー一時停止機能」
●燃料切れの可能性がある。
給油してください。
→427ページ「燃料切れしたときは」
●イモビライザーシステムに異常がある。*1
→86ページ「イモビライザーシステム」
●P ポジション制御システムに異常がある。*1
*1これらが原因の場合、 シフトポジションを P から切り替えることができない可能性が
あります。
ルームランプ / ヘッドランプが暗い、 ホーンの音が小さいまたは鳴らないと
き
次の原因が考えられます。
●12V バッテリーがあがっている。
→420ページ「12V バッテリーあがりについて」
●12V バッテリーの接続端子がゆるんでいる。
ルームランプ / ヘッドランプが点灯しない、 ホーンが鳴らないとき
次の原因が考えられます。
●12V バッテリーの接続端子がはずれている。
●12V バッテリーがあがっている。
→420ページ「12V バッテリーあがりについて」
燃料切れしたときは
燃料切れを起こし、 ハイブリッドシステムが始動できない場合は、 燃料残量警告灯が消灯
するまで燃料を補給してから、 再始動してください。少量の補給では始動できない場合が
あります。
ŒÝ
燃料切れを起こした場合は、 少なくとも 10L の燃料を補給してください。給油量は
車両の傾きによって変わることがあります。
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5. トラブルが起きたら
オーバーヒートしたとき
オーバーヒートについて
次のようなときは、 オーバーヒートです。
●高水温警告灯が点滅または点灯し、 出力が急に低下したとき
●ハイブリッドシステム過熱警告灯が点灯したとき
●センターディスプレイにメッセージが表示されたとき
→448ページ「センターディスプレイにメッセージが表示されたときは」
●エンジンルームから蒸気が出ているとき
/
Ð
エンジンルームから蒸気が出ているときは、 ボンネットを開けな
い。
エンジンルーム内が熱いとき、 ボンネットを開けると、 蒸気や熱湯が噴き出
してやけどなど、 重大な傷害につながるおそれがあります。また、 蒸気が出
てない場合でも高温になっている部分があります。ボンネットを開けるとき
は十分に注意してください。
Ð
ハイブリッドシステムおよびガソリンエンジンが十分に
冷えるまではラジエーターとリザーバータンクのキャッ
プを開けない。
ハイブリッドシステムやガソリンエンジンが熱いときにキャップをはずすと、
蒸気や熱湯が噴き出してやけどなど、 重大な傷害につながるおそれがありま
す。
Ð
エンジンルーム内を点検するときは、 ファンやベルトなどの
回転部に触れない。
パワースイッチ上の表示灯および READY インジケーターが消灯している
ことを確認してください。特にハイブリッド車は、 ガソリンエンジンが自動
的に動き出したり、 ガソリンエンジンが止まっていてもファンが回転するこ
とがあるため、 手や指などが巻き込まれるなど、 重大な傷害につながるおそ
れがあります。
Ð
エンジンルーム内の作業をするときは「内部高電圧」などの警告
ラベルが貼り付けてある高電圧ユニット、 オレンジ色の高電圧配
線には絶対にさわらない。
高電圧での感電により、 命にかかわる重大な傷害につながるおそれがありま
す。
AXELA_HYBRID_Bタ_初版.indb 4282015/07/06 13:30:56
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
«™
žc ”
冷却水はハイブリッドシステムが十分に冷えてから、 ゆっくり入れてくださ
い。ハイブリッドシステムが熱いときに急に冷たい冷却水を入れると、 ハイ
ブリッドシステムが損傷するおそれがあります。
žc ”
冷却系統の故障を防ぐため、 次のことを守ってください。
●異物 ( 砂やほこりなど ) が冷却水に混ざらないようにする。
●マツダ純正品、 または同等品以外の冷却水用添加剤を使用しない。
処置方法
高水温警告灯が点滅または点灯したとき
1. 安全な場所に車を止めます。
2. エアコンを OFF にしてから、 ハイブリッドシステムを停止させます。
3. エンジンルームから蒸気が出ていないかどうかを確認します。
エンジンルームから蒸気が出ているときは
蒸気が出なくなるまで待ち、 風通しをよくするためにボンネットを開けます。
エンジンルームから蒸気が出ていないときは
風通しをよくするため、 注意してボンネットを開けます。
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4. エンジンルーム内が十分に冷えてから、 ガソリン
エンジンの冷却水の量を点検します。量が不足し
ているときは
ラジエーターリザーバータンク
の順に冷却水を補充してください。
補充後はキャップを確実に取り付けてください。
ŒÝ
冷却水がない場合は
一時的に水を補充してください。
水を補充したあとは、 冷却水の濃度をもとにもどしてください。
AXELA_HYBRID_Bタ_初版.indb 4292015/07/06 13:30:57
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5. トラブルが起きたら
オーバーヒートしたとき
5. ハイブリッドシステムを始動し、 エアコンを作動させてクーリングファンが作動して
いるか、 およびラジエーターやホースなどから冷却水の漏れがないか確認します。
クーリングファンが作動しているとき
高水温警告灯( 赤)が消灯したら、 ハイブリッドシステムを停止させます。早めに最
寄りのマツダ販売店で点検を受けてください。
クーリングファンが作動していないとき
ただちにハイブリッドシステムを停止し、 マツダ販売店に連絡してください。
ŒÝ
ハイブリッドシステムおよびガソリンエンジンが冷えているときは、 始動直後にエア
コンを ON にすることでクーリングファンが作動します。ファンの音や風で確認し
てください。わかりにくいときは、 エアコンの ON/OFF をくり返してください。
ただし、 氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります。
ハイブリッドシステム過熱警告灯が点灯したとき
1. 安全な場所に車を止めます。
2. ハイブリッドシステムを停止させます。
3. 風通しをよくするため、 注意してボンネットを開けます。
4. エンジンルーム内が十分に冷えてから、 パワーコ
ントロールユニットのリザーバータンクで冷却水
の量を点検します。量が不足しているときはリ
ザーバータンクに冷却水を補充してください。
補充後はキャップを確実に取り付けてください。
ŒÝ
冷却水がない場合は
一時的に水を補充してください。
水を補充したあとは、 冷却水の濃度をもとにもどしてください。
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
5.
ハイブリッドシステムを始動し、 ハイブリッドシステム過熱警告灯を確認します。
ハイブリッドシステム過熱警告灯が消灯したとき
最寄りのマツダ販売店で点検を受けてください。
ハイブリッドシステム過熱警告灯が点灯し続けるとき
ただちにハイブリッドシステムを停止し、 マツダ販売店に連絡してください。
AXELA_HYBRID_Bタ_初版.indb 4312015/07/06 13:30:57
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5. トラブルが起きたら
キーが作動しないとき
キー一時停止機能
キーが車内にあるとき、 車内に置いてあるキーの機能( パワースイッチでのハイブリッド
システム始動、 リクエストスイッチの操作)が盗難防止のため、 一時停止する場合があり
ます。
車内から一時停止したキーのアンロックスイッチを押すと復帰します。
AXELA_HYBRID_Bタ_初版.indb 4322015/07/06 13:30:58