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運転するときは
4-1
4
4. 運転するときは
● エンジン始動
エンジンスイッチの各位置のはたらき ・・・・・・・・・4-2
イモビライザーシステム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4-3
アドバンストキーレスエントリー& キーレスプッシュボタンスタートシステム ・・・ 4-4
エンジンのかけかた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4-8
● パーキングブレーキ
パーキングブレーキの操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4-13
● チェンジレバー
チェンジレバーの操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4-14
● オートマチック車
セレクトレバーの操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4-15
オートマチック車の特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4-19
オートマチック車を運転するとき ・・・・・・・・・・・・・ 4-20
オートマチック車の運転のしかた ・・・・・・・・・・・・・ 4-21
●ABS
ABS装備車の取扱い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4-25
● アイドリングストップシステム
アイドリングストップシステム ・・・・・・・・・・・・・・・4-28
ヒルホールドコントロール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4-38
安全運転が第一
お車に装備されているシートベルト、SRSエアバッグ
システム、ABS(アンチロックブレーキシステム)
などの安全装備も、乗員の安全確保には限界がありま
す。法定速度を厳守するとともに、スピードを控えめ
にして安全運転に心がけてください。
000- 取扱説明書 .book 1 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
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運転するときは/エンジン始動
4-11
4
エンジンを止めるときは
■ アドバンストキーレスエントリー&キーレスプッシュボタ
ンスタートシステム非装備車
エンジンスイッチを にもどしま
す。
■ アドバンストキーレスエントリー&キーレスプッシュボタ
ンスタートシステム装備車
停車中にエンジンを停止できないとき
は、エンジンスイッチを 3 連打以上、
または 2 秒以上長押ししてください。
この場合、システムの異常が考えられ
ますので、マツダ販売店で点検を受け
てください。
設定の切替え(カスタマイズ)をす
ると、携帯リモコン検出範囲外警告
ブザー(室内ブザー)を1回鳴らすこ
とができます。設定の切替えについ
ては、マツダ販売店にご相談くださ
い。
携帯リモコンの電池切れが近いと、エンジンスイッチを にしたとき
に、メーター内の携帯リモコン電池
消耗警告灯が約15秒間点灯します。 → 3-13ページ (携帯リモコン電池消耗警告灯)
→ 6-6ページ (リモコンキーの電池交換)
緊急時以外は、走行中にエンジンを止
めないでください。
ブレーキ倍力装置が働かないため、
ブレーキペダルを踏むときに強い力
が必要になります。
パワーステアリング装置が働かない
ため、ハンドルが重くなります。
ABS (タイプ別装備) が作動しません。
走行中にエンジンを止めると、オート
マチックトランスミッション(タイプ
別装備)が損傷するおそれがあります。
ON は走行中、絶対にエン
ジンスイッチを にもどさな
いでください。キーが万一抜けると、
ハンドルがロックされてまわせなくな
り、思わぬ事故につながるおそれがあ
ります。
車両の状態 エンジン停止方法
停車中 エンジンスイッチを
押す
走行中
(緊急時) エンジンスイッチを
3連打以上、または
2秒以上長押しする
ACC
マニュアル車
LOCK
000- 取扱説明書 .book 11 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
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運転するときは/ABS
4-25
4
■ 前進や後退を繰り返すとき
車庫入れなどで前進や後退を繰り返すと
きは、完全に停車させてから、次の前進
あるいは後退の操作を行なってください。
こんなことにも気をつけて
■ 車を少し移動させるとき
少しだけ移動するときでも、ブレーキペ
ダルやアクセルペダルが確実に踏める正
しい運転姿勢をとってください。
80J014
■ 停車するとき
ABS(アンチロックブレーキ
システム)とは
ブレーキをかけたときのタイヤのロック
を自動的に防止することで、走行安定性
や操舵性を確保しようとする装置です。
前進と後退を繰り返すときなどは、セ
レクトレバーを に入れていたこと
を忘れることがあります。車を後退さ
せたあとは、すぐに から に入
れる習慣をつけてください。
坂道などで、セレクトレバーを前進の
位置(※)にしたまま惰性で後退した
り、後退の位置( )にしたまま惰
性で前進したりしないでください。エ
ンストしてブレーキの効きが悪くなっ
たり、ハンドルが重くなったりして、
思わぬ事故につながるおそれがありま
す。また、故障の原因になります。
※4AT車の
CVT車の
R
RN
R
D2L
DL
車が少しでも動いているときは、セレ
クトレバーを に入れないでくださ
い。トランスミッションが故障する原
因となります。
常に周囲の状況を確認して、安全運
転に努めてください。ABS による制
御には限界があります。
ABS は、タイヤのグリップ限界を超
えたり、ハイドロプレーニング現象
(※)が起こったりした場合は効果を
発揮できません。
※雨天の高速走行などで、タイヤと 路面の間に水膜が発生し、接地力を失ってしまう現象
P
ABS
ABS装備車の取扱い
ABSはタイプ別装備
000- 取扱説明書 .book 25 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
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4
運転するときは/ABS
4-26
制動距離について
ABSは制動距離を短くするものではあり
ません。
ABS作動時の振動や音
ブレーキペダルを強く踏むと、ブレーキ
ペダル、ハンドル、車体の小刻みな振動
を感じることがあります。これはABSの
作動によるもので、異常ではありませ
ん。ブレーキペダルをそのまま強く踏み
続けてください。
タイヤについて
急ブレーキをかけたときや、滑りや
すい路面でブレーキをかけたときの
制動距離は、ABS がついていない車
と同等です。
次のようなときは、ABS のついてい
ない車より制動距離が長くなること
があります。スピードを控えめにし
て、車間距離を十分にとってくださ
い。
・凸凹道や石だたみなどの悪路
・じゃり道、新雪路
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越 えるとき
・マンホールなど鉄板の上を通過す るとき
・タイヤチェーンの装着時
急ブレーキ時には、ポンピングブレー
キ(※)をせずに、ブレーキペダルを
思い切り強く踏み込んでください。 ポ
ンピングブレーキをすると、制動距
離が長くなります。
※ブレーキペダルを数回に分けて小 刻みに踏むブレーキのかけかた
路面の状況によりますが、約10 km/h
以下ではABSが作動しません。
エンジンをかけて発進した直後に、一
時的にモーター音などが聞こえること があります。これはシステムをチェッ
クしている音で、異常ではありません。
ABS は、各車輪の回転速度をセン
サーで検出しています。タイヤ交換時
は指定のサイズで、4 輪ともサイズ、
銘柄、トレッドパターン(溝模様)が
同一のものを装着してください。ま
た、著しく摩耗状態の異なるタイヤを
使用しないでください。正確な回転速
度が検出できなくなって ABS が正常
に機能しなくなり、思わぬ事故につな
がるおそれがあります。
000- 取扱説明書 .book 26 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
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運転するときは/ABS
4-27
4
ABS は、こんな場合にもブ
レーキをかけると作動するこ
とがあります
滑りやすい路面を走行しているとき
80J1040
80J1041
80J1361
道路の継ぎ目などの段差を乗り越える
とき
80J1043
80J1044
悪路を走行しているとき
80J1300
80J1046
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4
運転するときは/アイドリングストップシステム
4-28
ABS警告灯
80J127
メーターパネル内にあります。
ABS の電子制御システムに異常があると、エンジンスイッチが のとき
に点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
アイドリングストップシステムは、信号
待ちなどの一時的な停車時および停車前
の減速時に、自動的にエンジンを停止・
再始動させるシステムです。排出ガスの
低減、燃費向上、エンジン騒音低下に役
立ちます。
本システムは一定の条件のもとで、一
時的にエンジンを停止させるもので す。長時間停車するときや車から離れ
るときは、パーキングブレーキをしっ
かりとかけ、エンジンスイッチを操作
してエンジンを停止してください。
→ 4-11ページ (エンジンを止めるときは)
一定の条件をみたすと停車前の減速時(約 13 km/h 以下)に自動停止しま
す。ただし、走行を開始してからしば
らくの間は、システムによる機能確認
を行なっているため、減速時に自動停
止しません。
ON
アイドリングストップシステム
アイドリングストップ システム
タイプ別装備
アイドリングストップシステムによ
るエンジンの自動停止中は、車外に
出ないでください。思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。
・ブレーキペダルを踏んでいても運
転席シートベルトを外す、または
運転席ドアを開くとエンジンが再
始動し、アイドリングストップシ
ステムによるエンジン自動停止中
であったことをお知らせします。
72M2042
アイドリングストップシステムによ
るエンジンの自動停止後、自動で再
始動しない場合は、エンジンスイッ
チを操作してエンジンを始動してく
ださい。エンジンが再始動しない状
態で車を動かすと、ハンドルをまわ
すときやブレーキペダルを踏むとき
に強い力が必要となって、思わぬ事
故を起こすおそれがあります。
000- 取扱説明書 .book 28 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
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運転するときは/アイドリングストップシステム
4-32
4
アイドリングストップシステムの作動条件
■ スタンバイ条件
次の条件をすべてみたすと、走行中にアイドリングストップ表示灯(緑色)が点灯し、
エンジンの自動停止が可能な状態になります。
※1 車を長期間使用しなかったときや、エンジン停止中にオーディオなどの電装品を長 時間使用したときなど、バッテリーが放電している状況では、スタンバイ状態にな
るまでに時間がかかることがあります。
※2 セレクトレバーの位置が でもスタンバイ状態になりますが、このときは停車前 の減速時(約13 km/h以下)ではなく、停車時にエンジンが自動停止します。
エンジン始動時
ボンネットが完全に閉まっている状態でエンジンを始動する
走行時
アイドリングストップシステムが停止状態(OFF)になってい
ない
→ 4-35ページ (アイドリングストップシステムOFFスイッチ)
バッテリーが十分に充電されていて、バッテリー内部が所定温
度内にある(※1)
エンジンが十分に暖まっていて、エンジンオイルやエンジン冷
却水、トランスミッションオイルが所定温度内にある
運転席シートベルトを着用している
運転席ドアが完全に閉まっている
ボンネットが完全に閉まっている
セレクトレバーの位置が または である(※2)
S(スポーツ)モードスイッチが停止状態(OFF)になっている
→ 4-18ページ(S(スポーツ)モードスイッチ)
アイドリングストップシステム以外の電子制御システムから、
エンジン停止を禁止する信号が出ていない
次の警告灯・表示灯が点灯していない
・ブレーキ警告灯
・ブレーキシステム警告灯
・ABS警告灯
DN
N
000- 取扱説明書 .book 32 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
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運転するときは/アイドリングストップシステム
4-33
4
■ エンジン自動停止の条件
アイドリングストップ表示灯(緑色)が点灯中に次の条件をすべてみたすと、停車前の
減速時または停車時にエンジンが自動停止します。
※ブレーキペダルの踏みかたが弱い、または強いと、自動停止しない場合があります。停車前の減速時
ブレーキペダルを適切に踏んでいる(※)
車速約13 km/h以下に減速している
ハンドル操作をしていない
アクセルペダルを踏んでいない
急な坂道を走行していない
急減速をしていない
ABSが作動していない
ブレーキ倍力装置の負圧が正常である
停車時
ブレーキペダルを適切に踏んでいる(※)
ハンドル操作をしていない
アクセルペダルを踏んでいない
急な坂道で停車していない
停車前に急減速をしていない
ブレーキ倍力装置の負圧が正常である
000- 取扱説明書 .book 33 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分