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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
2. 運転するときに
エマージェンシーシグナルシステム(ESS)について
エマージェンシーシグナルシステム (ESS) とは
エマージェンシーシグナルシステム(E SS)は緊急制動時などに車両に急減速が生じたか
を判断し、 方向指示灯の点滅により、 後続車に注意をうながすシステムです。
エマージェンシーシグナルシステム(ESS)作動中はすべての方向指示灯を自動的に高速
で点滅させます。
ブレーキペダルを放すか、 車両の減速度から急ブレーキではないと判断されたときにシス
テムは解除されます。
ŒÝ
●点滅について
すべての方向指示灯が高速点滅中に停車した場合、 すべての方向指示灯はブレー
キを踏んでいる間、 通常の周期で点滅し続けます。
●作動について
エマージェンシーシグナルシステム(ESS)は約 60km/h 以下のときは作動しま
せん。
●すべりやすい路面でブレーキを踏むと、 エマージェンシーシグナルシステム
(ESS)が作動しすべての方向指示灯が点滅することがあります。
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2. 運転するときに
トラクションコントロールシステム(TCS)について
TCS とは
TCS( トラクションコントロールシステム )は、水にぬれた路面や雪道などのすべりや
すい路面での発進や旋回加速時に起こる駆動輪の空転を防ぎ、 適切な駆動力と操縦性を確
保する装置です。
/
žc ”
TCS を過信せず安全運転に心がける。
TCS が作動した状態でも駆動力の確保や車の操縦性には限界があり、 無理
な運転は思わぬ事故につながるおそれがあります。
ŒÝ
TCS が作動すると、 車体の振動を感じることがありますが、 異常ではありません。
TCS/DSC 作動表示灯
点灯するとき
●電源ポジションを ON にすると点灯し、 ハイブ
リッドシステムを始動すると消灯します。
●次のようなときはシステムの異常が考えられま
す。マツダ販売店で点検を受けてください。
•電源ポジションを ON にしても点灯しないと
き、 または点灯したままのとき。
•走行中に点灯したとき。
点滅するとき
走行中に TCS または DSC が作動すると点滅します。
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快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
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いん
2. 運転するときに
ダイナミック ・ スタビリティ ・ コントロール(DSC)について
DSC とは
DSC( ダイナミック・スタビリティ・コントロール )は、 すべりやすい路面での走行時や、
緊急回避など急激なハンドル操作による車両の横すべりをおさえるため、 ABS や TCS
などにより、 ブレーキや駆動力を自動的に制御して、 車両の安定性を確保する装置です。
DSC は約 20km/h 以上で作動可能な状態になります。
「ABS について」、 「TCS について」 もあわせてお読みください。
→ 182ページ「ABS とは」
→ 186ページ「TCS とは」
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DSC を過信せず安全運転に心がける。
DSC が作動した状態でも車両の安定性や操縦性には限界があるため、 無理
な運転は思わぬ事故につながるおそれがあります。
特に DSC 作動表示灯が点滅しているときは、 車両が横すべりしやすい状態
になっています。慎重に運転してください。
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žc ”
DSC を正常に作動させるために次の点をお守りください。
●前後輪とも必ず指定されたサイズで、メーカー、銘柄、パターン ( 溝の模様 )
が同一のタイヤを装着してください。
●摩耗差の著しいタイヤを混ぜて使用しないでください。
●指定以外のサイズや、 異なる種類、 摩耗差の著しいタイヤを使用しない
でください。
ŒÝ
●タイヤチェーンや応急用スペアタイヤ装着時のように径の異なるタイヤを使用し
たときは、 DSC が正常に作動しないことがあります。
●次のようなとき、 エンジンルームから作動音が聞こえることがありますが異常で
はありません。
•ハイブリッドステムを始動(READY インジケーターが点灯 )したとき
•発進した直後
•ハイブリッドシステムを停止して 1 ~ 2 分間経過したとき
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2. 運転するときに
ダイナミック ・ スタビリティ ・ コントロール(DSC)について
TCS/DSC 作動表示灯
点灯するとき
●電源ポジションを ON にすると点灯し、 ハイブ
リッドシステムを始動すると消灯します。
●次のようなときはシステムの異常が考えられま
す。マツダ販売店で点検を受けてください。
•電源ポジションを ON にしても点灯しないと
き、 または点灯したままのとき。
•走行中に点灯したとき。
点滅するとき
走行中に TCS または DSC が作動すると点滅します。
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運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
2. 運転するときに
i-ACTIVSENSE について
i-ACTIVSENSE とは¬è”Å “7
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‹
i-ACTIVSENSE( アイ ・ アクティブセンス )とは、 フォワードセンシングカメラ(F SC)
やレーダーセンサーなどの検知システムを利用したマツダの先進安全 ・ 運転支援システム
の総称です。これらのシステムは、アクティブセーフティ技術とプリクラッシュセーフティ
技術で構成されています。
これらのシステムはあくまで、 ドライバーの安全運転を前提としたシステムであり、 運転
負荷や事故被害の軽減を目的としています。したがって、 各機能には限界がありますので
過信せず、 安全運転を心がけてください。
アクティブセーフティ技術とは
アクティブセーフティ技術とは、 安全 ・ 安心な運転を支援し、 事故を未然に防止する技術
です。
認知支援システム
夜間視界
アダプティブフロントライティングシステム(AFS)..........................................191ページ
ハイビームコントロールシステム(HBC)............................................................192ページ
左右側面 ・ 後側方認知
車線逸脱警報システム(LDWS)............................................................................194ページ
ブラインドスポットモニタリング(BSM)............................................................201ページ
駐車場発進時後方認知
リアクロストラフィックアラート(RCTA)..........................................................207ページ
プリクラッシュセーフティ技術とは
プリクラッシュセーフティ技術とは、 事故が避けづらい状況での衝突回避、 避けられず衝
突した際の被害低減を図る技術です。
低速度域衝突被害軽減
前進時
スマートシティブレーキサポート(SCBS)..........................................................210ページ
AT 誤発進抑制制御
..................................................................................................215ページ
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2. 運転するときに
i-ACTIVSENSE について
カメラ、 センサーについて
フォワードセンシングカメラ (FSC)
フォワードセンシングカメラ(FSC)は、 車線表示を検知したり、 夜間走行時にはヘッド
ライト、テールランプ、街灯を認識したりしています。フォワードセンシングカメラ(FSC)
は、 次のシステムが共用しています。
●ハイビームコントロールシステム(HBC)
●車線逸脱警報システム(LDWS)
フォワードセンシングカメラ(FSC)は、 フロントガラスの上のルームミラー付近に設置
されています。
→219
ページ「フォワードセンシングカメラ(FSC)について¬è”Å “7
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‹ 」
レーザーセンサー ( フロント )
レーザーセンサー( フロント )は、 近赤外線レーザー光を照射し、 前方車のリフレクター
( 反射板 )や前方の障害物からの反射を測定して検知しています。レーザーセンサー( フ
ロント )は次のシステムが共用しています。
●スマートシティブレーキサポート
●AT 誤発進抑制制御
レーザーセンサー( フロント)はフロントガラスの上のルームミラー付近に設置されてい
ます。
→222
ページ「レーザーセンサー( フロント )について」
レーダーセンサー ( リア )
レーダーセンサー( リア )は、 レーダーセンサーから送信される電波が後方からの接近車
両や障害物に反射し、 もどってきた電波を検知することで制御しています。レーダーセン
サー( リア )は次のシステムが共用しています。
●ブラインドスポットモニタリング(BSM)
●リアクロストラフィックアラート(RCTA)
レーダーセンサー( リア )はリヤバンパーの内側に左右 1 つずつ設置されています。
→224ページ「レーダーセンサー( リア )について¬è”Å “7
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AXELA_HYBRID_Bタ_初版.indb 1902015/07/06 13:27:18
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
AFS ( アダプティブフロントライティングシステム ) につい
て¬è”Å “7
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AFS( アダプティブフロントライティングシステム )は、 ハイブリッドシステム作動中、
ヘッドランプが点灯しているとき、 ハンドルの操作にあわせてヘッドランプの照らす方向
を左右に自動で調節するシステムです。
ŒÝ
通行区分( 左側通行、 右側通行 )の反対側を走行しても、 対向車がまぶしくないヘッ
ドランプを装備しています。そのため、 一時的に自動車の通行区分( 左側通行、 右側
通行 )の反対側を走行するときに、ヘッドランプの光軸を調整する必要はありません。
AFS OFF 表示灯
点灯するとき
電源ポジションを ON にすると点灯し、 しばらくす
ると消灯します。
AFSOFF スイッチを押してシステムを解除すると、
メーター内の AFSOFF 表示灯が点灯します。
点滅するとき
AFSOFF 表示灯が点滅し続けるときはシステムの異
常が考えられます。マツダ販売店で点検を受けてくだ
さい。
AFS OFF スイッチ
AFSOFF スイッチを押すことにより AFS を解除す
ることができます。
もう一度スイッチを押すと、 AFSOFF 表示灯が消灯
し、 AFS が作動可能な状態になります。
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