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¢タイヤの溝の深さが少ないタイヤ
や摩耗限界表示(ウェアインジ
ケーター)が現れているタイヤを
使用しないでください。
そのまま使用すると、制動距離が長くなっ
たり、雨の日にハイドロプレーニング現
象※により、ハンドル操作ができなくなっ
たり、タイヤがバースト(破裂)するなど、思
わぬ事故につながるおそれがあります。摩
耗限界表示が現れたらすみやかに正常な
タイヤと交換してください。
※ぬれた路面を高速で走行すると、タイヤと
路面の間に水の膜ができ、タイヤが浮いた状
態になり、ハンドルやブレーキが効かなくな
る現象。
タイヤの溝の深さは次の表を目安に点検し
てください。
走行状態溝の深さ
一般走行時1.6mm以上
高速走行時2.4mm以上
ウェアインジケーターは、タイヤの接地面
にあり、他の部分より溝が1.6mmだけ浅く
なっています。
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Form No.JH
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外装の手入れ
車を美しく保つためには日ごろの手入れが
大切です。
l保管、駐車は風通しのよい屋根のある場所
をおすすめします。
l走行後は、車体についたほこりをやわらか
い布か毛ばたきで払い落としましょう。
lとび石などによる塗装の傷は腐食の原因
となります。見つけたら早めに補修して
ください。
l洗車やワックスがけ、装備品の手入れは定
期的に行ないましょう。
lベンジンやガソリンなどの有機溶剤は塗
装を損傷するので付着させないでくださ
い。
万一付着した場合はただちにふき取るか、
洗車してください。
l次のようなときは、早めに洗車などの手入
れを行なってください。
そのまま放置しておくと、塗装の変色や車
体の腐食の原因となります。
l海岸地帯を走行したとき。l凍結防止剤を散布した雪道を走行した
とき。
lばい煙や粉じん、鉄粉、化学物質などの
降下の多い場所を走行したとき。
l鳥のふん、虫の死がい、樹液、果実など
が付いたとき。
lコールタール、塗料、砂じん、コンク
リートの粉などが付いたとき。
l泥、ほこりが著しく付いたとき。l雨の中を走行したときや、雨にぬれた
とき。
工場から排出される化学物質や車の排気
ガスなどが雨に溶けて降り注いだものを
酸性雨といいます。
酸性雨をボディーに付着させたままにし
ておくと、塗装を傷つけるおそれがありま
す。早めに水で洗い流してください。
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BONGO VAN_JH_初版226ページ
2012年4月25日09:30 AM
Form No.JH
車の手入れ
6.車との上手なつきあいかた
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洗車するとき
水洗いするとき
車の足まわりに付いている泥を洗い落と
します。
車体上部から水をかけながら、やわらか
いスポンジやセーム皮などで洗います。
汚れがひどいときは洗車用洗剤を使用
し、水で十分洗い流してください。
はん点が残らないように水をふき取って
ください。
l車の下まわりや足まわりを洗うときは
けがをしないよう注意してください。
lエンジンルーム内に水をかけないでく
ださい。エンジンの始動不良や電気部
品の故障につながるおそれがありま
す。
l洗車後は、ブレーキパッドがぬれている
ため、ブレーキの効きが悪くなっている
おそれがあります。低速で走りながら、
アクセルペダルを放してブレーキペダ
ルを軽く数回踏んで、効きが回復するま
でブレーキを乾かしてください。
l洗車やワックスがけを行なうときは、車
体のルーフ部の一点に強い力をかけな
いようにしてください。強い力をかけ
ると、万一の場合、車体がへこむことが
あります。
洗車するときは、硬いブラシやたわしなど
を使用しないでください。
塗装を傷つけるおそれがあります。
自動洗車機を使用するとき
lアンテナ、ドアミラーを格納してくださ
い。
l自動洗車機を使用すると、ブラシにより傷
がつき塗装の光沢が失われたり、劣化を早
めることがあります。
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BONGO VAN_JH_初版227ページ
2012年4月25日09:30 AM
Form No.JH
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高圧洗車機を使用するとき
洗車機は機種によっては高温、高圧のものが
あります。洗車ノズルを近づけすぎると、
モールなど樹脂部分やシール材などが変形、
損傷したり、室内に水が入るおそれがありま
すので、洗車ノズルと車体との距離は十分に
離してください(30cm以上)。また、同じ場
所を連続して洗浄しないでください。ドア
のすき間や窓ガラスまわりは、特に注意して
行ってください。
ワックスをかけるときは
lワックスがけは月に一回程度、または水の
はじきが悪くなったときに洗車してから
行なってください。
l直射日光を避け、ボディーが冷えていると
き(体温以下が目安)に行なってくださ
い。
lコンパウンド(みがき紛)入りのワック
スを使用すると、塗装の光沢が失われ
ることがあります。
lワックス容器に記載してある使用説明
をよく読んでから使用してください。
ガラス、ミラーの手入れ
ガラスやミラーについた油膜を取るときは、
純正ガラスクリーナーを使用してくださ
い。
フロントガラスに油膜があると、ワイパー
がふき取りにくくなったり、雨の夜に対向
車のライトなどが乱反射して見えにくく
なることがあります。
ガラスの内側をふくときは、水やぬるま湯で
ぬらしたやわらかい布で、軽くふいてくださ
い。
熱線を損傷するおそれがあるため、熱線に
そってふいてください。ガラスクリーナー
などを使用すると、熱線をいためるおそれ
があります。
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2012年4月25日09:30 AM
Form No.JH
車の手入れ
6.車との上手なつきあいかた
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Black plate (229,1)
外装樹脂部品の手入れ
lバンパーなど樹脂部品の塗装面にガソリ
ン、オイル、冷却水、バッテリー液などが付
着すると変色、シミ、塗膜はがれなどの原
因となります。すみやかに軟らかい布で
ふき取ってください。
l高圧洗車機は機種によって洗浄水が高温、
高圧になるものがあります。必要以上に
洗車ノズルを近づけたり長時間水圧をか
けると樹脂部品の変形や塗膜の損傷など
の原因になることがありますのでご注意
ください。
lコンパウンド(みがき粉)入りのワックス
を使用すると、塗膜を損傷するおそれがあ
りますので使用しないでください。
l電動またはエア工具を使用してコンパウ
ンド(みがき粉)がけやワックスがけを行
なうと摩擦熱が発生して、樹脂部品の変形
や塗膜の損傷などの原因になることがあ
りますので使用しないでください。
lプラスチックレンズを使用しているラン
プ類は、ガソリン、灯油、高濃度アルコール
類、塗料、シンナー、強酸性洗剤、強アルカ
リ性洗剤などの化学液により表面が変色
したりダメージを受けて、機能を著しく損
なうおそれがあります。お手入れの際に
は使用しないでください。万一付着した
ときは、すみやかに水で洗い流してくださ
い。
内装の手入れ
¢室内に水をかけない。
オーディオ、スイッチなどの電気部品に水
がかかると、故障や車両火災につながるお
それがあり危険です。
布張り部分の手入れ☆
汚れたままにしておくと、汚れが落ちにくく
なったり、シミや変色を生じることがありま
す。早めに手入れを行なってください。
水で薄めた中性洗剤(約5%)をやわらか
い布に含ませ、軽くたたくようにして汚
れた部分をふき取ります。
きれいな水にひたした布を固くしぼり、
残った洗剤をふき取ります。
l硬いブラシや布で強くこすると、傷が
つくことがあります。
lシンナー、ベンジン、ガソリンなどの有
機溶剤や、アルコール、塩素系漂白剤な
どでふかないでください。変色、シミ
の原因になります。
229☆印はグレードや仕様変更などにより装備の有無が異なります。
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2012年4月25日09:30 AM
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樹脂部品の手入れ
樹脂部品に油脂類が付着すると、変色、シミ、
ひび割れ、塗膜はがれの原因になります。
早めにやわらかい布などでふき取ってくだ
さい。
つや出し剤を使用しないでください。
含まれる成分によっては変色、シミ、ひび割
れ、塗膜はがれの原因になります。
シートベルトの手入れ
汚れたままにしておくと、汚れが落ちにくく
なったり、ベルトの巻き取りが悪くなること
があります。早めに手入れを行なってくだ
さい。
水で薄めた中性洗剤(約5%)をやわらか
い布に含ませ、軽くたたくようにして汚
れた部分をふき取ります。
きれいな水にひたした布を固くしぼり、
残った洗剤をふき取ります。
手入れのため引き出したシートベルトを
巻き取らせるときは、十分に乾燥させ、水
分が残っていないことを確認してくださ
い。
¢シートベルトにほつれ、すりきず
などの異常があるときは、マツダ
販売店で交換してください。
そのままの状態で使用すると、万一の場合
シートベルトの効果が十分に発揮できない
ため、重大な傷害につながるおそれがあり
ます。
l硬いブラシや布で強くこすると、傷が
つくことがあります。
lシンナー、ベンジン、ガソリンなどの有
機溶剤や、アルコール、塩素系漂白剤な
どでふかないでください。変色、シミ
の原因になります。
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BONGO VAN_JH_初版230ページ
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車の手入れ
6.車との上手なつきあいかた
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その他の手入れ
タイヤの位置交換
(タイヤローテーション)
タイヤの偏摩耗を防ぎ、寿命をのばすため
に、約10,000km走行ごとにタイヤの位置を
交換してください。
前後輪ともすべて指定されたサイズで、同
一サイズ・同一メーカー・同一銘柄・同一ト
レッドパターンのタイヤを使用してくださ
い。指定されたサイズ以外のタイヤを装着
すると、駆動系部品(ディファレンシャルギ
ヤ等)に無理な力がかかり、オイルの温度
が上昇するなどして、オイル漏れや焼きつ
きなどにより、最悪の場合車両火災につな
がるおそれがあります。
l搭載されているジャッキを使用してタ
イヤの位置交換を行なうときは、スペ
アタイヤを使用し1輪ずつ交換してく
ださい。
→192ページ「タイヤ交換」
lタイヤの位置交換を行うまえにタイヤ
の空気圧、摩耗を点検してください。
→223ページ「タイヤの点検」
シングルタイヤ
ダブルタイヤ
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冬にそなえて
エンジンオイルの準備
外気温に応じたエンジンオイルに交換して
ください。
→243ページ「エンジンオイル」
冷却水の濃度の調節
冷却水には、凍結を防止するために不凍液が
入っています。
冬場になっても凍結しないよう冷却水の濃
度を調節してください。
不凍液の割合使用温度範囲
(外気温)
30%-16°C以上
50%-37°C以上
純正ロングライフクーラント(ゴールデン)
を使用する場合
純正ロングライフクーラント(ゴールデン)
は濃度調整済みの冷却水です。
薄めずそのままご使用ください。
冷却水量の点検や補充については別冊のメ
ンテナンスノートに記載しています。
冷却水を交換する場合はマツダ販売店に
ご相談ください。
ウォッシャー液の濃度の調節
ウォッシャー液が凍結するのを防ぐため、
ウォッシャー液容器に表示してある凍結温
度を参考にして、外気温に応じた濃度に調節
してください。
→223ページ「ウォッシャー液の補充」
バッテリー液の点検
気温が下がるとバッテリー性能が低下する
ためエンジン始動が困難になる場合があり
ます。
バッテリー液の量、比重を点検し、必要に応
じて液の補充をしてください。
点検、補充の要領は別冊のメンテナンス
ノートに記載しています。
冬用タイヤ、タイヤチェーンの
準備
冬用タイヤに交換するときは、前後輪とも指
定されたサイズ、同一種類のものを使用して
ください。
¢前後輪ともすべて指定されたサイ
ズで、同一メーカー・同一銘柄・同
一トレッドパターンのタイヤを使
用してください。
特にスタッドレスタイヤとノーマルタイヤ
を混ぜて使用しないでください。タイヤを
混ぜて使用すると、駆動系部品(ディファ
レンシャルギヤ等)に無理な力がかかり、オ
イルの温度が上昇するなどして、オイル漏
れや焼きつきなどにより、最悪の場合車両
火災につながるおそれがあります。
タイヤチェーンはタイヤサイズに合った純
正品を準備し、使用する前に一度装着してみ
てサイズを確認しておきましょう。
→235ページ「タイヤチェーンの取り付け」
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2012年4月25日09:30 AM
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積雪、寒冷時の取り扱い
6.車との上手なつきあいかた