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Black plate (29,1)
燃えやすい物のそばに車
を止めない
車を止める時には、次の点を守ってくださ
い。
l走行したあとは排気管が高温になってい
るため、枯れ草など、燃えやすいものがそ
ばにあると火災につながるおそれがあり
ます。
l壁やべニヤ板などが後方にある場合は、間
隔を十分とってから停車してください。
排気ガスにより変色、変形したり、そのま
ま放置しておくと火災につながるおそれ
があります。
ハンドルをいっぱいにまわ
した状態を長く続けない
ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く
続けると、パワーステアリング装置を損傷す
るおそれがあります。
仮眠するときはエンジン
を止める
エンジンをかけたままで仮眠しないでくだ
さい。無意識にセレクトレバーを動かした
り、アクセルペダルを踏み込み車が発進した
り、エンジンや排気管の異常過熱による火災
など思わぬ事故につながるおそれがありま
す。
また、排気管が損傷していたり、換気の悪い
場所では、知らない間に排気ガスが車内に侵
入し、一酸化炭素中毒になるおそれがあり危
険です。
→36ページ「一酸化炭素中毒に気をつける」
長時間停車するときは空
調を外気導入にする
エンジンをかけたまま長時間停車するとき
は、空調を手動で外気導入にしてください。
空調を内気循環にすると、車内の圧力が下が
り排気ガスが入り易くなるため、一酸化炭素
中毒になるおそれがあり危険です。
→36ページ「一酸化炭素中毒に気をつける」
→158ページ「エアコンを上手に使用してい
ただくために」
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VERISA_Dウ_初版29ページ
2014年7月30日08:35 AM
Form No.Dウ
駐停車するとき
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換気の悪い場所でエンジ
ンをかけたままにしない
換気の悪い場所ではエンジンをかけたまま
にしないでください。ガレージの中や積雪
した場所、その他周囲が囲まれた換気の悪い
場所では、排気ガスが行き場を失い車内へは
いりやすくなるため、一酸化炭素中毒になる
おそれがあり危険です。
→36ページ「一酸化炭素中毒に気をつける」
坂道駐車はパーキングブ
レーキをしっかりかける
坂道での駐車は、パーキングブレーキをしっ
かりかけ、セレクトレバーをPにいれてくだ
さい。
急な坂道ではさらに輪止めをしてくださ
い。輪止めをしないと車が動き出し、思わぬ
事故につながるおそれがあります。
車の移動はエンジンをか
ける
車を少し移動させるときでも、必ずエンジン
をかけてください。下り坂などで傾斜を利
用して移動させると、ハンドルがロックされ
たり、ブレーキの効きが悪いため思わぬ事故
につながるおそれがあります。
車から離れるときは必ず
パーキングブレーキをか
け、施錠する
車から離れるときは、必ずパーキングブレー
キをかけエンジンを止め、ドアを施錠してく
ださい。また、盗難にあわないために、車内
には貴重品を置かないでください。
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Form No.Dウ
駐停車するとき
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違法改造はしない
車の性能や機能に適さない部品を装着した
り、自分でエンジン調整や配線などをしない
でください。故障や、思わぬ事故につながる
おそれがあります。また、国土交通省に届け
出た部品以外を装着すると違法改造になる
ことがあります。部品の装着をするときは、
マツダ販売店にご相談ください。
タイヤ、ホイール、ホイール
ナットを交換するときはマ
ツダ販売店に相談する
lホイール、ホイールナットは純正品以外を
装着しないでください。純正品以外のも
のを装着すると車の性能が十分に発揮で
きないばかりでなく、走行中にナットがゆ
るみホイールがはずれるなど、思わぬ事故
につながるおそれがあります。また、駆動
系部品に悪影響をおよぼしたり、違法改造
になることがあります。
lタイヤの状態が車の性能に大きく影響し
ます。また、駆動系部品に悪影響をあたえ
ないために、次の点を守ってください。
l前後輪とも指定された同一サイズ、同
一種類のものを使用してください。特
にスノータイヤなどの冬用タイヤを装
着するときは注意してください。
lタイヤサイズは、運転席ドアに貼付さ
れているラベルで確認してください。
くわしくはマツダ販売店にご相談くだ
さい。
l摩耗差の著しいタイヤを混ぜて使用し
ないでください。
lタイヤはゴム製品のため、長期間使用する
と徐々に劣化していきます。安全な走行
状態を確保するために、使用開始後5~
7年を目安にマツダ販売店で点検を受け
てください。
タイヤバルブキャップは
純正品を使用する
タイヤバルブキャップは純正品以外を使用
しないでください。純正品以外を使用する
とバルブの損傷により、適正空気圧にならな
いおそれがあります。そのまま走行すると
空気圧が低下し、思わぬ事故につながるおそ
れがあります。
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Form No.Dウ
こんなことにも注意
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ディスチャージヘッドラン
プバルブを交換するときは
マツダ販売店に相談する
ディスチャージヘッドランプのバルブ·コネ
クター·電源回路·光軸(ヘッドランプの照ら
す方向)調整部分を分解したり、取りはずし
たりしないでください。
ディスチャージヘッドランプは高電圧を使
用しているため、取り扱いを誤ると感電する
おそれがあります。ディスチャージヘッド
ランプの交換·修理をするときは、必ずマツダ
販売店へご相談ください。
部品の取り付け、交換は
マツダ販売店に相談する
電話、無線、オーディオなど電気部品や電子
部品を取り付けるときは、電子機器類に悪影
響がでるおそれがありますので、マツダ販売
店にご相談ください。
また、不適当な部品を取り付けたり、取り付
け方法を誤ると、ブレーキ(ABS)、エアバッグ
の誤作動、エンジン不調、車両火災など思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。
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Form No.Dウ
こんなことにも注意
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ライターやメガネを車内
に放置しない
炎天下に駐車するときは、車内にメガネやラ
イターを放置しないでください。車内が高
温になるため、ライターが爆発したり、プラ
スチックレンズ・プラスチック素材のメガネ
が変形・ひび割れを起こすことがあります。
エンジンルーム内のファ
ンやベルトに気をつける
エンジンルーム内を点検するときは、
ファンやベルトなどの回転部に触れないよ
うにしてください。特に、エンジンルームが
高温のときは、エンジンが止まっていても
ファンが回転することがあるため、手や指な
どが巻き込まれるなど、重大な傷害につなが
るおそれがあります。
エンジンルーム内に物を
置き忘れない
エンジンルームの点検をしたときは、工具や
布を置き忘れないようにしてください。置
き忘れるとエンジンなどを損傷したり、火災
につながるなど思わぬ事故につながるおそ
れがあります。
ラジエーターが熱いとき
はキャップをはずさない
エンジンが十分に冷えるまでは
ラジエーターとリザーバータンクのキャッ
プを開けないでください。エンジンが熱い
ときにキャップをはずすと、蒸気や熱湯が噴
き出してやけどなど、重大な傷害につながる
おそれがあります。
バッテリーの取り扱いに
気をつける
正しく安全にバッテリーを取り扱うために、
バッテリー使用前または点検前には必ず次
の注意事項をお読みください。
lバッテリーを取り扱うときは必ず保護メ
ガネを着用してください。
バッテリー液には有毒で腐食性の高い希
硫酸が含まれており、目に入ると失明など
重大な傷害につながるおそれがありま
す。また、バッテリーから発生する可燃性
ガスに引火して爆発するおそれがありま
す。
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2014年7月30日08:35 AM
Form No.Dウ
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Black plate (75,1)
ABSについて
ABS (アンチロックブレーキシステム)は、す
べりやすい路面での制動時に起こる車輪の
ロックを防いで車の方向安定性を保ち、操縦
性を確保する装置です。
¢ABSを過信せず安全運転に心が
けてください。
ABSが作動した状態でも車の方向安定性
や操縦性には限界があります。また、次の
ようなときには、速度をひかえめにし、車間
距離を十分にとって運転してください。
ABSが装備されていない車に比べて制動
距離が長くなることがあるため、思わぬ事
故につながるおそれがあります。
lジャリ道、新雪道を走行しているとき。
lタイヤチェーンを装着しているとき。
l道路の継ぎ目などの段差を乗り越える
とき。
l凸凹道や石だたみなどの悪路を走行し
ているとき。
前後輪とも必ず指定されたサイズや種類
のタイヤを装着してください。指定された
サイズや種類以外のタイヤを装着すると、
ABSが正常に作動しないことがあります。
lABSは低速(約10km/h以下)では作動
しませんが通常のブレーキ性能は確保
されています。
lエンジン始動時や発進直後にモーター
音が聞こえることがありますが、異常
ではありません。
ABS装備車の取り扱い
急ブレーキを踏まなくてはいけないような
状況に陥らないよう、安全運転を心がけてく
ださい。
万一の危険な状況では、次のようにしてくだ
さい。
危険を感じ急制動が必要なときは、ため
らわずブレーキペダルをしっかりと踏み
込んでください。
ブレーキペダルを踏んだとき、ペダルか
ら小刻みな振動を感じることがありま
す。これはABSが正常に作動していると
きの現象で異常ではありません。そのま
まブレーキペダルを踏み続けてくださ
い。
障害物を回避するときは、ブレーキペダ
ルを踏みながらハンドルを操作してくだ
さい。
ABS警告灯
点灯するとき
l電源ポジションをONにすると点灯し、し
ばらくすると消灯します。
lシステムに異常があるときは点灯し続け
ます。マツダ販売店で点検を受けてくだ
さい。
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VERISA_Dウ_初版75ページ
2014年7月30日08:36 AM
Form No.Dウ
ABS
2.安全装備
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Black plate (77,1)
TCSについて
TCS (トラクションコントロールシステム)
は、水にぬれた路面や雪道などのすべりやす
い路面での発進や旋回加速時に起こる駆動
輪の空転を防ぎ、適切な駆動力と操縦性を確
保する装置です。
¢TCSを過信せず安全運転に心が
けてください。
TCSが作動した状態でも駆動力の確保や
車の操縦性には限界があり、無理な運転は
思わぬ事故につながるおそれがあります。
lエンジン回転が高いときにTCSが作動
すると、エンジン回転の変動や車体の
振動を感じることがありますが、異常
ではありません。
lTCSを解除するときは、DSC OFFス
イッチを押して解除してください。
→79ページ「DSC OFFスイッチ」
TCS/DSC作動表示灯
点灯するとき
l電源ポジションをONにすると点灯し、し
ばらくすると消灯します。
l次のようなときはシステムの異常が考え
られます。
マツダ販売店で点検を受けてください。
l電源ポジションをONにしても点灯し
ないとき、または点灯したままのと
き。
l走行中に点灯したとき。
点滅するとき
走行中にTCSまたはDSCが作動すると点滅
します。
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VERISA_Dウ_初版77ページ
2014年7月30日08:36 AM
Form No.Dウ
トラクションコントロールシステム(TCS)
2.安全装備
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Black plate (78,1)
DSCについて
DSC (ダイナミック·スタビリティ·コント
ロール)は、すべりやすい路面での走行時や、
緊急回避など急激なハンドル操作による車
両の横すべりをおさえるため、ABSやTCSな
どにより、ブレーキやエンジンの出力を自動
的に制御して、車両の安定性を確保する装置
です。
DSCは約20km/h以上で作動可能な状態にな
ります。
「ABSについて」、「TCSについて」もあわせ
てお読みください。
→75ページ「ABSについて」
→77ページ「TCS
について」
¢DSCを過信せず安全運転に心が
けてください。
DSCが作動した状態でも車両の安定性や
操縦性には限界があるため、無理な運転は
思わぬ事故につながるおそれがあります。
特にDSC作動表示灯が点滅しているとき
は、車両が横すべりしやすい状態になって
います。慎重に運転してください。
前後輪とも必ず指定されたサイズで、メー
カー、銘柄、パターン(溝の模様)が同一の
タイヤを装着してください。また、摩耗差
の著しいタイヤを混ぜて使用しないでくだ
さい。指定以外のサイズや、異なる種類、
摩耗差の著しいタイヤを使用すると、DSC
が正常に作動しないことがあります。
また、タイヤチェーンや応急用スペアタイ
ヤ装着時のように径の異なるタイヤを使用
したときは、DSCが正常に作動しないこと
があります。
電源ポジションをONにした後、インスト
ルメントパネルの奥からカチッと音が聞
こえることがあります。これはシステム
の作動をチェックしている音で、異常では
ありません。
TCS/DSC作動表示灯
点灯するとき
l電源ポジションをONにすると点灯し、し
ばらくすると消灯します。
l次のようなときはシステムの異常が考え
られます。
マツダ販売店で点検を受けてください。
l電源ポジションをONにしても点灯し
ないとき、または点灯したままのと
き。
l走行中に点灯したとき。
点滅するとき
走行中にTCSまたはDSCが作動すると点滅
します。
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VERISA_Dウ_初版78ページ
2014年7月30日08:36 AM
Form No.Dウ
ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)
2.安全装備